良いポイント
Claris FileMakerは直感的なユーザーインターフェースが挙げられます。
特に開発環境と、利用環境の画面を直感的に作成できることから、プログラミングの知識がないユーザーでも容易にデータベースを構築し、管理できます。
スクリプトエディタに関しては、日本語で記述できる(レイアウトを切り替え)や、フィールドについてもドラッグ&ドロップ操作でフィールドやレイアウトを配置できるため、迅速にカスタマイズが可能です。
この特性が、非技術者でも自分のニーズに合ったシステムを作成できる理由の一つです。
次に、Claris FileMakerはクロスプラットフォーム対応しています。
Windows、macOS、iOS、さらにはWebブラウザからもアクセス可能なため、さまざまなデバイス間での利用が容易です。FileMaker Direct(Web)が利用できることで、FileMakerのクライアントを利用することなく、開発したDBが利用できることも便利です。
iOS、iPad向けに、アプリ開発する際に、画面の設計を中心としたデーターベースなどの構造を考えずに使えるため、PoCのモック作成としても利用しています。
改善してほしいポイント
欲しい機能
・グラフやチャート機能のさらなる機能拡張
データの視覚化に関する機能についても改善が必要だと思います。
現状でもグラフやチャートの描画機能はありますが、これをさらに進化させることで、データ分析の精度を高めていくことが可能になると思います。グラフを再表示する際にスクリプトで再読み込みをさせるなどテクニックが必要となりますが、自動更新やリアルタイムデータの反映が行えるダッシュボード機能のようなものが使えるようになると、BIツールとしての活用も広がると思います。
・FileMakerクラウドのゲストアカウントの有効化
FileMakerクラウドを活用する際にゲストアカウントを利用できるようにしてほしいです。
特に、Webサービスとして利用させる場合に、DBの中ではアカウント管理はしますが、そのDBにアクセスするために、Claris IDが必要となるためWebサービスとして展開することができず不便に感じています。閲覧など構造を変更しない場合などClaris ID を入力しないでも利用できる閲覧モードのような機能追加をおこなっていただけるとWebシステムのPoCとしても活用するできると思います。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
解決できた課題
・DBの一元化が簡単に実現できる
DBサーバーが用途や年代ごと(開発プラットフォームなど)により分かれていることが多いですが、FileMakerを利用することで、顧客情報、在庫管理、売上データなどを一つのプラットフォームに統合できます。直接SQLサーバーにアクセスする方法だけではなく、CSVなどを用いたデーターの取り込みに対応しており利用者権限においても情報の共有が迅速になり、部門間の連携がスムーズになります。それに加えて、リアルタイムでデータを収集、活用することが可能になります。
課題に貢献した機能・ポイント
・CSV取り込み機能
SQLサーバーからデーターを取り出す際には、管理者が行いました。
File Maker上で追加のデーターを登録する際には、CSV取り込み機能を利用して差分データーもしくは、上書きを利用することで管理者ではなく、DB利用者からのアプローチでも解決することができました。
CSV取り込みについては、FileMakerの機能となりますが、スクリプトステップを活用することで、カスタマイズすることができるのも大きなメリットです。