良いポイント
一番のポイントは、適切な人に適切な情報を開示することを、とても簡単に実現できるソフト、という点です。
例えば、相手に情報を送付したのち、必要に応じてファイルを削除することも可能ですし、〇日まで閲覧可能、転送NG、プリントOK・NG、など細かい設定が可能です。
今までは、ZIPファイルで暗号化されたのち、同じメールアドレス宛に自動でパスワードが飛んでくるPPAP方式を採用する企業も多く、仮にメールアドレス自体を間違えてしまうと添付ファイルを第三者に読まれてしまう可能性が多かったわけですが、FinalCodeは、上記のような設定ができることに加え、暗号化する際に許可するメールアドレスを入れるなど、送付前に復号化できる人はだれかをチェックできるタイミングがある仕組みになっていますので、そもそも間違う可能性も低い、という事になります。
ここまで読んでみて、設定が難しいのでは、と感じる方もいるかもしれませんが、テンプレートが作成できるため、よく使う暗号化の設定がある場合は、ほぼ暗号化したいファイルのドラッグだけで済みます。この簡単という点も重要なポイントです。
改善してほしいポイント
特にありませんが、強いて上げるとすれば、初めて使う際にやはり若干でも説明が必要という点、ここはまだ改善できる余地があるかもしれません。
ただ、今のインターフェースでも十分、分かりやすく、一言説明が必要なのは、ブラウザビューと暗号化ファイルの違いの部分ぐらいで、あとはインターフェースに従って設定していけば問題なく使用できるレベルです。
あとは、これはその状況になったことがないのでわかりませんが、暗号化を進めていき、その後、Finalcode自体を解約するとなった場合、解約日以降は復号化ができなくなるので、それまでに暗号化ファイルしかない、というものについては復号化しなければならない、という手間がかかる部分です。例えば契約満了時に、復号化するための特別なインターフェースが提供され、これは契約満了後も使用できて、暗号化はできないが復号化が可能、とか、そういうものがあるとより安心かもしれません。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
添付ファイルをつけて社内外のメンバーとやり取りをするというのはもはや21世紀のビジネスシーンにおいてはあたりまえのことです。しかしながら、この添付ファイルに記載されている情報をどう守るかという事については今まで、正直ほとんど対策がとられてこなかったといっても過言ではないと思います。
例えば添付ファイル送付後、その送付先の方が他の方と勝手にファイルをシェアしてしまったり、プリントアウトして展開したり、など、いわゆる信用をベースにした情報管理で、これはある意味で管理していないのと同義とも考えられます。
流出事件など起こしてしまった場合の社会的なインパクト、それから回収のコスト、これを考えた際に、十分、ランニングに見合うだけのメリット、つまり、確実に情報をコントロールできるというメリットが得られるのがこのFinalCodeです。
検討者へお勧めするポイント
興味がある方は無償のトライアル期間が設定されていますのでトライ頂ければと思います。一度使ってみるといかに今まで自分が行ってきた情報展開がざるのように抜け穴だらけだったかと感じることかと思います。
コストは確かに安くないとは思いますが、仮に情報漏洩が発生した際に必要となるトラブルシュートコストと比較したとき、この導入費は全く高くない、と感じられると思います。