良いポイント
短文での連絡のやり取りや、ノート機能による長文の共有、音声通話、ファイルのやり取り、タスクの登録、スケジュールの登録、APIの利用など、自社での業務に必要な基本的な機能を備えている。
短文での連絡(通常のメッセージ)は、通常のLINEと同様で、相手の既読状態がわかること、投稿の取り消しができること、リプライができることが、業務連絡に役立つ。
ノート機能は長文による提案書の提出や、作業マニュアルの作成に便利。
これは少し裏技的な使い方ではあるが、ノートの編集を行うエディタ上で、ブラウザの開発者ツールを使用してHTMLを書き換えるとリンクに独自のURLスキームを登録することもでき、ローカル環境の自作プログラムとの連携も行えて、非常に便利。
改善してほしいポイント
カレンダーへの予定の登録時に、同じ内容を複数の日に同時登録したいことが多々ある。毎日とか毎週何曜日という登録はできるが、不定期な日付への登録は行えないようで、不便。
トークルームには問題が多数ある。
まず、メッセージ入力欄の「戻る」の挙動が狂っている点。文字入力の後にクリップボードからテキストを貼り付け、その後に「Ctrl+Z」などで戻ると、貼り付けたテキストはそのままに、貼り付け以前の入力に対してのみ戻る挙動が実行される。
URLの自動判別も問題がある。メッセージ文中のURL文字列に自動でリンクを生成してくれるのは良いが、URL判別の際にURL仕様に準拠していない判別方法を取っているようで、例えばURL中に「,」が含まれるとそこまでがリンクとなり、以降はプレーンテキストになる。
よくあるのがgoogleマップのURLを貼り付けたときで、自動生成されるリンクには緯度以降のパラメータが含まれない。
恐らくこれはブラウザ版のみの問題だが、リプライメッセージの表示幅が通常のメッセージに比べて狭くなってしまうのも不便。画面幅に余裕があるにも関わらず改行が多めになってしまう。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
導入以前は口頭や印刷書類でやりとりしていた業務連絡が、明確に形の残るトークやノートで行えるようになったため、無駄が無くなったように思う。
Eメールでのやり取りもあったが、受信のタイムラグのせいでリアルタイム感がなく、相手が目を通したかも分からず、結局Eメールを送った旨を口頭で伝える必要があった。LINE WORKSを使用するようになって、これらの点がいくらか改善されている。
音声通話の機能も、地味ながら連絡の効率化に貢献している。
導入以前は、社用携帯を所持していない社員からの電話連絡に対し、「電話代節約のためにこちらからかけなおす」というケチな一手間をかけることもあったが、LINE WORKSの音声通話であればそういった気苦労があまり無い。
LINE WORKSのAPIを利用した自社システムとの連携も役立っている。複数のサーバーで動作している複数のプログラムからの通知を一括でLINE WORKSで受け取ることができるようになったため、
導入前のEメールやログファイルを確認していたときと比べ、手間も減り見落としも減り即応性も上がり、良いこと尽くめ。