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単なるOfficeライセンスとして購入する場合は注意!
オフィススイートで利用
この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?
Windows10同様サービスモデルとなるので、常に機能アップデートされていく。(ほぼ月次)
従来のパッケージ版だと購入タイミングによって社内にいくつものバージョンが混在し、ドキュメントの互換性に悩まされるが、そういった不便さからは開放されるのが大きなメリット。
また、Officeスイートといえども、OneDriveやOfficeOnlineが利用できるため、クラウドサービスとしてのOffice365の入り口ともなる。
SharePoint等のMicrosoftのクラウドサービスを将来的に使用する場合の足がかりともなる。
改善してほしいポイントは何でしょうか?
単なるOfficeパッケージの買い替えとして検討する場合は、いくつか注意点がある。
まずOffice365のクラウドアカウントを1ユーザに一つ払い出すことが大前提となる。つまりはOffice使うだけのためにアカウント管理が必要となるのである。
Officeアプリケーションのみを使うのであれば、アカウントを使用するのはライセンス認証のときのみなので、ID・パスワードは管理者が一括で管理しても良いかもしれないが、OneDriveなどブラウザでサインインする場合は、ID・パスワードの入力が必要になるので、パスワード忘れ対応などのいわゆるアカウント管理周りの業務が発生してしまう。
(ライセンス認証はプロダクトキーではなく、ユーザのIDとパスワードによるサインインで行います)
またライセンスはユーザに対して付与するので、入退社毎にライセンスの割り当て直しが必要。PowerShell等で自動化は可能だが、そこまでのスキルがない場合は、ブラウザの管理画面でON/OFFをしなくてはいけない。
どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?
やはりOffice365のクラウドサービス全体としてのエコシステムと考えると、G-Suiteよりメリットは大きいかもしれない。
OneDriveはGoogleDriveで、ExchangeはGmailでそれぞれ代用がきくが、Officeだけは、G-Suiteでは代用がきかない。なぜなら、Officeだけはいまだにワールドスタンダードで、他の亜流のオフィススイートでは代用できないから。
この事実はWindowsと同様に当分は続いていくだろう。
なのでOfficeを使うためには必ずOffice365が必要、であればG-SuiteよりOffice365によせてしまおう、という結論になる。
検討者にお薦めするポイントがあれば記入ください
注意点の続きだが、常にバージョンアップをし続けるので、バージョンアップを制御したい場合は、それなりの運用負荷が発生する。
毎月のバージョンアップをなんらかの形で止めるか(GPOやSCCMなど)、更新チャネルを半期チャネルにして、更新を半年ごとにするかである。
なお更新チャネルを変更する場合はレジストリの書き換えなどが必要。
またOffice365のインストーラはパッケージ化されているため、インストールしたい製品を選別したい場合(例えばSkypeを入れたくない)は、用途ごとにパッケージを作成しないといけない。
インストールも一括なので、たとえばExcelだけ調子が悪い、といったときも、Office全体のを入れ直しが必要となるので注意。
たとえば、はじめにSkypeはインストールしていないで、途中から使い始めたい場合は、Skypeだけインストール単独でインストールすることは出来ず、やはりOffice全部を再インストールしないといけないので、初期の展開時は注意が必要。
ここはパッケージ版との大きな違いである。