Murota So
銀一株式会社|その他小売・卸売|社内情報システム(開発・運用管理)|50-100人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
自社仕様のメール配信を実現できる基盤
良いポイント
以前はSendGridについて、「メールサーバーを自前で構築することなく、システムメールを送信できるサービス」程度にしか考えていませんでした。しかし、APIを活用することで、自社開発アプリに独自のメール配信システムを構築できる、非常に拡張性の高いサービスだと分かり、現在は積極的に活用しています。
メールアドレスや個人情報、配信結果など、自社アプリ側では極力保持したくない情報はSendGridに任せつつ、テンプレートの操作や配信グループの管理、完全な日本語環境での送信管理画面などをAPI経由で独自に開発できます。実際に、AWS S3に保存した画像を活用したテンプレート管理機能や、SendGrid標準のダッシュボードを直接操作せずに利用できる日本語対応の独自メール配信システムを構築できました。
メール配信という専門的な基盤はSendGridに任せながら、自社の業務や運用に合わせて管理画面や機能を自由に設計できる点は、大きな魅力だと感じています。
改善してほしいポイント
SendGridにはマーケティングメールを配信するための機能がありますが、Legacyと新しいMarketing Campaignsが併存しており、日本の代理店経由では利用できない機能があるなど、少し分かりにくいと感じます。今後はこうした違いが解消され、ユーザーが新旧どちらを利用すべきか迷わず、すべての機能を利用できるようになることを期待しています。
また、特に改善を期待したいのが、日本語に対応した配信停止機能です。現在、テンプレート機能では日本語の配信停止ページを標準で設定できないため、日本国内のユーザー向けにSendGrid経由でマーケティングメールを配信する際の大きな障壁になっていると感じます。
私自身、この問題を解決するため、最終的には日本語で配信停止を受け付け、その結果をSendGridと連携する外部アプリを独自に開発することになりました。APIによる高い拡張性は魅力ですが、本来は標準機能として日本語の配信停止管理に対応してもらえると非常にありがたいです。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
SendGridのAPIを活用して独自のメール配信アプリを構築したことで、従来のメールマガジン配信サービスでは実現しにくかった機能を自社の運用に合わせて追加できるようになりました。
特に、独自のテンプレートエディタを開発したことで、画像の外部管理、オリジナルのテンプレートブロック、柔軟なテスト配信、送信前のプレビューなど、制作現場で必要とされる機能を作り込めるようになりました。その結果、メールマガジン制作者がより効率的に、クオリティの高いコンテンツを制作できる環境を整えました。
また、メーリングリストについても、以前利用していたメールマガジン配信管理サービスと遜色ないほど柔軟に管理できるようになりました。これまで複数のサービスやアカウントに分散していた配信業務を一つのシステムへ集約することで、運用を簡素化できただけでなく、ランニングコストも大幅に削減できました。
検討者へお勧めするポイント
シンプルにAPIからメールを送信するだけでも十分便利なサービスですが、AIによってアプリ開発のハードルが大きく下がった今だからこそ、「自分たちが本当に必要とするものは、自分たちで作る」という選択肢がより現実的になったと感じています。
一方で、メール配信の仕組みそのものを自分たちで構築・管理するのは非常に大変です。過去にメールサーバーを運用した経験のある技術者であれば、その大変さとSendGridのありがたさをより実感できると思います。
バウンス処理や配信結果の管理、メールアドレスをはじめとする秘匿性の高い情報の管理やセキュリティなど、メール配信に欠かせない複雑な部分はSendGridに任せ、自分たちは本当に実現したい機能やユーザー体験の開発に集中できる。この「やりたいことだけにフォーカスできる自由さ」を求める方に、SendGridはおすすめできるサービスです。