非公開ユーザー
電気・電子機器|機構・筐体などのメカ設計|1000人以上|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
3DCADソフトで利用
良いポイント
・カタログの説明通り、直感的な操作が可能であること
実際に、ソフトの習得や実務への導入が円滑に進みました。
・他社のハイエンドソフトのような「合致」等の条件でガンジガラメになりにくい
事実、エラーを持つ3Dデータの発生率は他社製品より低い。
・安い
ただし、値段相応であると感じました。
改善してほしいポイント
・他社製品の経験者には使いづらい
IRONCADは直感的で分かりやすい操作がウリです。
しかし、これは3D-CAD未経験のユーザに限ります。
理詰めでモデリングを進める他社製品に対して、IRONCADは「粘土をこねて作り上げる」感覚です。
良くも悪くも、とにかく勝手が違います。
私を含め、他社製品経験者は習得に苦戦しました。
IRONCADを推奨するレビューを見るたび、私は「ここの企業さんは3Dの経験が浅いのかな」と思っています。
・複雑で大規模な設備設計には不向き
ウリである動作の軽さですが、他社製品と変わりませんでした。
むしろ他社製品に比べてフリーズが多いため、簡単で軽い作業向きであると感じました。
また、柔軟な操作性が裏目に出て、メカの動作チェックがまともに行えません。
結局(何故か)装備されている合致機能を使うのですが、この先の結末は他社製品と同じです。
・少し誇大広告気味?
いざ導入すると
1.マニュアルでカーネルフリーではない旨が記載されている(現時点では解決)
2.高い互換性がウリなのに、Ver.UPにより旧Ver.のネイティブデータが完全非対応となる
等の事件があり、個人的には不信感を禁じ得ません。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
・「使い手」が一気に増えた
IRONCADのユーザ(使い手)がすぐに増えました。
他社製品では、同じペースで使い手を増やすことは難しいと感じます。
他社製品は、今まで「3Dだから」という理由で練習すらしない社員が大半でした。
IRONCADのユーザが増えたのは、習得の簡単さと「とっつきやすさ」が、事実としてあったためと思います。
ただ、これについては心配していることがあります。
IRONCADの使い手を「3D-CADの使い手」と扱ってしまう事は危険だと感じています。
IRONCADは良くも悪くも特殊なので、将来的に(今以上に)ガラパゴス化する可能性があります。
そうなると、万一の際、他社製品への乗り換えが極めて困難になると予想します。
(他社製品形式データへのエクスポートと、操作方法の再習得など)
検討者へお勧めするポイント
色々とマイナス面を書いてしまいました。
しかしリスクを承知で導入する場合は、概ねカタログ通りの効果が期待できると思います。
検討される際には、デメリットの内容を忘れないで下さい。
乱暴な喩えですが、他社製品がWindowsだとすると、IRONCADはMacintoshです。
どちらも優れたOSですが、両方使いこなせるユーザは少ないです。
OSを乗り換えると違和感を覚えますし(特にWin→Mac)、人によっては挫折する事もあります。
他社製品からIRONCADへの乗り換えは、同様の覚悟が必要であると感じます。
トラボくん
OFFICIAL VENDER株式会社クリエイティブマシン|サポート
平素は IRONCAD をご愛顧いただき誠にありがとうございます。 ソフトの習得のしやすさ、導入のしやすさについてお褒めの言葉をいただき、大変ありがたく存じます。 また、改善点について大変貴重なご意見を頂戴し、お礼申し上げます。 おっしゃる通り、他社のフィーチャパラメトリック系 CAD をしっかり使いこなされていた方は、操作が容易すぎることに違和感があるかと存じます。 試行錯誤や大変更の多い機械装置の構想設計においては、この容易さがメリットとなることをご理解いただければと存じます。 IRONCAD がフリーズする件に関してご迷惑をおかけしております。 フリーズが頻発する場合にはグラフィックカード等のハードウェアとの相性問題が発生していることが考えられます。 この問題を回避する設定等ありますので、弊社サポートまでぜひご相談ください。 また、IRONCAD 自身のネイティブデータの保存については、他社同様に後方互換のみで、新製品で保存されたファイルが旧製品で開くことができません。 前方互換が比較的容易な 2D CAD と異なり、3D CAD ではその複雑さから前方互換が実現しづらいという技術的ハードルがございます。 何卒ご理解くださいますよう、お願い申し上げます。 他社 3D CAD の多くは自動車や家電等を製造する大手企業における製品設計をターゲットとして発展し、その概念も製品設計向けの考え方に基づいています。 一方で IRONCAD は汎用の機械設計用として発展し、概念も他社と大きく異なりますが、その特徴的な概念が、ゼロからの設計が多い産業用機械装置の構想設計を容易ならしめています。 2D CAD では製品設計と生産技術の装置治具設計で同じ CAD を共用できましたが、3D CAD では共用が困難になっています。 業務用途に合わせてそれぞれに最適な CAD を選定いただくことをおすすめいたします。 今後ともお引き立てを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。