IT資産に関する情報を一元的に管理できるソフトウェアがIT資産管理ツールです。PCにインストールして使用するものと、クラウド上で使用するものの2種類があります。 IT資産管理ツールを用いることで、企業が所有するPCやタブレット、スマートフォンなどの端末の商品番号、型番、CPU、メモリといった情報や、端末にインストールしているOSやソフトウェアとそれらのバージョンやアップデート状況、ライセンスの購入状況などを自動で取得・管理できます。 また、違反や脆弱性などを発見したら、管理者にその旨を通知してくれます。ツールによっては、情報の収集・通知に加えてソフトウェアのアップデートや再起動などを促す指示出し、リモート時の遠隔操作まで行えるものもあります。 IT資産管理は、使用する端末が少ない中小規模の企業であればExcelで十分な場合もあります。しかし、端末が数十台〜100台を超えてくるような場合、端末ごとの情報を管理するのは厳しくなります。中小規模の企業であっても、専任の担当者がいなければ厳密な情報把握が求められるIT資産管理を手作業ですべて行うのは困難です。 また、Excelに手入力して管理する場合は、誤入力の可能性もあります。ミスを防ぐためにも余分な人的コストを削減するためにも、IT資産管理ツールの導入が有効です。

IT資産管理に関する1分解説シリーズはこちら

1:IT資産管理とは?

2:IT資産管理を整備する意味や効果

3:IT資産管理ツールとは?

4:IT資産管理ツールの基本的な機能

5:IT資産管理ツールを導入をリードすべき部門や部署

6:IT資産管理ツールを導入前に整理すべきポイント

7:IT資産管理ツールを導入までのスケジュールイメージ

8:IT資産管理ツールの導入で失敗しがちな事例

9:IT資産管理ツールの初期費用と運用費用

10:IT資産管理ツールを選ぶポイント

11:IT資産管理ツールが管理する対象

この記事の執筆

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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