良いポイント
・とにかくAutoCADに近い
ソフトが変わると、互換性や機能面やUIの違いで、多かれ少なかれ現場には混乱が生じます。
しかし、このソフトは混乱がほぼ無く導入・移行が進みました。
末端の人間として、これは大変ありがたいことでした。
・独自要素の薄さ
互換ソフトあるあるとして「押しつけがましい独自性がある」という特徴があります。
良かれと思って便利な機能を実装したつもりなのでしょうが、所詮はカタログに色を添えるに過ぎない、有難迷惑な存在です。
BricsCADは、このような押しつけがましさがなく、あくまでも寡黙な互換ソフトに徹しています。
末端の人間からすると、まさに「こういうのでいいんだよ」を具現化した存在です。
・一度に複数の図面を開く使い方に強い
インターネットのブラウザのように、複数の図面を1つの画面で開くことができます。
AutoCADだとタスクバーがゴチャゴチャしていまいますが、BricsCADだとこの問題がなくなります。
この機能は実務で大変便利で助かっています。
改善してほしいポイント
・ヘルプ機能が分かりにくい
そもそも、ヘルプ機能の使い方が分かりづらいです。
しかしこれはAutoCADにも共通することなので、私は困っていません。
・個人の備忘録的なブログが少ない
公式のヘルプ機能を使う技術者は少なく、むしろ一般ユーザによるHPの情報を活用することが多いと思います。
この点、BricsCADはAutoCADに比べて使用者の人口が少ないためか、情報を探しにくい傾向があります。
しかしAutoCADに近いため、そもそも使い方に困ってマニュアルを求める機会が少ないため、やはり困ることは少ないです。
・JISの環境で使うには下準備が必要
時折思い出したかのようにANSI規格を持ち出すことがあります。
例えば、油断すると小数点はピリオドではなくカンマになります。
初期設定でシッカリとJISに染める必要があるので、この点が手間であると感じました。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
「混乱なくコストダウンを実現できた」という一言に尽きます。
私は、具体的に何万円のコストダウンに繋がったかを知り得る立場にはありません。
しかし、あれほどコスト意識が高く、ソフトをコロコロと変えていた弊社がBricsCADに落ち着いている事実は、コストダウンの効果の高さを強く証明するものであると感じています。
また「安い互換ソフトの導入により生産性が低下して結局プラマイゼロに落ち着く」ケースに今まで何度も見舞われましたが、既に申し上げた理由で、生産性の低下は発生していません。
管理職はコストダウンができて満足していると想像しますが、私のような末端の人間も、使いやすいBricsCADに落ち着いてくれて助かっています。
尚、このソフトは3D-CADのようですが、弊社では2D-CAD専用として運用しています。
(3D-CADは別のソフトを利用)
3Dの機能を捨ててでも、十分に価値があると考えています。
検討者へお勧めするポイント
コストダウンにより現場から恨まれる…何てことは、おそらく起こりません。
むしろ、BricsCADの導入により社内に平和が訪れました。
AutoCADから穏便なコストダウンを狙っている検討者の方は、ぜひともBricsCADを検討してあげてほしいです。
以上、末端の人間の声でした。
Briccys Japan お客様窓口
OFFICIAL VENDERBricsys|
レビューありがとうございました。 改善点について ・設定関連のメニュー ・初期設定状態でのの操作性(クワッドなど) A. 参考までに下記ページをご覧ください https://note.bricsys.com/n/n8564f44fc42f https://note.bricsys.com/n/n04489aec252f ・比較した図面を比較情報を持ったまま保存する機能 A. 確かにBricsCADの図面比較機能は、比較中の図面ファイルに差異を適用するかどうかを選択していく形になっているので、比較内容を視覚的に残すような機能として設計されておりません。 こちらについては、お手数ですが弊社のサポートリクエストへ要望としてお送りいただけますと開発にて検討されますのでぜひお送りください。