良いポイント
複数のPCを利用していたり、いろんな環境の人が同一のアプリケーションを開発するときなど、いろいろ準備が必要です。
awsコマンドを利用できるようにしたり、Keyを発行したり保管したり、エディタを用意したり、python等のバージョンを合わせたり…
Cloud9なら、ブラウザさえ動けばその中でエディタ・コンソール(awsコマンドが使える状態)などが揃っており、CodeCommitやCodePipelineなどのCode系ツールも、認証周りを全く気にせずに利用できます。
ブラウザ上のエディタとはいえ、VSCodeと同等とはいかなくても、必要十分であることが多いと思います。
また、(私がそうなのですが)「いつもゴリゴリ開発するわけではないけど、たまに使う」という方は、手元PCの環境維持を気にしなくて済むのでとてもありがたいです。
改善してほしいポイント
クラウド上の環境なので、どうしても利用できるライブラリ等のバージョンがある程度制約されます。
開発しているシステムのライブラリのバージョンが微妙に古い、といったケースでは、ユースケースとマッチしないかもしれません。(頑張ればできるかも?)
あまり古いバージョンの環境をサポートし続けるのはセキュリティ含めいろいろと課題が多いと思われるので改善してほしい、という希望は叶わないかもしれませんが、今後Cloud9でできることが増えていけばさらに便利になると思います。
(私自身は(ライトな使い方ではありますが)現時点で全く不便を感じていません)
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
・AWS CLIを使ってちょっと開発したい
・CI/CDのサイクルを小さく回したい
など、手元の環境をガッツリ整備するほどではないが、すぐに取り掛かりたい・検証・開発したい、というニーズに大きく貢献してくれました。(実質かかる時間はEC2が起動してくるのを待つ程度)
AWSの外からアクセスすると、どうしても認証云々の問題が出てくるので、開発環境含めてAWSにあるメリットは非常に大きいと感じます。
検討者へお勧めするポイント
具体的に触ってみられることで不足機能が見えてくることもあるかと思います。
AWSアカウントがあればすぐに利用開始・終了できますので、まずはいったん触ってみてください、とお伝えしたいです。
(ブラウザだけでこんなにできるんだ、というのが私の最初の感想でした)