良いポイント
優れている点
・操作性、機能にたいする価格のバランスがよい
・多機能で作図効率が良い
・操作の習得にかかる時間が短い
(学卒であれば、4時間の学習で作図を開始できる。業務を行いながら1か月程度で効率的な作図を習得できる)
・BASICの基本的な知識だけでオプションプログラムを自作できる
・サポートが非常に迅速
(私が経験したサポートのレスポンス:バグ情報を提供すると数日中に改善される。操作や設定の問合せは、多くの場合当日か翌日に解決する)
・日影図、天空率が作図できる商品と、2次元だけの商品を別々に購入できる
好きな機能
・オーバーレイ機能
・ショートカットキーの設定機能
・JW-CADやAutoCADのデータ読み込み時のレイヤ、色、線種の設定機能
・開いているCADデータを一括でPDFファイルに変換して、1ファイルにまとめられる機能
・色の透明度を設定できる機能
・ポリラインの自動面積算定機能
・国土地理院の地形データ(GML)の読み込み機能
その理由
・作図手順や操作方法に慣れると、検討→作図→出力の一連の作業時間の短縮が図れる
改善してほしいポイント
欲しい機能・分かりづらい点
・レイヤが0~256まで使えるので不足することはありませんが、図形(塗り)の上下関係をレイヤ番号でするため、多くの上下関係の設定が必要なプレゼン用の作図では厳密なレイヤ管理を行う必要があります。JWCADデータや古いバージョンとの互換性を犠牲にする事になりますが、扱えるレイヤ数が2桁大きいデータファイル形式を検討して欲しい。
・情報交換ができるサイトを立ち上げて欲しい
・作業手順や、便利な使い方を説明する動画を作成してほしい
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
業務は意匠設計で、概ねA1サイズで100枚から200枚程度の規模を多く設計しています。
オーバーレイ機能を使用する事で、1枚の図面を多人数で同時に作図編集できるため、図面密度の高いプレゼン資料の作成を短時間で行えます。又、一般図や建具案内図は平面詳細図や断面詳細図をオーバーレイファイルとして配置することで食違いのない図面とすることができます。
弊社ではJWCADとDRA-CADを同時に使用していた時期がありましたが、DRA-CADのデータ互換性が非常に良いため、JWCADを使いながらDRA-CADの操作に慣れることで業務効率を落とす事無く移行ができました。
検討者へお勧めするポイント
オーバーレイ機能やレイアウト機能を使用することで作業効率が飛躍的に向上します。
身近にDRA-CADを使用している方がいて、アドバイスを受けられる環境であれば、導入を検討する価値があると思います。
が、AutoCADやVectorworksとの互換性はJWCADにくらべ低いため、JWCAD以外のCADとのデータ互換性が重要な場合はお勧めできません。