良いポイント
Webサイトのホスティングやバックアップ等の用途で利用しています。
従来はオンプレミスでストレージやサーバを運用してきましたが、計画・サイジング・ネットワーク設計・購入・設定・ハードウェアの運用・BCPなど、データを格納するストレージには専門性と大きな労力がかかります。
S3であれば、ブラウザ一つ、1ファイルから始めることができるにもかかわらず、大規模運用と同じだけの堅牢性・可用性を確保することができます。特定のストレージベンダー固有の運用スキル等に縛られることもないため、運用人材も多く存在するため、人材確保という面でもメリットが大きいと感じています。
また、近年は特にデータの年あたりの増加量は増える一方で、5年後のサイズを予測することは非常に困難です。
その点、(課金さえすれば)上限なく、世界中でストレージを一瞬で確保できるS3は非常に素晴らしいと感じます。
改善してほしいポイント
S3は歴史も長く基本的なサービスですので、特に改善して欲しいという点は感じていません。
敢えて言うなら多機能・多用途であるが故に初学者が「この設定が何を意味するのか?」が分かりにくいものは多いと思います。バケットポリシーをJSONで書くのも苦手な方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、AWSを利用するに当たっては必要な知識ですので、利用者側の習熟を進めることが本質的な解決だと考えています。(その意味で、クラウドベンダー側に改善を求める類のものではないと思っています)
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
ストレージの事前見積作業からの解放
ストレージ運用(ハードウェア)からの解放
社内稟議完了から利用開始までの待ち時間からの解放(一瞬で利用開始できるようになった)
検討者へお勧めするポイント
静的なWebサイトホスティング等であればすぐにでも始められますし、費用も微々たるものから利用開始できます。
料金が変動する(予算が立てにくい)というのが課題になるケースもあると思いますので、まずはざっくりとバジェットを決めて予算確保して、少しずつ利用してみる、というところからはじめてみられるのが良いと思います。
Webの記事を見るといろんな高度な使い方が紹介されているので難しく感じられるかもしれませんが、いざ触ってみると「こんなに簡単なのか」と思えると思います。
案ずるより産むが易し、と思って、テストサイトなど影響の少ないところから始められてはいかがでしょうか。
(オンプレミス経験者ほど、その手軽さに驚愕します 笑)