良いポイント
リモート操作用の画面をメインにした資産管理のため、日頃のサポートとライブの情報確認がとてもしやすい。
ログインユーザやドメイン、最前面ウィンドウキャプション等が一覧で表示し、監視カメラのように状況監視が可能である。
管理機能は絞られるが、SNMPに対応している機器の場合、監視エージェントを入れなくとも情報収集できるためPC機器以外のネットワーク機器も管理課に入れることができ、これらはライセンスに含まれないため、ライセンスコスト節約になる。
IPアドレス予約・実績管理もあるため非DHCP環境下の煩わしいIP空き番管理も効率化できる。
リモート操作は相手の画面がホワイトボードのように落書き等で指示ができる機能や画面録画機能もある。
インポート&エクスポート機能が充実しているので棚卸後の一括更新で作業効率が高い。
PC稼働時間による残業管理機能や別途ウェブ画面で勤怠システム連携データを作成できるため、勤怠申告データと勤務実態の乖離チェックもできる。ほかにもSAM機能やWSUS連携等で機能多さは他の類似ソフトを大きく突き放している。
改善してほしいポイント
標題のとおりだが、あくまでも社内環境下での動作であるため在宅での端末管理には向かない。
今後はクラウド環境にリバースプロキシを立てるなどして社内外問わず情報収集を実現して、さらにEDR製品と連携したセキュリティー監視ソリューションとのコラボレーションが望まれる。
また、リモート操作のライセンス体系はエージェントのインストール台数に応じて課金されるが、TeamViwerのようにインターネット経由でリモートが可能にしたうえで、操作側の台数課金に切り替えて頂きたい。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
コロナ禍によりその評価を大きく下げる形になった。やはり社外環境でのリモート操作によるヘルプデスクや端末情報収集がリアルタイムにできないのは、今後のIT環境の変化において致命的に感じる。
まだ、この手の製品で社内外でも資産管理及び端末監視できるツールはないように思える。
MDM、資産管理、遠隔サポート、ネットワークセキュリティ監視は統合製品または連携されるべきだと強く思う。
検討者へお勧めするポイント
社内端末のみの管理ならお勧めできるが、社外ネットワーク端末も統合的に管理したい場合は、本製品のみでは難しいためRFPを作成して製品の組み合わせの提案を受けて構築するのが良いと思います。因みに当社管理台数(仮想PC含む)は約1200台。