非公開ユーザー
経営コンサルティング|その他専門職|100-300人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
会社/チーム横断での進捗可視化と課題管理に強い実務向けツール
プロジェクト管理ツール,コラボレーションツール,タスク管理ツール/ToDo管理,業務可視化ツールで利用
良いポイント
Backlogは単なるタスク管理にとどまらず、課題(Issue)の粒度を柔軟に設定できる点が非常に便利です。
また、関わる立場の違う人同士を同じ土俵に立たせてくれる点が非常に良いと感じます。
例えば、あるシステム構築案件ではクライアントとPM1社に加え、SIベンダー3社、デザイン会社1社が混在していました。
通常ならExcel管理やメールでの進捗確認はフォーマットの不一致や認識齟齬が頻発しますが、Backlogの課題カードとコメントスレッドを使うことで、「エンジニアはコード、ビジネス側は要件、デザイナーは素材」とそれぞれの言葉を課題単位で結び付けられました。
Wikiも「決定事項の墓場」として機能し、口頭やチャットで流れがちな議論をすぐに整理・蓄積できました。
結果的に、Backlogはタスク管理や課題管理だけでなく、情報の翻訳機やナレッジ管理の場としても機能し、異なる職種の視点を一元化できたのが非常に良かったです。
改善してほしいポイント
一方で、改善してほしいのは外部ツールとの連携機能の制約です。
GitやSlack連携はあるものの、リアルタイム性や通知カスタマイズに限界があり、複雑な開発フローでは情報が埋もれがちになります。もし、通知条件を柔軟に設定できる(例:特定のラベル変更時のみSlackに通知)機能があれば、情報過多を防ぎつつスピーディーな意思決定につながるはずです。 ※もしかしたら私の製品理解不足でできないだけかもしれませんが…
また、スマホアプリは基本的な閲覧・更新に限られるため、外出先からの高度なフィルタリングやガントチャート編集が可能になると、さらに利用シーンが広がると感じます。
これが実現すれば、システム導入やインフラ構築のような複雑案件でも効率的にハンドリングできるな、と感じました。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
具体的な効果として、あるサーバー構築案件では、従来のExcelベース進捗管理では週次会議(平均2時間×週1回)+資料作成(1人あたり1時間)が必須でした。
Backlog導入後は、進捗や課題残件がリアルタイムで可視化されるようになり、週次会議は平均1時間に短縮、資料作成は不要になったことで、プロジェクト全体で月20時間以上の工数削減につながりました。
さらに、課題未消化率を定点観測することで、テストフェーズでの遅延を平均約30%圧縮できました。
数値で示せる最大のメリットは「タスク漏れゼロ化」と「進捗報告コストの削減」です。
これは他のタスク管理ツールでも似た効果は得られますが、Backlogは日本語環境に最適化され、ドキュメント共有やコメント文化が根付いているチームでは特に強さを発揮しました。
検討者へお勧めするポイント
複数ベンダーや部門が関与するプロジェクトでは、タスク管理・情報共有・進捗可視化を一元化できる点が最大の強みです。
Excelやメールでのやり取りが多い組織ほど効果を実感できます。
マルチベンダー案件やSI・インフラ・業務部門が入り乱れるプロジェクトでは「誰が何をやっているか」が一目で分かり、情報がブラックボックス化しません。
逆に、リアルタイムコミュニケーションを強く求める小規模アジャイル開発では、SlackやGitHubと併用した方が力を発揮します。
Excelや口頭中心で進めている組織にとっては、Backlogの導入だけで「プロジェクト進行の共通言語」が一気に整うのが最大のメリットだと思います。