良いポイント
帳票を呼び出す方法には2通りある。帳票定義(帳票のひな形)を呼び出す方法と入力帳票(帳票定義にある程度データが入っている帳票)を呼び出す方法である。
現在、帳票定義を呼び出す工夫をたくさんしてきて、何とか入力帳票を作成してきた。
しかし、同じ指図で2つ以上の入力帳票を作るミスなどが発生する。余分な方を削除すれば良いだけだが、同じものが2つ以上あると入力帳票として呼び出すことができなくなるため、削除作業も至急行う必要がある。
(削除作業はシステム管理者が行っているため、現場ではできない状態にしている)
GATEWAYはノーコードでは無いため、プログラムを作れない立場では上記の手段が限界であった。
他部署の協力の元、GATEWAYを使って基幹システムと連携し、予め入力帳票を作成しておくことができる。
これにより、作業者は一意のデータを使って入力帳票を呼び出すことができるため、多重作成のミスを無くすことができた。
改善してほしいポイント
医療機器の製造現場では、不適合が起きた際に作成中の入力帳票を完了させ、リワーク時に新たな入力帳票を作成する必要がある。
不適合発生時の入力帳票の完了では、未入力欄に一斉に記入不要マークを付けて、不適合の発生箇所も分かるようにしている。
しかし、リワーク時には、不適合発生個所までの工程は作業が不要となるため、記入不要マークを付けたいのだが、一斉に付けると工程の進み具合が不明瞭となり工程飛ばしや工程漏れが発生する。
その為、工程一つ一つに記入不要のマークを手入力している。
これは数値欄も同様となり、そのため数値欄はキーボードテキストに変更し、ハイフンを入力できるようにした。
しかし、このため、折角の閾値設定が使えないため判定欄を設けて計算式で数値欄の値の判定を行っている。
記入不要欄が1シート毎で設定できる機能があると、設定作業も現場の作業性も改善されるので、このような機能を追加して欲しいです。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
紙の帳票では、紙の準備や保管が必要となる。
また、計算が要する工程では、計算機を使って表示された数値を変換し紙帳票に記入し、合否判定も作業者自身が行わなければならない。
紙の準備も保管も不要となる。
計算機が必要な工程も設定さえしてしまえば、表示された数値を入力するだけで勝手に計算され、合否判定も表示で示してくれる。
1つの工程としては少ない効果となるが、台数が進むにつれ効果は積み上がっていくため、工程設定の工数は容易に相殺される。