この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?
・SaaSなので、コンピューティング・リソースを調達する必要がなく、すぐ使い始められる
・データベーススキーマからアプリを自動生成できる。マスターメンテナンス系の画面なら、自動生成されたものをほぼそのまま使っても足りる
・Common Data Service for Apps というSQLServerベースのデータベースシステムを使うと、排他制御(楽観ロック)などをPowerAppsが面倒見てくれるので、アプリの生産性が極めて高い
・Office 365の多くのプランにライセンスが付属するので、Office 365を使っている企業は、ライセンス費用を別途払うことなく、多くの機能が使える(CDSを含めたプレミアム・データソースを使うためには別途ライセンスが必要)
改善してほしいポイントは何でしょうか?
・CDSは生産性が高いが、エンティティ間のリレーション機能はバグが多く、PowerApps Studio(開発環境)で動いているアプリを、実行環境に公開すると、データが取得できなかったりする。
・アプリは、提供されている「関数」を組み合わせてイベントハンドラーを定義することで作成するが、関数型プログラミングの経験がないと馴染みにくい。
・独自の関数を作ることできないので、標準関数でできないことは事実上できない。外部のサービスをMS Flowなどで呼び出すことはできるが、簡単ではない。
どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?
・しっかり作りこむだけの予算がないシステムを手早く構築することができた。
・Azure ADの認証・認可を利用できるので、当該アプリ専用にセキュリティーを考慮することなく、Office 365と統合的に管理することができる。
検討者にお薦めするポイントがあれば記入ください
KintoneやGoogle App Makerとの比較になると思います。DBが既にあり、そのDBへアクセスするアプリを開発するのであれば、内部データベースへのアクセスしかできないKintoneは選択肢から外れます。
Google App Makerは、単独でのライセンスがないため、G Suiteを既に利用している組織にだけお勧めします。
PowerAppsは、Office 365を導入している組織であれば、親和性が高く、別途ライセンス費用なしにアプリを構築できるため、お勧めできます。