カテゴリーレポート2025 Summer 掲載中

Adobe Marketo Engageの製品情報(特徴・導入事例)

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Marketo Engageは、あらゆる規模、業種の企業に向けて、デジタルからアナログまで、適切なタイミングで適切なメッセージをそれぞれに合ったチャネルを通して届けるマーケティングプラットフォーム(エンゲージメントプラットフォーム)です。BtoB BtoC問わず、世界で5,000社を超える導入実績のあるマーケターのためのプラットフォームを提供しています。

Adobe Marketo Engageの運営担当からのメッセージ

松井 真理子

アドビ株式会社 職種:マーケティング

ユーザー様のご活躍を通じて、日本のデジタルマーケティングを盛り上げていきたいと思っています!
ご活用頂いている皆さまは、これからマーケティングオートメーションを導入する方に向けて、ぜひお気軽にコメントをお願いいたします!

ITreviewによるAdobe Marketo Engage紹介

Marketo Engage(マルケト エンゲージ)とは?

 Marketo Engage(マルケト エンゲージ )とは、アドビ株式会社が提供するマーケティングオートメーションツールです。Marketo Engageは世界39か国以上の企業で導入されており、ユーザー一人一人に対し最適なタイミング、方法、内容でコミュニケーションをとることを可能にします。

Marketo Engage(マルケト エンゲージ)の機能

 Marketo Engageでは、「Webサイトトラッキング」「スマートキャンペーン」「イベントプログラム」「ナーチャリングプログラム」などの機能が利用できます。以下でそれぞれの機能について解説します。

Webサイトトラッキング

 WebサイトにMarketo Engageから発行したタグを埋め込むことで、ユーザーのWebサイト上の行動をトラッキングできます。Webサイト外のユーザーの行動データ(メール開封やフォーム送信など)と併せて管理することで、ユーザーの見込み度に応じたセグメント分けをより正確に行え、後述するナーチャリングプログラムなどで活用できます。ユーザーのトラッキングはメールアドレス取得前でも行うことができ、一定の情報をもとにセグメント分けされます。

スマートキャンペーン

 スマートキャンペーンでは、Marketo Engageで実施するプログラムを管理できます。例えば、ユーザーに対して行うメール配信などのアクションやスコアリングの状況、自社の社員へのアラートメールなど、あらゆるプログラムを包括的に確認できます。

イベントプログラム

 イベントプログラムでは、自社で実施するセミナーやイベントに集客することを目的として招待メールやフォローアップメールのプログラムを作成し、配信日程をカレンダーで管理できます。セミナーやイベントで必要になるユーザーへのアクションは定型化されやすいため、作成したプログラムを複製して対応することで運用の効率化が可能です。

ナーチャリングプログラム

 ナーチャリングプログラムでは、ユーザーのカスタマージャーニーに合わせてメール配信などのアクションを設定できます。ユーザーの見込み度によってとるべきアクションは異なりますが、ナーチャリングプログラムを活用することで接点の最適化と自動化を進められます。

メール作成・配信

 Marketo Engageでは基本的なメール作成機能に加え、ユーザー毎にメール文を部分的に変更することができます。例えば名前やメールアドレス、企業情報を挿入する場所を指定し、ユーザー別に情報を切り替えられます。メールの配信設定はユーザーのセグメント(属性や興味関心など)毎に行え、複数パターン用意してABテストも行えます。

入力フォームやランディングページの作成

 入力フォームやランディングページの作成もMarketo Engageで行えます。ドラッグ&ドロップで直感的に操作でき、HTMLやCSSに関する知識がなくても設定が行えます。テンプレートも用意されているため、フォーマットに従い作成を進められます。入力フォームやランディングページでは、ユーザーのセグメントに応じて要素を変更したり、コンテンツを複数パターン用意し、平行配信しながらABテストを行ったりできます。

レポート・分析

 Marketo Engageで設定したプログラムの効果を一目で確認できるよう、豊富なレポートフォーマットが用意されています。効果の高いプログラムや改善が必要なプログラムを見分け、効率的に施策を検証できます。

セグメント、スコアリング

 属性や興味関心などに応じてユーザーをセグメント分けし、メール配信の設定やランディングページの表示切替などが行えます。また各セグメントの見込みに合わせてスコアリングを行い、見込みが高いセグメントを一目で確認できます。

注目の出来事・アラート

 非常にスコアの高いユーザーやフォーム送信を行ったユーザーなど、特に見込みの高いユーザーが検出された際に、社内の担当者にメール通知を行う機能もあります。これにより早期の対応が望ましい場面で、タイムリーにユーザーとの接点を持つことが可能です。

他ツールとのデータ連携

 他のCRM・SFAツールと連携しユーザーの情報を統合的に管理することで、見込み度をより正確に把握できます。

Marketo Engage(マルケト)を導入する企業の業界

 Marketo Engageはユーザーの見込み度に合わせて接点を最適化できることから、ユーザーの検討期間が比較的長いB2Bの領域において特に効果を発揮しやすいです。B2Cの領域では、「不動産」「金融」「通信」など、検討期間が長く、営業との連携を重視される業界などで多く活用されています。

ユーザーの声

この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?

弊社では、購買プロセスとセグメントで顧客を分けて育成シナリオを考えるという設計をしており、Webサイトと外部メディアでの資料ダウンロードと自社セミナーからのフォローを中心に商談を獲得しています。Marketoには”リードライフサイクル” ”セグメント” ”プログラム”などといった機能があり、マーケティングの企画を落とし込みやすい点が気に入っています。また、オートメーションの設定でつかえる条件が豊富です。フィールド、ライフサイクル(ファネル管理)やスコアなどの設置数の制約もないため、実験用もふくめて柔軟に運用できるのが助かります。SFDC連携はシンプルで設定のみで済むため扱いやすいと感じます。製品がメジャーなだけありコネクターの用意されているツールがおおく拡張性が高いです。マーケティングの成長に対応しながら長く使えますし、トータルでのコストやリスクの抑制になっています。
引用:https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews/5570

MAをメール配信ツールとしてしか生かせていない企業も多いかと思いますが、施策単位で分析をしたり、施策の複製をしたりすることによって、例えば「セミナーを実施する」「セミナーの集客のためのメールを配信する」「セミナーのLPをつくる」といった複数のToDoがバラバラにならず、一連の施策として実行・分析・複製を行うことができる。他社MAでは「メール」「LP」など細かなToDo単位での分析・運用が主となるが、施策の型が決まってしまえば分析も容易で効率的に運用が可能。
Pardotからの切替だが、Salesforceとの連携についてはむしろMarketoの方がより深くできる印象。完全なリアルタイムでないことを除けば、連携に支障は全く無い。
またカスタマーサクセスやコミュニティー運営に力を入れており、手厚いサポートをいただいていると感じている。
引用:https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews/5581

マーケッターがどういうことをしていけばいいのか、ということがきちんと機能として備わっている。
思想と機能をきちんと理解して使いこなせると、マーケッターにとっての良きツールになる。
引用:https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews/5307

どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?

セミナー運営やフォーム設置など定形業務の工数削減と必要スキルの低減。マーケティング~セールスのプロセスの数値把握(データ取得)。サイトやメールや広告といった”施策”だけではなく、”見込み客(人)”をより意識した議論ができるようになったこと。
引用:https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews/5570

Pardotを運用していた時代にできなかったこと(過去のアクティビティーを引っ張る、行動スコアと属性スコアを足し合わせてリアルタイム評価するなど)が可能になった。
また、スコアの属性を2種類以上持てるようになり、「見込み客としてHotである」ことと「カスタマーとしてHotである」ことを別軸の計算軸で持つことができた。これによりカスタマー・見込み客双方の分析やセールス・カスタマーサクセスとの連携が柔軟にできるようになった
引用:https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews/5581

オンラインでの顧客接点をフロー化できたこと。問い合わせやメルマガなど、それぞれが単発だった活動が、きちんと一連の流れとなり、またリードのオンラインでの動きが追えるようになったことは大きい。
引用:https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews/5307

さらにレビューを読みたい人は以下のリンクからご覧いただけます。
https://www.itreview.jp/products/marketo/reviews

Adobe Marketo EngageのITreview最新受賞実績

※Grid Awardの受賞実績は「総合部門」での受賞結果のみ表示しています

Adobe Marketo Engageの満足度、評価について

Adobe Marketo EngageのITreviewユーザーの満足度は現在3.9となっており、同じMAツールのカテゴリーに所属する製品では28位、となっています。

バッジ 満足度 大企業 中堅企業 中小企業
image 3.9 4.1 4.0 3.7
レーダーチャート 価格 使いやすさ サポート品質 導入のしやすさ 機能への満足度 管理のしやすさ
3.1 3.5 3.6 3.5 4.2 3.6

※ 2025年09月30日時点の集計結果です

Adobe Marketo Engageの機能一覧

Adobe Marketo Engageは、MAツールの製品として、以下の機能を搭載しています。

  • 見込み客(リード)情報管理

    見込み客の企業名、所在地、電話番号などの企業情報、担当者の名刺情報、個人の場合は年齢、性別などの属性など、顧客に関する情報をデータベースに保管する

  • Cookie情報とのひも付け

    Cookieを埋め込み、オンラインの行動履歴によって最適なコンテンツを出し分けしたり、メールアドレスなどの情報を未取得であっても適切なキャンペーン案内を行ったりできる

  • オフライン行動履歴管理

    展示会や自社セミナーなどオフラインで獲得した名刺情報を見込み客情報として取り込み、蓄積できる。訪問履歴の有無によってそれぞれ最適なマーケティング施策を実施できる

  • CRM/SFA連携

    マーケティングの施策状況やMAで獲得した顧客情報を営業部門が管理するCRMやSFAに反映し、との情報連携を実現する

  • ランディングページ作成

    検索エンジンの検索結果、または広告ページのリンクなどをクリックした見込み客が最初に目にするランディングページのコンテンツ制作を行う

  • フォーム作成

    セミナーやイベントへの参加申し込み登録、見込み客に対するアンケートの実施など、リードの獲得を目的とした各種フォームを作成する

  • SNS連携

    Twitter、FacebookなどのSNSを利用した情報発信およびSNS上で交わされた自社製品・サービス、他社製品との比較などに関するレビュー情報を収集し、運用管理する

  • ターゲティング、キャンペーン管理

    見込み客の中から自社製品、サービスのターゲットとなる客を絞り込み、キャンペーンの設計から実行、効果測定までを一元的に管理する

  • スコアリング設定

    見込み客の属性情報(企業規模、業界など)やオンライン行動履歴などの情報ごとに、見込み角度のスコアを付け、スコアの合計値からより有望性の高い見込み客を絞り込める

  • シナリオ作成

    オンライン行動にトリガーを設定し、見込み客がそれを実行した場合にメール送信やポップアップによるキャンペーン提示、申し込みフォーム表示など次のアクションを自動実行するといったシナリオを作成できる

  • メール作成・配信

    作成したシナリオに基づいて、メールマガジンやキャンペーンメールの作成・配信を自動的に実行する

  • ステップメール

    初回購入などのユーザーのアクションを起点に、1週間後、3カ月後など設定期間ごとにあらかじめ作成したメールを個別配信する

  • ダッシュボード

    ECサイトやキャンペーンサイトを含むWebサイトへの流入状況、メールマガジンやキャンペーンメールの配信結果、資料請求、問い合わせの状況といったマーケティング活動の各種プロセスを効果測定しダッシュボードにまとめる

Adobe Marketo Engageを導入して得られた効果やメリット

ツールは導入するだけでなく、その後どんな影響があったのかが一番重要となります。 では、Adobe Marketo Engageを導入することでどんな効果や、メリットがあるのでしょうか?実際に投稿されたレビューからその一部をご紹介します。

    非公開ユーザー

    人材|宣伝・マーケティング|1000人以上|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用

    企業所属 確認済
    投稿日:

    MAツールのベースです。

    MAツールで利用

    良いポイント

    メルマガ配信は以前から行っていたものの、開封履歴くらいしか見れず適切なマーケティングが出来ていませんでした。Marketoを数年前に導入し、ユーザーの行動履歴がcookieから判断できることによりマーケティングに活かせております。

    続きを開く

    非公開ユーザー

    ソフトウェア・SI|宣伝・マーケティング|50-100人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用

    企業所属 確認済 利用画像確認
    投稿日:

    非常に良いMAツールだが、初心者にはつらい

    MAツールで利用

    良いポイント

    B2BマーケターとしてHubspot, Pardotと使ってきたが、機能面ではマルケトが一番いいと思う。
    しっかりフォルダ分けや命名規則などで管理することが前提だが、プログラムごとの管理のしやすさ、スマートキャンペーンの使いやすさは特に良く、業務効率が上がると思う。

    続きを開く

    非公開ユーザー

    コムテック株式会社|ソフトウェア・SI|開発|1000人以上|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用

    企業所属 確認済
    投稿日:

    あらゆるマーケティング業務をこれ1つでできる

    MAツールで利用

    良いポイント

    今まではメール配信用、リード管理用、LP作成など業務によってツールを使い分けており連携性もなくログインも面倒で業務が煩雑でしたが、Marketoはそれらを1つでできるので業務負荷をかなり削減できました。

    続きを開く
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