タレントマネジメントのITreview Grid

 タレントマネジメントとは、従来行ってきた人事管理情報に加え、社員が持つスキルや能力、キャリア志向や考え方などといった“タレント情報”を管理し、その社員のパフォーマンスを最大化するために戦略や人材配置、人材育成に取り組むマネジメント手法、またはそれを実現するためのシステムを指す。欧米で生まれ、既に一般化している概念だが、グローバル競争の激化に伴い世界で通用する人材の育成が求められており、日本でも導入機運が高まっている。


タレントマネジメントの導入効果


競争力を高める最適な人材配置を実現

 経歴、資格、過去の研修履歴、目標、評価などの情報をタレントマネジメントシステムに蓄積して社員のスキルを把握し、最も力を発揮するポジションに就かせるという人材配置を繰り返すことにより、企業は組織全体の競争力と社員のモチベーションを高められる。

能力を可視化して適任者を素早く発見

 タレントマネジメントは、社員に対して多くの属性情報を付加できる。新規事業に取り組む際には、新規事業をマネジメントした経験や、事業開発に成功した経験をもつといった条件を設定し、人事情報の中から条件適用率の高い社員を順に表示するといったことができる。これにより適任者の迅速な発見と意思決定が可能になる。


タレントマネジメントの対象ユーザー


導入検討、利用ユーザー
 自社の人材育成に取り組む人事部門や事業部門、経営企画部門など


タレントマネジメントの機能一覧


人事情報の管理

機能 解説
従業員データベースの作成 氏名、年齢、勤続年数、等級などの定性的な情報をはじめ、業務経験や経歴などのキャリア情報、取得資格や得意分野の技術・知識などのスキル情報や、研修、面談履歴などといったデータを集約する
タレントの適正管理 従業員のこれまでの業務実績や社員固有の価値観、考え方といったマインドから、管理職やスペシャリスト(専門職)などといった社内での適正を設定し、社員情報に統合する
評価管理 360度評価や従来導入していた評価方法による適正な人事評価を実行でき、その結果を社員情報に統合する
モチベーションの可視化 有能な社員の離職を防止するために、社員の満足度、希望や要望、ストレス、ワークスタイル、ワークライフバランスなどのモチベーション情報を可視化する
アンケート調査・集計・管理 社員の満足度調査、360度評価などに利用するアンケートを作成・管理・運用する。回収結果は自動的に集計・分析する


適切な人材配置の予測

機能 解説
タレント分析 社員の経歴・スキル・評価などの情報をAI(人工知能)を使って分析し、個人特有の特長や価値観、適正などの情報を発見する
最適な人材の発見とミスマッチの防止 社員データに対して複数の条件を組み合わせて検索し、人材条件に当てはまる社員を的確に抽出する
ギャップの発見 社員のスキルと現状の所属との適正を確認できる。適正と大きなギャップがある場合は効果的な異動計画が実施ができる
人材配置シミュレーション 組織編成の際に人件費、業績などを比較しながら候補となるメンバーを自由に組み替え、最適な組織を目指すシミュレーションを実行する
採用支援 採用応募者の適正検査から行動特性を見える化し、類似する社員に当てはめながら将来像を類推して採用合否の判断材料とする


人材育成

機能 解説
キャリアプラン策定 職務に求める経験・スキル・資格、キャリアパスなどをあらかじめ設定し、社員のキャリアプラン策定を支援する
後継者管理 求められるリーダー像を明確化して適合する能力やポテンシャルを持った人材を早期に発見する。新規採用やヘッドハンティングにも応用できる




タレントマネジメント選定のポイント


ツールごとの違い(製品思想、機能)

・HCM(人事業務統合型)システム
 タレントマネジメントだけでなく人事システムの機能も備えたシステム。人事業務の高度化を目指す企業に適している。

・タレントマネジメント特化型システム
 タレントマネジメント機能に特化し、既存の人事システム、評価システム、勤怠管理システムと連携しながら利用する。

導入形態

 タレントマネジメントは、SaaS型のクラウドサービスとして提供されているものが多い。SaaS型はハードウェアインフラを用意することなく、初期投資を抑えながらすぐに運用を開始することができるのがメリットだ。オンプレミス環境に導入するパッケージ製品もある。人事情報をクラウドサービスで管理したくない場合はパッケージ版を選択した方が良いだろう。

価格形態・契約形態

 タレントマネジメントの価格はサービスによって異なるが、主要機能を網羅したサービスでは1ユーザー当たり月額数百円〜年額1万円程度が主流となっている。サービスによっては、管理できる社員数に制限を設けた無料(フリートライアル)版を用意しているサービスもある。


タレントマネジメントのシステム要件、他システムとの連携方法


一般的な導入方法・導入環境

 タレントマネジメントは、SaaS型のクラウドサービスとして提供されているものが圧倒的に多数を占める。初期設定が必要なクラウドサービスの中には、人事評価方法や育成方法、導入ツールの活用方法といった事前のコンサルティングサービスを提供しているものもあれば、使い方トレーニングなどをサービスとして含めて提供している場合がある。

導入後の運用方法・サポートの有無

 導入後の運用は、人事部門で行うことが一般的だ。SaaS型のクラウドサービスの場合、サポート体制を充実させている事業者が多いので、障害発生時や使い方が分からない場合などは、各事業者に直接問い合わせることができるだろう。

他製品との連携方法

 タレントマネジメントは、既存の人事システム、評価システム、勤怠管理システムなどの他システムと連携させながら利用できるものもある。これらを連携することで、従業員ごとの就業状況といった総合的な情報を活用した人事評価や育成が実現できるだろう。

タレントマネジメントのメニュー

タレントマネジメントの基礎知識

 タレントマネジメントとは、従来行ってきた人事管理情報に加え、社員が持つスキルや能力、キャリア志向や考え方などといった“タレント情報”を管理し、その社員のパフォーマンスを最大化するために戦略や人材配置、人材育成に取り組むマネジメント手法、またはそれを実現するためのシステムを指す。欧米で生まれ、既に一般化している概念だが、グローバル競争の激化に伴い世界で通用する人材の育成が求められており、日本でも導入機運が高まっている。


タレントマネジメントの導入効果


競争力を高める最適な人材配置を実現

 経歴、資格、過去の研修履歴、目標、評価などの情報をタレントマネジメントシステムに蓄積して社員のスキルを把握し、最も力を発揮するポジションに就かせるという人材配置を繰り返すことにより、企業は組織全体の競争力と社員のモチベーションを高められる。

能力を可視化して適任者を素早く発見

 タレントマネジメントは、社員に対して多くの属性情報を付加できる。新規事業に取り組む際には、新規事業をマネジメントした経験や、事業開発に成功した経験をもつといった条件を設定し、人事情報の中から条件適用率の高い社員を順に表示するといったことができる。これにより適任者の迅速な発見と意思決定が可能になる。


タレントマネジメントの対象ユーザー


導入検討、利用ユーザー
 自社の人材育成に取り組む人事部門や事業部門、経営企画部門など


タレントマネジメントの機能一覧


人事情報の管理

機能 解説
従業員データベースの作成 氏名、年齢、勤続年数、等級などの定性的な情報をはじめ、業務経験や経歴などのキャリア情報、取得資格や得意分野の技術・知識などのスキル情報や、研修、面談履歴などといったデータを集約する
タレントの適正管理 従業員のこれまでの業務実績や社員固有の価値観、考え方といったマインドから、管理職やスペシャリスト(専門職)などといった社内での適正を設定し、社員情報に統合する
評価管理 360度評価や従来導入していた評価方法による適正な人事評価を実行でき、その結果を社員情報に統合する
モチベーションの可視化 有能な社員の離職を防止するために、社員の満足度、希望や要望、ストレス、ワークスタイル、ワークライフバランスなどのモチベーション情報を可視化する
アンケート調査・集計・管理 社員の満足度調査、360度評価などに利用するアンケートを作成・管理・運用する。回収結果は自動的に集計・分析する


適切な人材配置の予測

機能 解説
タレント分析 社員の経歴・スキル・評価などの情報をAI(人工知能)を使って分析し、個人特有の特長や価値観、適正などの情報を発見する
最適な人材の発見とミスマッチの防止 社員データに対して複数の条件を組み合わせて検索し、人材条件に当てはまる社員を的確に抽出する
ギャップの発見 社員のスキルと現状の所属との適正を確認できる。適正と大きなギャップがある場合は効果的な異動計画が実施ができる
人材配置シミュレーション 組織編成の際に人件費、業績などを比較しながら候補となるメンバーを自由に組み替え、最適な組織を目指すシミュレーションを実行する
採用支援 採用応募者の適正検査から行動特性を見える化し、類似する社員に当てはめながら将来像を類推して採用合否の判断材料とする


人材育成

機能 解説
キャリアプラン策定 職務に求める経験・スキル・資格、キャリアパスなどをあらかじめ設定し、社員のキャリアプラン策定を支援する
後継者管理 求められるリーダー像を明確化して適合する能力やポテンシャルを持った人材を早期に発見する。新規採用やヘッドハンティングにも応用できる




タレントマネジメント選定のポイント


ツールごとの違い(製品思想、機能)

・HCM(人事業務統合型)システム
 タレントマネジメントだけでなく人事システムの機能も備えたシステム。人事業務の高度化を目指す企業に適している。

・タレントマネジメント特化型システム
 タレントマネジメント機能に特化し、既存の人事システム、評価システム、勤怠管理システムと連携しながら利用する。

導入形態

 タレントマネジメントは、SaaS型のクラウドサービスとして提供されているものが多い。SaaS型はハードウェアインフラを用意することなく、初期投資を抑えながらすぐに運用を開始することができるのがメリットだ。オンプレミス環境に導入するパッケージ製品もある。人事情報をクラウドサービスで管理したくない場合はパッケージ版を選択した方が良いだろう。

価格形態・契約形態

 タレントマネジメントの価格はサービスによって異なるが、主要機能を網羅したサービスでは1ユーザー当たり月額数百円〜年額1万円程度が主流となっている。サービスによっては、管理できる社員数に制限を設けた無料(フリートライアル)版を用意しているサービスもある。


タレントマネジメントのシステム要件、他システムとの連携方法


一般的な導入方法・導入環境

 タレントマネジメントは、SaaS型のクラウドサービスとして提供されているものが圧倒的に多数を占める。初期設定が必要なクラウドサービスの中には、人事評価方法や育成方法、導入ツールの活用方法といった事前のコンサルティングサービスを提供しているものもあれば、使い方トレーニングなどをサービスとして含めて提供している場合がある。

導入後の運用方法・サポートの有無

 導入後の運用は、人事部門で行うことが一般的だ。SaaS型のクラウドサービスの場合、サポート体制を充実させている事業者が多いので、障害発生時や使い方が分からない場合などは、各事業者に直接問い合わせることができるだろう。

他製品との連携方法

 タレントマネジメントは、既存の人事システム、評価システム、勤怠管理システムなどの他システムと連携させながら利用できるものもある。これらを連携することで、従業員ごとの就業状況といった総合的な情報を活用した人事評価や育成が実現できるだろう。