大八木 慎一郎
おおやぎ経営|経営コンサルティング|経営・経営企画職|20人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
青色申告ソフトで利用
良いポイント
個人事業主は電子申告未対応であるだけでなく、e-Tax・eLTAX用のデータも書き出し(出力)も利用できないことに注意が必要だ。
かつては「マネーフォワード給与」に年末調整機能があったが、2020年の年末調整以降は「マネーフォワード年末調整」という別のサービスに分離された。かつての「マネーフォワード給与」の年末調整機能には、電子申告の機能そのものはなかったが、従業員の支払報告書(市町村)や源泉徴収票・法定調書合計表(税務署)についてe-Tax・eLTAX用のデータを書き出すことができていた。「マネーフォワード年末調整」になって、電子証明書を利用した電子申告に対応したのはよいが、注意したいのは、個人事業主は電子申告機能を利用することができない。その理由をマネーフォワードは、マイナンバーカードの電子認証に対応できないためと説明している。しかし、直接に電子申告ができないだけでなく、じつは電子申告用の組み込みファイル出力すら利用することができない。(もともと所得税と市民税の電子申告はそれほど難しくなく、ソフトが組み込みデータを書き出してくれれば、それを読み込んで送信するだけの簡単な操作だ。)
改善してほしいポイント
マイナンバーカードの承認に寄せてもらえないから個人事業主に電子申告を利用させないことは理解できるが、e-Tax・eLTAX用のデータの書き出しにすら対応していない(かつては対応していた)のは、不便になったと言える。従業員が50名もあったらもう目も当てられない…。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
「マネーフォワード給与」と連動しているのは、当然といえば当然だが、相当に便利だ。年末調整だけを切り出したクラウドサービスは他にも色々あるが、「給与」と「年末調整」が汎用データ連携では、正直いってかなり不便だし、たいていの場合はデータを変換したりとスムーズにいかないことも多いので、やはりファミリー内でシームレスで連携しているのは助かる。年末調整を開いて、今年の年末調整を「開始する」手順をいくつか行うだけで、あとは「マネーフォワード給与」にある通りのデータで年末調整の依頼から回収、届出まで済んでしまうのは進化していると思う。