中谷 伊吹
日本リビング保証株式会社|その他金融|社内情報システム(開発・運用管理)|100-300人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
なんでもできるkintoneだが苦手分野もあり
CRMツール,PaaSサービス,ノーコードWebデータベース,ローコード開発ツールで利用
良いポイント
なんといっても一番いいところはノーコードで様々なアプリが作れるところ。
使いたい種類のフィールドをドラッグ&ドロップすることで、簡単にアプリができあがっていく。
Excelであれば少々面倒な参照設定も、マウス操作のみで完了するため、関数やシステムが苦手な人でも取り掛かりやすいと思う。
そのままのkintoneではできることは少ないが、無料・有料のプラグインが豊富にあるため、大体の課題は解決できるのも魅力。
プラグインでも実現できないことはJavaScriptにて自分で実装ができる。
このように、純正機能→プラグイン→JavaScriptという段階を踏んでステップアップできるため、最初からコードを書かなければならないシステムと違って、IT知識の少ない人でも入り込んでいける。
改善してほしいポイント
どうしてもkintoneの比較対象として、Excelやスプレッドシートといった表計算ソフトが挙げられることは多いだろう。
自身も元スプレッドシート職人が故に、不便と感じることもある。
kintoneは他アプリとの連携が表計算ソフトと比べると簡単で直感的ではあるが、どうやら集計系は弱いように感じる。
例えばExcelでよく使うcountif(s)関数も、kintoneだとかなり遠回りしないといけない場合がある。
またExcelでは単一セル内に複数の関数を組み合わせて計算結果を表示することができるが、kintoneでは難しい。
(※計算フィールドで計算できるような四則演算やif関数などを除く)
どうしても複雑な集計表を作ろうとすると、時間やお金がかかってしまうのは否めない。
ただ、それが故により高い壁を越えてやろうというモチベーションが生まれるため、考えるのが好きな人にとってはちょうど良いかもしれない。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
所属部門では業務の90%以上をkintoneにて行っている。
kintone導入前から使用していた基幹システムの業務も一部残ってはいるものの、多くの業務がkintoneへ移行した。
また、新規案件や新規システムは原則kintoneとその周辺サービスを用いて構築しているため、業務間のデータ連携が相当楽になった。
全く違うチームで使っているアプリでも、実は一部参照している情報が重複していることがある。
そのような場合はマスタを別途用意することで、両チームの情報を一元管理することができる。
またそうすることで、業務上の無駄を省き業務効率化も行えている。
導入している拡張機能