非公開ユーザー
情報通信・インターネット|営業・販売・サービス職|300-1000人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
学習コストを乗り越える価値があるSaaS。
良いポイント
"高い" 多機能すぎる"というイメージがありましたが、実際に使いこなしていくと、その柔軟性の高さに感動します。
特に好きなポイントは、自分たちの業務に合わせてカスタムオブジェクト(独自のDB)を驚くほど簡単に追加できる点です。 当初の顧客管理(SFA/CRM)目的だけでなく、バックオフィスの契約管理やプロジェクト管理まで、あらゆる情報をSalesforceに集約できました。
結果、部署ごとに点在していたExcel台帳がなくなり、あのデータはどこ?と探す時間がゼロになりました。 さらに、それらのデータを組み合わせたレポートやダッシュボードがリアルタイムで更新されるため、マネージャーがいちいち進捗確認せずとも、全員が最新の数字を見て動けるようになりました。
単なるSaaSではなく、自社の業務プロセスそのものを反映できる基盤として機能してくれる点が、最大の価値だと感じています。
改善してほしいポイント
機能が非常に強力な反面、そのポテンシャルを最大限に引き出すための学習コストが高い点が課題です。
特に設定画面は、あまりにも多階層かつ項目が膨大で、目的の機能にたどり着くのが困難なことがあります。レポートやダッシュボード作成も、Excelのピボット操作とは異なる独特のレポートタイプの概念を理解する必要があり、慣れるまでは時間がかかります。
結果として、現場の担当者がちょっとここを直したいと思っても、システム管理者に依頼が集中しがちです。
今後、AI(Einstein)の活用が進むことで、複雑な設定やレポート作成を自然言語で指示できるようになったり、より直感的なUIに改善されたりすることを期待しています。 専門家でなくても、現場が自ら業務改善のPDCAを回せるようになれば、Salesforceの価値はさらに高まると思います。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
導入前は、営業担当者が個別のExcelで案件を管理しており、情報が完全に属人化していました。マネージャーは、週次の営業会議での口頭報告まで最新の進捗を把握できませんでした。
Salesforce導入後は、すべての商談と活動履歴を一元管理。これにより、2つの大きなメリットがありました。
1つ目は営業会議の質の向上です。 会議前にダッシュボードで全案件のフェーズや停滞状況が可視化されるため、会議は報告の場から対策の場に変わりました。結果、無駄な報告時間が削減され、会議時間を半減させることにも成功しました。
2つ目は営業事務の工数削減です。 以前は月末に全営業のExcelを集計して売上予測レポートを作るのに月10時間以上かかっていましたが、Salesforceならボタン一つでリアルタイムのレポートが完成します。
情報のサイロ化が解消され、組織的な営業活動と迅速な経営判断ができるようになった点が最大の導入効果です。
検討者へお勧めするポイント
ただし、導入すればすぐ使えるツールではありません。多機能な分、自社の業務に合わせて使いこなすには、初期の学習コストと社内で定着させるという強い意志が必要です。専任の管理者を置く覚悟で検討すべきです。
そのハードルを越えれば、Salesforceは単なるCRM/SFAではなく、営業・バックオフィス・経営企画まで、全社の情報を一元化する業務基盤となります。
目先の機能だけでなく、将来の事業拡大や組織変更にも柔軟に対応できる拡張性こそが、Salesforceを選ぶ最大のメリットだと思います。
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