この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?
Notion は ‘All-in-one workspace’ とうたわれるコラボレーションツールです。Notion の主要な機能のひとつは同時編集可能なクラウド・ドキュメント(メモ)の作成です。Notion では、WYSIWYG と マークダウン記法の良いところをあわせ持つエディタを使い、ドキュメントを作成できます。Notion で作成されるドキュメント(など)は、アクセスしているユーザーすべてにリアルタイムに変更・更新が反映されるので、議事録の執筆や共同編集に特に向いています。
Notion の特徴は、ドキュメント作成にとどまらず、チームで働くうえで必要になる、じつにさまざまなニーズに応えている点です。
* 簡易的な表計算テーブルの作成
* 画像ギャラリー作成
* カンバン・インターフェースによるタスク管理
* カレンダー表示
* ToDo リストの作成と管理
Notion を活用すれば、いくつかのツールに散らばって管理される情報を、集約することが可能です。
改善してほしいポイントは何でしょうか?
多機能なことが特徴な Notion ですが、あまりにもできることが多いため、活用方法・管理方法を定めて運用しないと、情報の粒度や階層、テンプレートやフォーマットなどに統一性が失われる恐れがあります。ユースケースごとの運用のプラクティスがより活発に情報発信されたり、利用機能に制限・制約を設けられると良いかも知れません。ただし、とにかく素早く気軽に、ナレッジベースを構築しようという設計思想に基づいているとも思われます。
ドキュメントは全文検索が可能ですが、(特に日本語の)検索の精度と検索速度は多少課題です。利用に支障がでるほどの不便ではありません。
どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?
共同編集性が重視されており、著者を限定した記事(例えば日報のような)をつくることはあまり想定されていないように見えます。これも運用ルールを定めれば支障はありませんが、編集権限の設定ができてもよいかも知れません。
情報を Notion に集約し、本当の意味でのナレッジベースを構築できる点です。Notion を使う前は、ノウハウやプラクティスについてはクラウドメモツールに、リアルタイムに同時編集をしたい議事録執筆は Google Docs に、といったように、利用シーンに応じてドキュメントの作成先が分散してしまっていました。
Notion を使うことで、社内のナレッジを探すときは Notion を見る、というワークフローに統一できるようになりました。
検討者にお薦めするポイントがあれば記入ください
* MS Word など WYSIWYG になれているユーザーにとっても導入の敷居が低い
* ショートカットキーを学べば、太字、斜体、リンク埋込みなどテキストの装飾が可能
* 作成したドキュメントは PDF や HTML、Markdown 形式でダウンロード可能
* ドキュメントには、タイトルと本分の他、執筆者やうち合わせ参加者など、独自の項目を追加して利用することが可能。テンプレート化も可能
* 表形式でのデータ管理も可能。四則演算などの簡易的な表計算機能もあり
* ドキュメント全体へのコメント、一部テキストへのコメントが可能
* グループ権限の設定で、ドキュメントの公開範囲を限定可能