【2025年】ERPパッケージのおすすめ10製品(全51製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも
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SAP ERP(SAP Enterprise Resource planning)とは、調達、購買、製造、サービス、セールス、財務、人事などあらゆる部門のプロセスを合理化するERPパッケージツールです。「クラウド ERP」「オンプレミス ERP」「ハイブリッド ERP」の3タイプが用意され、目的に応じてタイプを選択できます。導入する企業の業界は「エネルギー」「金融」「消費財」「公共サービス」「公共サービス」など多岐にわたります。
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3.6
機能満足度
平均:3.9
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3.0
使いやすさ
平均:3.5
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2.4
導入のしやすさ
平均:3.3
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3.1
サポート品質
平均:3.6
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OBIC7(オービック)とは、企業の会計や予算、顧客、営業管理に至るまで、経営に必要な情報を一元管理する総合基幹業務システム(ERP)です。経営の要となる会計を基盤に、人事、給与、就業、販売、生産管理などのさまざまな管理に対応。単体での導入はもちろん、多くの情報をフルカバーできる「会計情報システム」まで、企業規模に応じて導入できます。これまで各部門で管理していたデータを統一のデータベースにまとめることで、部門間でリアルタイムかつシームレスな情報共有が可能。経営状況の可視化や、現場の業務改善につなげられます。内部統制の強化といった抜本改善にも役立てられるでしょう。また、さらなる連携性と拡張性を備えたクラウド型のc も可能です。
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「SMILE V 2nd Edition」は、販売・会計・人事給与の基本モジュールをベースに、情報系とのシームレスな連携、他社ソフトやサービスとの連携で、業務のデジタル化・生産性向上に貢献します。 「販売モジュール」では、納品書や請求書の発行はもちろん、受注・売上・入金、発注・仕入・支払、在庫管理と、販売・購買にかかわる業務全般を管理します。また、業種・業務に合わせた拡張機能を豊富に取りそろえて、さまざまなお客様への対応を可能にしています。 「会計モジュール」では、一般的な財務会計はもちろん、部門管理・予実績管理などの管理会計まで幅広く対応します。また、管理会計の機能拡張や、減価償却費の計算、個別原価管理など、拡張機能を豊富に取りそろえています。 「人事給与モジュール」では、考課履歴や教育研修情報など、社員の入社から退社までの情報を正確に把握することができます。また、今後の法改正にも随時対応し、給与明細書の作成はもちろん、社会保険や年末調整などの季節ごとの業務も支援します。 業務間連携機能を利用することで、二重入力の手間やミスを削減することができます。 情報系システム「eValue V 2nd Edition」とは、同一基盤での運用が可能になり、シームレスな連携が実現できます。 オンプレミス版のほかに、SaaS版もご用意しています。
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--世界No.1クラウドERP-- Oracle NetSuiteは財務会計、顧客管理、在庫管理、Eコマースなど、すべてのビジネス管理を一元化するERPソフトウェアです。 多通貨および多言語に対応しており、世界中で40,000社以上の顧客によって活用されています。 サービス開始当初からクラウドで開発されており、業務に必要なすべての基幹業務処理機能だけではなく、必要な情報をどこでもリアルタイムで可視化し、経営や業務に関する意思決定をサポートします。 Oracle NetSuiteは業務の効率化だけではなく、意思決定のスピードも向上させ、未来への成長をサポートします。 さまざまな業務を一元管理 -財務会計 -内部統制 -予算管理 -CRM -グローバル経営管理 -プロフェッショナルサービス自動化 -Eコマース -- グローバル展開と関連会社管理に対応したソリューション -- 会計基準へのコンプライアンスを維持しながら、決算プロセスを迅速化することが可能です。 複数通貨、複数言語、複数税務機能に対応し、いつからどこでも利用可能です。 -- Oracle NetSuiteの対象ユーザー -- スタートアップから中小企業から中堅規模の全ての業種の企業 グローバル展開や内部統制を確立したい企業、自動化や効率化、法令対応が必要など様々な目的に対応することが出来ます。
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RobotERPツバイソは、セールスフォースプラットフォームとアマゾン ウェブ サービス(AWS)上に開発された最先端の統合基幹業務システムです。併せて、年3回UPDATEされるセールスフォースの最新の機能を活用することができます。 RobotERPツバイソのユーザは、高い管理レベルが必要な中小企業から上場企業までを対象としており、数十人〜数百人規模の会社、事業部に適しています。 RobotERPツバイソのユーザが導入前に直面していた「よくある課題」は以下の通りです。5つ以上当てはまるようならRobotERPツバイソ導入のメリットは大きいと思われます。 【よくある10課題】 ・顧客情報、案件進捗、議事録・メール・ファイル、業務プロセス上のデータ、会計がバラバラ ・案件別、顧客別の売上、原価、損益の予算、実績がリアルタイムにわからない ・部門別、セグメント別で、将来の売上、原価、利益見込みがリアルタイムに把握できない ・案件別の売上販売プロセス(引き合い、見積、受注、納品、請求、売上)、制作プロセス(制作指図、原価計算、配員、工数管理)、調達プロセス(調達依頼、見積依頼、発注、検収、支払、仕入、経費精算)がデータベースで関連づけられ、互いに簡単に辿れるようになっていない。 ・引き合い、見込み案件が中途半端に放置されている ・請求漏れ、二重払いのミスが起きる。それを防ぐためのダブルチェックに社員が無駄な時間を使っている ・システム間、Excel間の転記作業と一致確認に社員が無駄な時間を使っている ・誰がどの案件のどの業務にどれだけ時間を使ったのか、これから使うのかがリアルタイムに把握できない ・小さな手作業が多く、業務が属人化している ・システムが事業の変化に対応できていない 上記の課題は、あるべき企業経営、業務プロセスに改善することで解決できます。RobotERPツバイソはそれを低コストに実現すための体系だったプラットフォームとなっています。
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「クラウドERP ZAC」とは広告業、IT・システム開発業、コンサルタント業などのプロジェクト型ビジネスに特化したクラウドERPです。累計導入実績数1000社、導入ライセンス数300,000を超えており、大手企業からベンチャー企業まで数多くの導入実績がございます。 ーーーーーーーーーーー 「ZAC」が選ばれる理由 ーーーーーーーーーーー ・プロジェクト収支が見える化 1つのプロジェクトの売上に対して外注費や仕入費、労務費、経費などの関連コストをすべて紐付けることができるため、プロジェクト別の収支を一目で把握することが可能になります。また、工数管理機能と配賦計算機能を有しております。プロジェクト別の作業工数の入力はもちろん、部門別会議や共通部品の開発作業など、プロジェクトに直接紐付かない間接作業工数も入力することができます。入力された工数は、システム内部で直接作業時間、間接作業時間に判別され、労務費等の配賦基準として活用されます。 ・未来の売上利益を正確に予測 ZACを使って受注前の見込段階からデータを一元管理することで、受注確度別の案件管理や、未来の売上利益予測を行うことができます。また、多数の経営管理レポートにより、管理会計にもとづくスピーディで的確な経営判断を支援します。 ・IPOを見据えた内部統制の強化 ZAC上で見積作成・発注・経費申請などの業務処理を行うことで、自動的に電子申請・ワークフローが機能します。ワークフローは各機能に組み込まれているため、意識することなく社内統制が実現されます。 またログの自動保存によりいつ、誰が、どの案件で、どのような承認を行ったかを証跡管理できるため、内部統制の強化が実現されます。実際に数多くのIPO予定企業様にご利用いただいた実績がございます。 ・業界標準の機能群を低価格・短納期で プロジェクト型ビジネスの業界に求められている豊富な機能がカスタマイズなしで利用可能となっております。また、クラウド型かつパッケージ型のため、必要な機能を必要なだけ導入することが可能です。他社製品と比べても比較的リーズナブルなお値段で導入、ご利用いただけます。 ・各種サービス連携にも対応 HubSpot、楽楽明細などの数多くのサービスとの連携オプションもございます。既存のシステムとお互いの良さを活かしつつ、連携することが可能です。
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【海外拠点・海外子会社管理の最強ERP! クラウド型会計・ERPサービス"multibook"】 ・エンタープライズから中小企業まで、最短2週間から各国の会計・税務要件に対応した会計システムの導入が可能 ・全世界すべての事業・拠点の“今”が手に取るようにわかる世界を実現する、マネジメントコックピット機能も搭載 ・12言語に対応し、複数通貨・各国要件対応を複数帳簿での管理を実現 ・不正取引(閾値を超える取引、低い利益率等)を検知できるため、内部統制(グループガバナンス)も実現 ・為替エクスポージャー、関係会社債権債務バランスをリアルに確認 マネジメントコックピット: 業績推移、資金管理、不正取引確認、関係会社間の債権債務残高、為替エクスポージャーの管理が可能 対応言語: 日本語、英語、タイ語、ベトナム語、韓国語、ミャンマー語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語(繁体字・簡体字)、インドネシア語 https://www.multibook.jp/
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完全WEB-ERP導入実績No.1。進化系ERP GRANDIT(グランディット) 《GRANDIT(グランディット)》のPOINT 1. 基幹業務を超えて全てを統合した比類なきオールインワン 2. 多彩な業務ノウハウを集大成させた次世代コンソーシアム方式 3. 幅広い企業規模や業種に対応する、すぐれたフレキシビリティ
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Odoo(オドゥー): 高コスパで使いやすい次世代ERPシステム Odoo(オドゥー)は、業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する、高コスパで使いやすい次世代型クラウドERPです。ベルギー発、世界中に1300万人以上のユーザーを誇り、国内外の企業に広がる導入実績があります。Odooは、グローバルな競争力を高めるリーズナブルで使いやすいERPとして、日本市場でも多くの企業に支持されています。 ★公式サイト: https://www.odoo.com/r/VaK ★15日間無料トライアル: https://www.odoo.com/r/Q3PS ★お問い合わせ: https://www.odoo.com/r/t9K Odooの主な特徴は、以下の3点です。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 業務を「まるっと」一元管理 Odooは、業務効率化を実現するERPシステムとして、販売、CRM、在庫管理、物流、プロジェクト管理、財務、人事、eコマースなど、70以上のアプリケーション(アプリ)を提供しています。これらのアプリは相互に連携し、部門間での情報共有や業務運用が簡単に行えます。これにより、中小企業から大企業まで、規模や業種を問わず柔軟に対応可能です。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 2. リーズナブルな「一律料金」で70以上のアプリが使い放題 Odooは非常にリーズナブルな価格設定で、スタンダードプランでは月額22.6ドル(約3,300円)から利用可能です。ランニングコストを抑えながら、必要なすべての業務アプリを使い放題で提供。スタンダードプランやカスタマイズプランでは、アプリ数やデータ量が無制限に利用できます。一律料金制のため、ビジネスの成長に合わせて使うアプリを増やすのも簡単で、柔軟にスケールアップが可能です。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 3.世界中に1300万ユーザー。グローバルな「次世代ERP」 Odooは、ベルギー生まれの次世代ERPシステムとして、欧州、北米、東南アジア、日本を含む世界中で導入実績が豊富です。2025年1月現在、1300万ユーザー以上が利用しており、その導入シェアは拡大中です。多国籍企業や海外事業のマネジメントにも対応しており、グローバル競争力を高めるための強力なツールとして、国内外の企業から信頼されています。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- ★ERPシステムとは? ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業の経営資源を一元管理し、業務の効率化を実現する統合ソフトウェアです。Odooは、他のERPシステムに比べて、導入コストやランニングコストを抑えつつ、ビジネスに必要な基幹システムの機能をリーズナブルな価格で提供しています。部門間の情報共有を促進し、迅速な意思決定とデジタルトランスフォーメーションを支援します。 SAPなどの代表的なERPと比較しても、Odooはその使いやすさとコストパフォーマンスの高さが際立っています。 公式サイトからは15日間無料トライアルを利用でき、日本語または英語対応の製品デモも随時実施中です。導入を検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 ★公式サイト: https://www.odoo.com/r/VaK ★15日間無料トライアル: https://www.odoo.com/r/Q3PS ★お問い合わせ: https://www.odoo.com/r/t9K
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奉行V ERPなら幅広い業務に対応 奉行V ERPは、中堅・上場企業に求められる高い業務水準をクリアしており、さらに幅広い業務にも対応します。部分的・段階的に必要な業務を選んで柔軟に導入できます。 OBCならではのサポート・サービス 奉行V ERPを安心して導入・運用いただくための、OBCならではのサービスをご用意しています。お客さまの導入検討段階から稼働・運用までトータルでサポートします。 ・バージョンアップなく常に新しいプログラムを提供制 ・稼働率100%を誇る導入支援 ・お客さまの導入・運用を速やかにフォローする体制
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ERPパッケージの基礎知識
ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージとは、一般的に財務/会計、人事/給与、予算管理、販売管理、生産管理、在庫管理といった企業の基幹業務システム、またはその集合体のシステムのことと呼ばれます。また、「ERPパッケージ」と呼ばれることもあります。
「Enterprise Resource Planning」を直訳すると「企業資源計画」であり、企業経営に不可欠な資源である「ヒト、モノ、カネ、情報」を有効活用し、戦略を策定するためのシステムがERPです。ERPを利用して企業のあらゆる所にある情報を一元管理し、企業の状況を的確に把握することで、経営戦略の策定に役立てることができます。
- ERPパッケージのメリット
- 統合された情報管理
- 業務プロセスの効率化
- コスト削減
- ERPパッケージのデメリット
- 高額な導入コストがかかる
- 運用が複雑で、社内対応が求められる
- 自社業務へのフィット感に限界がある
- ERPパッケージの対象ユーザー
- 導入検討ユーザー
- 利用ユーザー
- ERPパッケージの機能一覧
- 財務/会計に関する機能
- 人事/給与に関する機能人事/給与に関する機能
- 販売/購買/在庫管理に関する機能
- 生産管理/原価計算に関する機能
- ERPパッケージの選び方と比較のポイント
- 自社の業種・業態にフィットしているか
- 業務プロセスに合っているか
- クラウド型か、オンプレミス型か
- 導入・運用サポートの体制が整っているか
- 拡張性・連携性があるか
- 費用と効果のバランスは取れているか
- ERPパッケージのシステム要件、他のシステムとの連携方法
- 一般的な導入方法、導入環境
- 導入後の運用方法、サポートの有無
- 他のシステムとの連携方法
- ERPパッケージと関連のあるソフトウェア
ERPパッケージのメリット
ERPパッケージは、企業のさまざまな業務プロセスを一元管理し、組織全体の効率性と生産性を向上させるためのソフトウェアパッケージです。以下は、ERPパッケージの主なメリットを詳しく解説いたします。
統合された情報管理
ERPの最大の特徴は、部門ごとにバラバラだった情報を一元的に管理できる点です。たとえば、営業部門がリアルタイムで在庫状況を確認できたり、経営層が正確な財務データに基づいて迅速に判断できたりと、社内の意思決定スピードが大きく変わってきます。
それまで部門ごとに分かれていた断片的な情報がひとつに集約され、全体の状況を俯瞰して把握できるようになるイメージです。組織の「今」が、ひと目で見えるようになるというわけです。
業務プロセスの効率化
ERPの導入により、属人的だった業務フローを見直し、標準化することができます。さらに、請求処理や承認ワークフローといった日常的な作業をシステム上で自動化できるため、作業効率が大きく向上します。
例えば、経費申請や在庫の移動申請がすべてERP上で完結することで、紙の書類や口頭の確認が不要になり、対応スピードもミスの発生率も大きく改善されます。こうした仕組みは、業務の「見える化」にもつながり、結果として働き方そのものを整えてくれるのです。
コスト削減
ERPは業務を効率化するだけでなく、コストの最適化にも寄与します。たとえば、複数の部門が同じ業務を別々に管理していたケースでは、二重管理によるムダな作業やシステムの重複投資が発生しがちです。ERPを導入することで、こうした非効率を解消できます。
また、在庫や人員の状況をリアルタイムに把握できることで、需要に応じた調達や適正な人材配置が可能になります。ITインフラの管理や保守にかかる手間やコストも抑えられ、システム運用の負担そのものが軽くなるのも見逃せないポイントです。
ERPパッケージのデメリット
ERPパッケージは、企業の多くの業務プロセスを一元管理し、効率化を図るためのシステムです。しかし、導入や運用に際しては、次のようなデメリットも考慮する必要があります。
高額な導入コストがかかる
ERPの導入には、ソフトウェアのライセンス費用だけでなく、カスタマイズ、導入支援、インフラ整備、さらに従業員向けの研修など、さまざまな費用が発生します。こうした初期投資は数百万円〜数千万円規模になることも珍しくありません。
特に、これまでシステム化が進んでいなかった中小企業にとっては、この初期コストが大きな障壁となることがあります。さらに、導入後も保守・アップデート費用が継続的にかかる点も見落とせません。
運用が複雑で、社内対応が求められる
ERPパッケージは非常に多機能である反面、日常の運用や設定も複雑になりがちです。たとえば、販売、会計、人事など各部門で異なる業務フローを、ERP上で統一する必要があり、その過程で社内の大きな調整が発生します。
また、現場の従業員がシステムに習熟するまでには時間がかかり、一定期間は業務効率が落ちる可能性もあります。操作トレーニングやマニュアル整備も不可欠であり、導入後も継続的な社内サポート体制が求められます。
自社業務へのフィット感に限界がある
ERPパッケージは、あらかじめ汎用的な業務プロセスをベースに設計されていることが多く、業種や企業ごとに特化したニーズには対応しきれない場合があります。たとえば、自社独自の商習慣や業務フローを完全に反映させたい場合、標準機能では対応できず、大幅なカスタマイズが必要になることも。
しかし、ERPの多くはカスタマイズの自由度が限られていたり、柔軟に改修しにくい構造となっていたりするため、期待通りの調整が難しいケースも少なくありません。結果として、「システムに業務を合わせる」という逆転現象が起こることもあります。
ERPパッケージの対象ユーザー
ERPパッケージは、企業全体の基幹業務を支える中核的なシステムであるため、導入・運用に関わる対象者は多岐にわたります。導入を検討・決定する層と、実際に日常業務で利用する層では、それぞれの立場や関心ポイントが異なります。
ここでは、ERPパッケージに関与する主な対象ユーザーを、「導入検討ユーザー」と「利用ユーザー」に分けて整理します。
導入検討ユーザー
ERPの選定・導入計画を立て、導入可否を判断する役割を担うユーザー層です。システム投資としての妥当性や、全社への影響、運用体制の構築など、幅広い視点からの意思決定が求められます。
IT戦略・情報統括責任者(CIO、CDOなど)
企業のIT戦略全体を統括し、ERPの導入が中長期的な経営目標と整合するかを判断します。導入による業務効率化、ガバナンス強化、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進への貢献度を重視します。
情報システム部門の責任者・マネージャー
ERP導入の実務責任を担い、要件定義、システム構成、セキュリティ設計、ベンダー選定などを主導します。導入後の運用体制や、他システムとの連携可否も評価の重要ポイントです。
利用ユーザー
ERPシステムを日常的に利用する業務部門のメンバーです。システムの使いやすさ、業務との親和性、入力負担の軽減など、実務に即した視点での使い勝手が求められます。
経営層・経営管理部門(経営企画、財務、経理、人事など)
リアルタイムの業績把握や、部門間の連携強化、経営判断の迅速化に向けて、ERPを活用します。KPI分析やレポート出力、経営ダッシュボードなどの機能が重視されます。
各業務部門の担当者(営業、購買、製造、物流、総務など)
日々の業務でERPを活用する最前線のユーザーです。受発注処理、在庫管理、勤怠入力、経費精算など、部門ごとの業務をERPにより効率化・標準化します。
現場の使いやすさや処理スピード、業務フローとの整合性が、システム定着の鍵となります。
ERPパッケージの機能一覧
財務/会計に関する機能
機能 |
解説 |
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会計管理 | 振込伝票、出納帳、仕訳、勘定元帳、残高試算表などの機能を提供する |
経費精算 | 経費精算の申請、承認、集計、振込などの機能を提供する |
決算処理 | 決算書、内訳書、概況書、青色申告書、消費税、キャッシュフローなどの機能を提供する |
資産管理 | 固定資産管理の処理方法、償却計算などの機能を提供する |
人事/給与に関する機能人事/給与に関する機能
機能 |
解説 |
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人事管理 | 社員情報、扶養家族、マイナンバー、社会保険などの機能を提供する |
人材管理 | 社員の従事業務、保有資格、異動/職務経歴管理、研修受講履歴などの機能を提供する |
勤怠管理 | タイムカード集計、勤怠登録、勤怠承認、出勤簿などの機能を提供する |
給与計算 | 給与計算、賞与計算、控除、明細書、振込などの機能を提供する |
税制関連 | 所得税、住民税、年末調整、源泉徴収票などの機能を提供する |
販売/購買/在庫管理に関する機能
機能 |
解説 |
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販売管理 | 受注、売り上げ、請求書、入金などの機能を提供する |
購買管理 | 発注、仕入、納品書、支払などの機能を提供する |
在庫管理 | 品目、商品企画、有効期限、棚卸しなどの機能を提供する |
債権管理 | 売掛金、未収金、預り金、外貨建債権などの機能を提供する |
債務管理 | 買掛金、未払金、立替金、外貨建債務などの機能を提供する |
生産管理/原価計算に関する機能
機能 |
解説 |
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生産管理 | 製番管理、所要量計画、製造工程、工程実績、外注管理などの機能を提供する |
原価計算 | 原価シミュレーション、予定原価、実際原価、差異分析などの機能を提供する |
品質管理 | 品質保証、品質管理などの機能を提供する |
ERPパッケージの選び方と比較のポイント
ERPパッケージは、企業の業務を支える基幹システムとして、長期的な活用が前提となる重要なツールです。だからこそ、導入前には慎重な検討が必要です。
「どの製品が自社に合っているのか」「将来的な変化にも対応できるか」。こうした視点から、多角的に見極めていくことが求められます。
ここでは、ERPを選ぶうえで押さえておきたい主なポイントを、わかりやすく解説します。
自社の業種・業態にフィットしているか
ERPパッケージには、製造業向け、流通業向け、サービス業向けなど、業界特化型の製品も数多くあります。業界ごとの業務特性や商習慣にどれだけ対応しているかを確認することが、まず第一歩です。
例えば、製造業であれば生産計画や原価管理に強いERPが求められますし、小売業であれば、POSレジや在庫管理との連携が重要になります。業界に合わない製品を選んでしまうと、あとから手間とコストが増えることにもなりかねません。
業務プロセスに合っているか
ERPは「業務の型」をシステムとして取り込むものです。自社の現在の業務フローと照らし合わせて、「どこまで標準機能で対応できるか」を見極めることが重要です。
システムに業務を合わせるのか、業務を見直してシステムに乗せるのか。この判断次第で、導入の難易度も変わってきます。
柔軟な調整が可能な製品であれば理想的ですが、あまりにもカスタマイズに頼りすぎると、将来的な運用負荷やアップデート対応に支障が出る場合もあります。
クラウド型か、オンプレミス型か
ERPの導入形態には、クラウド型とオンプレミス型の2つがあります。最近ではクラウド型が主流となりつつありますが、それぞれにメリットと制約があります。
クラウド型は、初期費用を抑えやすく、導入スピードも速いのが特長です。一方、カスタマイズの自由度や、自社ポリシーに基づくセキュリティ設定に制限がある場合もあります。
一方でオンプレミス型は、システムを自社内に構築・運用するため、自由度やセキュリティ面での柔軟性は高いですが、初期投資や維持管理の負担は相応に大きくなります。
導入・運用サポートの体制が整っているか
ERPは「導入して終わり」ではありません。むしろ、運用開始後のサポートこそが成功のカギを握ります。
導入時には、業務要件の整理やマスタデータの設計、社内向けの研修などが必要です。また、運用開始後にも、トラブル対応や機能追加に対応できる体制があるかは重要なチェックポイントです。
加えて、導入ベンダーの実績、問い合わせ対応の品質、日本語でのサポート体制なども含めて確認しましょう。
拡張性・連携性があるか
事業の成長や業務内容の変化にあわせて、ERPに新たな機能を追加したくなることは珍しくありません。また、既存の業務システムや外部サービスと連携させるケースも多いでしょう。
そのためには、製品自体の拡張性や、外部システムとの連携実績があるかどうかも重要な選定ポイントとなります。API連携のしやすさや、他ツールとの親和性にも注目しておくと、将来的な展開がスムーズになります。
費用と効果のバランスは取れているか
最後に見逃せないのが、コストとリターンのバランスです。ERPは決して安い買い物ではありませんが、「導入後にどれだけ業務改善やコスト削減につながるか」を見通せれば、判断もしやすくなります。
ライセンス費用や保守費だけを見るのではなく、どれだけ業務を効率化できるか、人的ミスを減らせるか、リアルタイムでの意思決定を支援できるか。その「価値」まで含めて評価することが重要です。
ERPパッケージのシステム要件、他のシステムとの連携方法
一般的な導入方法、導入環境
ERPは、オンプレミス環境に導入するパッケージ製品の場合も、SaaS型のクラウドサービスとして提供されている場合も、各社の業務に合わせたカスタマイズや不足、追加する機能の開発などシステムインテグレーションを含めて提供されるケースが多いです。プロジェクトも数カ月〜年単位でかかることがあるため、事前の導入コンサルティングからシステム設計、開発、エンドユーザーの使い方トレーニングまで広範囲にわたるサービスを提供される例も少なくありません。
導入後の運用方法、サポートの有無
導入後の運用は、情報システム部門が統括して管理することが一般的です。企業の基幹業務システムを担う製品、サービスであるため、どの事業者もサポート体制を充実させているが、エンドユーザーは基本的に情報システム部門を通じて各種問い合わせを行うことになります。
他のシステムとの連携方法
ERPは、CRMシステム、データ分析/可視化システム(データウェアハウスやBIなど)をはじめ、さまざまな業務システムと連携して利用されることが多くあります。主に基幹業務システムのマスターデータベースから情報を引き出し、それを加工する形で利用されます。そのため、ERPには各種システムからアクセスするためのアダプターやAPIが用意されていることが多いです。また、表計算ソフトなどのオフィスアプリケーションと連携させて利用することも多く、その場合はERPからCSV形式でエクスポートしたファイルを取り込んだり、画面上に表示した業務システムから必要な部分をコピーしたりして利用されます。
ERPパッケージと関連のあるソフトウェア
採用管理システム(ATS):企業が人材採用活動を行う際に、応募者の情報管理や採用スケジュールの進行管理などを一元的に行うことができるシステムのことを指します。
独自の視点から算出したスコアで、 カテゴリーの人気プロダクトの詳細な比較が可能!
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