良いポイント
社内外とのファイルの共有機能は非常に使いやすい。共有方法にも2種類あり、ファイルやフォルダに対するアクセス権を与える「コラボレーション」、Boxアカウント未所持でもアクセス可能な共有リンクと、ユースケースに応じたアクセス方法を選択できる。
法人向けにターゲットを絞っているだけあってセキュリティ機能が充実しており、きめ細かなアクセス制限機能はもちろん、ファイル単位で「いつ」「誰が」「何をした」といったログが過去7年分自動保存され、いつでもレポート出力が可能なため幅広くコンプライアンス要件にも対応できる。
ユーザー単位の課金体系であり、ストレージ容量は無制限のため、容量を意識せず利用が可能。
外部アプリやサービスとの連携に対応しているため、社内ファイルサーバ用途のみならず、あらゆるシステムの非構造化データの保管先として活用できるためガバナンス向上にも貢献できる。
改善してほしいポイント
他者からフォルダやファイルの共有を受けた場合、それらは自分のアカウントのルートフォルダ(ログイン後のトップ画面)として表示される。この仕様により、利用期間に伴い無制限にファイル・フォルダが増えていくことになるためトップ画面上に数十・数百といったフォルダが散在することになり、目的のフォルダを目視で見つけることが困難になる。
対応策としてコレクション機能(フォルダの分類分けやお気に入り設定する機能)があるが、UXが良いものとは言えず改善につながっていると感じないため、共有されたファイルやフォルダの表示場所を、自分が作ったフォルダの中などに移動できるようにしてほしい。
検索機能について、ファイル名拡張子で検索結果を絞り込めるができるようにしてほしい。Box内のファイルは膨大になるため、検索機能の向上はとても重要と思う。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
・クラウド活用によって分散、サイロ化した非構造化データをBoxに集約することによるセキュリティガバナンスの向上。
・共有リンク機能の利用によるPPAPの廃止。
・ファイルにおける100世代~無制限の自動的なバージョン管理によるランサムウェア対策やバックアップ管理コストの削減。
・社内外とのファイル共有に関する利便性向上による業務効率化・生産性向上。