良いポイント
できることは多いとは思うし、よくできているとも思うのだけれど、自社(労働集約的な業界でITリテラシーってナニソレオイシイノ的な従業員の方が多い)だと二度手間になることが多い印象です。
全員が在宅勤務で仕事が回るIT系の企業とかで、これの導入・普及に専属的に取り組んでくれる人がいるとかなら、人事ツールとしては良いと思う。なんというか、企業の人事の「きれいごと」(研修や評価など)がしっかり入ったツールです。(でも、世の中、そういう「きれいごと」が仕事のための仕事になってしまう会社って多いですよね)
つらつら書きましたが、整理すると、
・ユーザー(従業員)のITツール利用やホワイトカラー的なビジネススキルの散らばりが少ない場合には、その従業員レベルにフォーカスした使い方・利用範囲で使えるので、効果的なツール。
・しかしながら、従業員のレベルがピンきりなのに、使える機能を使い倒そうとすると、そこまでたどり着けない従業員をシステム外でケアしなくてはいけなくなり「仕事のための仕事」のようになってしまうツール。
だと思います。「客を選ぶ」という感じでしょうか。
改善してほしいポイント
親会社が外資系で英語環境で提供されているからなのかよくわかりませんが、日本語環境・日本人向けに使いにくい。
たぶん、親会社は英語版としてシステム導入していて、日本語への対応はグーグル先生頼み(Chromeを使うとブラウザの機能で日本語化される)なので、メニュー等の表現が微妙なのだと思われます。
メニューの設定で、きちんと手作業で翻訳した日本語メニューが選べると良いです。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
目標の設定・管理の仕組みとかは、柔軟性をもたせつつも管理ができるようになっていて、良い塩梅に仕上がっていると思います。。。でもね「きちんと目標設定ができて、仕事に落とし込める・活かせる社会人」って結構少ないですよ。。。なので、最初はダメダメだとは思うのですが、このツールを使って毎年目標設定に取り組むこと自体が研修としての効果があるかなとは思っています。
最初の話とかぶりますが、「使う人を選ぶ」「レベルが(高い方で)均一な企業向け」という感じなので、元を取れるように使いこなすのはまだまだ先です。
他に褒めるところありました。従業員向けの研修コンテンツ提供プラットフォームとしての機能は悪くないです・・・あまり説明がなくても直感的に使えているので。(まあ、コンテンツ選んでクリックするだけですから)
検討者へお勧めするポイント
それから、私は見ていないですけど、給与管理等もできるそうですが、payrollは国ごとに制度やら何やらがバラバラですから、日本の法人から見ると、これって人事/労務系のワンストップサービスになりにくい気がします。
あくまでも労務に寄ったところは日本のローカルなツールが便利に思えます。人事・タレントマネジメントに絞って使うことになりそうな気がします。
それから、求人管理の機能もありますが(使ってない)、indeedとか媒体ごとにダッシュボード・応募者管理機能がありますから、結局、各媒体のツールをつかわなきゃならないです。自社サイトとかSNS採用とかは情報集約できるみたいですが、有償媒体で採用を進めるときにはあまり役に立たない気がします(だから、使ってない)。