良いポイント
1.オールインワンのアプリケーション開発基盤
アプリに必要なインフラ基盤も同梱されており、管理運用面でも堅牢且つ低コストな運用ができている
アプリ開発基盤としてこれまでのノーツクライアントでの利用のみならずブラウザベースのアプリ開発に
力が入れられており、Voltやサードパーティ(consentFlow)などとの組み合わせで高機能且つアジャイル開発が可能
2.バージョンアップの互換性も担保されていて、過去から未来まで使える。
互換性が担保されていて、アプリのバージョンアップコストがかからない。
ネガティブなとらえ方としては20年以上前のもアイコンが今も現役で動いてしまっていることが、ユーザにノーツは古いという印象を与えている
(当時の画面設計/内部コーディングがひどいが、作り変えにもリスクがあるもの)
それに加え、未来に目を向けるとローコード開発、Web化対応、REST、セキュリティ対応、スマホ対応など今の時代にあった基盤が整備されている。
改善してほしいポイント
1.ノーツクライアントの運用
AzureADなどLDAPとのSAML認証が主流になってきている現在において
ノーツクライアントでのノーツパスワードの運用が煩雑になっている。
統合ログインや共有ログインなどを使うことでランニングではノーツパスワードは不要になるが、
初期セットアップにおいて必ずノーツパスワードが必要になる点を改善してほしい。
(SSO機能はあるが片手落ち感あり。パスワードが失念されがちで社内からパスワードリセット依頼が多い)
2.クラウドファーストであり、ブラウザベースでのシステムが多くなっており、
当社でもノーツクライアントからNomadへの移行を模索している。
そのような中で、ノーツの強みであるクライアントの操作性をNomadでも再現してほしい。
・フォームのリッチテキストフィールドへのファイルのDrag&Drop、
・OLEを始め、クライアント側ソフトとの連携ができない 等
3.新技術の導入事例・具体的な紹介の発信
HCLサイトなどでの最新バージョン、機能のリリース、簡易的な紹介はあるが、
国内、海外での導入・活用事例をもっと具体的にご紹介いただければ助かります。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
当社の場合は近年はノーツのブラウザベースでの利用に重心をおき推進している。
特にCOVID-19対応においてテレワークが加速、脱ハンコ化(各種申請書の電子化)が加速したこと、そして、VPN環境下でのノーツクライアント利用レスポンスの低下が主な要因である。
この状況下で当社施策に寄与したソリューションは以下であり、ノーツの開発生産性を生かしたスピーディな対応ができた。
・ノーツシステムのHTTPアクセスによるデータベース参照
・高機能ワークフロー、フォーム作成をWebベースで開発(Voltの検証やサードパーティ(consentFlow)活用を通して)
・AzureADとのSAML認証でのログインシームレス化