今回の導入ではMA導入前にCRMとしてSalesCloudを導入し、そことの親和性という観点で外資3社のツールで比較しました。国産ツールはSalesforceとのカスタムオブジェクト連携をできるところが1社もなかったので、お声がけしませんでした。(もしかしたら今はできるかもしれませんが)
前提として、弊社はかなりSalesforceを使い込んでおりマーケティング部門は展示会やセミナーなどをキャンペーンで管理し、インサイドセールスはベルフェイスとSalescloudを連携し、フィールドセールスは商談〜見積/契約まで、カスタマーサクセスはzendeskと連携して使っています。
マーケティング以外のプロセスも全てMAで改善できそうと感じたため、比較では「Salesforceとの連携」を最も重点的に比較しました。
その連携が完璧であれば全てのプロセスが自動化されると判断したためです。
・カスタムオブジェクトのとの連携
どの企業もカスタムオブジェクト連携ができるということは言ってましたが、マルケトのみ「2階層下までのカスタムオブジェクトと連携」できました。
弊社の場合には商談の下に契約オブジェクト→出荷オブジェクトがあり、出荷状況を他社とSlackで連携することが必要でした。
今までは手動で出荷情報が作成されると担当者に通知→担当者がSlackで外部の方に連絡。としていたのがカスタムオブジェクト2階層下の情報を拾ってWebhookでほとんどのオペレーションのムダが解決します。
また、Webhookを用いてSlack連携はかなり活用の幅が広がりました。
社内のメインチャネルはSlackのため、
・新規リードが入ってきたらSlackに通知
・既存ユーザーから問い合わせがzendeskに入ったらzendesk →SalesCloud →Marketo →Slackの順番で即時に連携
・商談をClosedWonにするとSlackにお祝い通知
などMarketo-Slackの愛称は抜群だと感じています。
これから検討される方がいらっしゃれば、まずは機能のできるできないで比較することはやめ、
・自社のオペレーション上のムダがどこにあるかを確認
・オペレーションを改善するのにどのツールと連携する必要があるか確認
をしてから、検討に入ることで
カスタムオブジェクト連携というのはどのレベルで必要か、ということや、スコアリングというのはどのように使うか、ベンダーにどのようなサポートしてほしいか、が明確になるので、まずは自社で何をやるべきかを明確にするのが最も重要だと思います。
(お酒飲みながら書いているので補足)
ベンダーの提案レベルもかなり重要だと感じました。
今回でいうとスコアリングを活用するか悩んでいた時に、スコアリングは温度感を測るためだけのものではないとマルケトの方が言っていて気づきました。
そのおかげで弊社ではスコアリングでは温度感をとるのではなく、顧客の心情がどこに向いているかや、利用しているデバイス、時間、読んでいるコンテンツのカテゴリにスコアをつけてHOTかどうかではなく「お客様の興味の可視化」にスコアを使っており、かなりワークしています。(営業のトークが刺さりまくるようになりました)
実際に提案を受ける際には、機能の話をされそうになった場合には、それを止めて「うちの会社はxxのビジネスモデルでxxが課題なんですが具体的にどうしたら解決できるか」というのを本当に具体的に解決できる方法を提案してくれる企業とお付き合いするのが最も安心だろうなと感じました。
なんでも「できます」という方や確認しますといって数日経ってから「xxでできます」と言ってかなり運用に負荷がかかる方法を提案をされることもあったので、明確にその場でできるという具体的な回答があるものは一般的な使い方でできるんだという証明になるので、そこがポイントかなと思いました。