良いポイント
AI OCRの精度が高く、手入力による修正の手間がほとんどありません。機能改善も頻繁で、どんどん賢くなっていくのを実感できるのが嬉しいです。
特に、取引先独自のフォーマットでも読み取り場所や項目を一度設定すれば、次回から自動で正確に読み取ってくれる「書類読み取り設定」は優れた機能です。これまで毎月手作業で直していたストレスから解放されました。
また、UIが直感的でマニュアル要らずな点や、過去の書類を日付や金額、取引先名ですぐに探し出せる強力な検索機能も、日々の業務で非常に助かっています(使い方になれる必要がありますが・・・)。単なる法令対応ツールではなく、経理業務そのものを効率化してくれる頼もしいパートナーです。
改善してほしいポイント
改善してほしいポイントは、検索機能のUIです。現状では、検索画面で検索窓が大量に用意されており、どの項目がどのフィルターと連携しているのかが直感的にわかりづらいと感じています。例えば、日付や金額で検索をかけた際に、別の検索窓に「ステータス」のフィルターが意図せずかかっており、必要な書類が見つからないことが何度かありました。
ついでに、読み取り不可やAIOCRが取引先を判別できないなどの場合は、担当者や書類一覧画面上でアラートが表示、もしくはメールやチャットで通知がくればよいかと思いました。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
電帳法の保存要件に従った保存を行うための工数を大幅に削減できている。
特にやるべきところをAI OCRが自動で取引先や金額を読み取ってくれるのは大きい
また、invox電子帳簿保存では、メールに添付された請求書や見積書などを自動で取り込んでくれる機能があるので、社内ルールでの証憑保存先にアップロードする際に、自社で構築されたシステムを使ってinvoxにも同じくメールを飛ばして取り込んでいます。社内ルール上2つの格納先(社内規則のフォルダとinvox)に保管する必要があるのですが、メールの添付ファイル取り込み機能を活用しています。
検討者へお勧めするポイント
実用レベルのAI-OCR精度
多くのOCRツールで課題となる読み取り精度ですが、invoxは比較的高水準です。特に、特定のフォーマットに対して読み取り箇所をユーザーが指定できる「書類読み取り設定」機能は、反復的な修正作業の削減に寄与します。完全な自動化は困難ですが、手作業を相応に軽減できる可能性があります。
学習コストの低いUI
インターフェースはシンプルに構成されており、マニュアルを熟読せずとも基本的な操作が可能です。書類のアップロード、検索、確認といった日常的な業務フローは直感的に行えるため、担当者のITスキルに依存しにくく、導入後の定着は比較的スムーズに進むと考えられます。
付随業務の工数削減
電子帳簿保存法の要件充足は基本機能ですが、このツールの本質は書類のデータ化と検索にかかる時間を短縮する点にあります。紙の書類を探したり、システムに手入力したりといったノンコア業務の工数を削減し、経理担当者のリソースを他の業務へ再配分する一助となります。