この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?
正直作り込めばどのツールも同じことができますので、製品を選定する際に製品の設計理念で選んだ方がいいと思います。Blue Prismは業務の属人性を完全に無くし、業務の実行からレポートまで集中管理するので、それを実現するための機能が特化されています。
Blue Prismの方は業務側の担当者(特に業務の流れを設計した人)とIT管理者との親和性がいいと思います。
テンプレートを利用することで、多人数の開発者で共に開発するプロジェクトでも、各開発者の癖をなくすことができます。フローチャートとレイヤー設計の自由度も高いので、業務のマニュアルを作成する感覚で可読性と保守性のあるプロセスを作ることができます。(逆にビジュアル設計のセンスが問われます)
環境の構築はSQLサーバーとWindowsServiceだけを利用しています。Web Applicationなどを構築しなけてもいいので、コンポーネントが少ない分トラブルシューティングとエラー追跡も容易いです。認証情報と実行ログも全てDBに格納されます。
ハードウェア最小要件は比較的に低いので、大規模のデプロイする際に、コスト抑えます。
改善してほしいポイントは何でしょうか?
コミュニティ:
最近コミュニティサイトが更新されていますが、熱度は他のツールより低いので(日本において3番目くらい?)、ユーザーの間の交流が足りないと思います。
学習カーブ:
初心者にも最初から安定性のあるロボットを作るべきという方針を押してきたので、ロボットの作り方以外、管理方法とソリューションデザインも理解しないと、Blue Prismの良さを発揮できません。
「ロボットが作れる」という基準は厳しいので、正直Blue Prismのlearning curveは他のツールより平坦ではありません。
Blue PrismのBest Practiceを勉強し、資格は大体1~2月間で取れます。他のツールは2~3週間で勉強すればFoundation資格が取れます。(サンプル数が足りないかもしれませんが、上記の数字は身の回りの文系卒の人たちの平均時間です。)
しかし安定性のある且つ保守性のあるロボットを作るためには、どのツールでも時間かけて、そのツールの癖を勉強しなければなりませんので、結局使いこなせるための所要時間はみんな同じだと思います。
無料セミナー:
やった方がいいと思います。
どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?
一般的に解決されたビジネス課題はケースのトランザクション処理業務とか、手作業でシステム間で相互参照の業務とか、ネット上ではそういった人件費削減事例がもういっぱいありますので、ここで割愛します。
最近面白いと思っている事例はBPOサービス会社がBlue Prismを利用して新しいサービスを提供することです。
(Veracode認証、PCI-DSS、HIPAAおよびSOXに準拠した製品なので、BPOサービスと相性いいかもしれません)