【2025年】Web会議システムのおすすめ10製品(全66製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも
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MORA Video Conference(モーラビデオカンファレンス)とは、株式会社テリロジーが提供するWeb会議ツールです。会議参加者にホワイトボードを共有し、フリーハンドでの記入・テキスト入力・定型の図形挿入などの手段で、内容をまとめながら会議を進行できます。その他、会議参加者に資料を共有する機能や、会議中に参加者の意見を投票・集計できるアンケート機能などがあります。業界・業種を問わず、さまざまな企業で導入・活用されています。
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Lifesize アプリとは、マンツーマンの音声通話やビデオ通話から、複数のロケーションにまたがるフルスケールの会社会議にまで対応したビジネス用のビデオ会議ツールです。特徴として、IT活用に配慮した設計により管理が容易、セキュアな暗号化により信頼性が高い、Lifesize Cloud Amplifyによりビデオ通話の記録・共有が可能、年中無休のサポートなどの強みがあります。導入企業の業界は、IT、サービス、人材、金融、教育、メディア、製造、医療など多岐にわたります。
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Airtime は仕事に必須な動画ツールキットです。 Airtime Camera は、ビデオ会議であなたの見た目をもっと良くするツール。背景をぼかしたり、色調を変えたり。ネームタグを表示して参加者にあなたのことをアピール。あなたの会社、そしてあなたのブランドを、ビデオ会議の画面で表現しましょう。 Airtime Creator は、ビデオ会議でのプレゼン、あるいはプレゼンの録画に最適。制作チームなしで、プロ並みの動画を作成できます。
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スマート調整とは、A&M Consulting Inc.が提供しているビジネス向け日程調整ツール、Web会議システム製品。ITreviewでのユーザー満足度評価は4.5となっており、レビューの投稿数は2件となっています。
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・最大125端末まで会議に接続可能 ・HDビデオ、HDオーディオ(Dolby Voice®)対応 ・Web会議としても、電話会議だけでの利用も可能 ・映像共有、資料共有、音声共有、ホワイトボード共有 ・パソコン、モバイル、ビデオ会議端末、あらゆるデバイスから簡単に参加可能 ・録音・録画機能 ・豊富なブラウザ対応 ・ローカル言語&英語に対応したクライアントサポート
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TeamViewerは、リモート接続ソフトウェアのリーディングプロバイダです。TeamViewerのリモートソフトウェアは、様々な業種の企業において、プロセスのデジタル化による効率性の向上とビジネス目標の達成を可能にします。 TeamViewer Tensorは、企業向けリモート接続ソリューションで、コンピュータ、モバイルデバイス、組み込みプラットフォームへの接続、管理、保護を可能にします。 TeamViewer Remoteは、リモートアクセスおよびサポートソリューションで、中小企業におけるリモートサポートのためのデバイスへのセキュアなアクセスを可能にします。TeamViewer Remoteの無料バージョンは、個人での方にもご利用いただけます。 TeamViewer Frontlineは、手動プロセスを最適化するために設計された産業用拡張現実(AR)プラットフォームです。TeamViewerは、 ARとIoTの分野でイノベーションを起こし、現場も含めたDXの推進に積極的に取り組んでいます。 また、SAP、Google、Microsoftなどの業界リーダーとの戦略的パートナーシップとソフトウェア統合により、デバイスやオペレーティングシステムに関係なく、シームレスなエクスペリエンスをお客様に提供しています。 2005年にドイツのゲッピンゲンでTeamViewerが設立されて以来、当社のソリューションは世界中で25億台以上のデバイスにインストールされています。 詳細については、www.teamviewer.com/ja/ をご覧ください。
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Felo Meetとは、Sparticle株式会社が提供しているWeb会議システム、AI議事録自動作成ツール製品。ITreviewでのユーザー満足度評価は4.0となっており、レビューの投稿数は1件となっています。
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FACEHUBとは、FacePeer株式会社が提供しているWeb会議システム製品。ITreviewでのユーザー満足度評価は3.5となっており、レビューの投稿数は1件となっています。
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Web会議システムの基礎知識
Web会議システムとは、インターネットを介して遠隔地にいる相手と音声やビデオなどの情報をリアルタイムにやり取りできるツールです。
テキストチャットや画面共有、ファイルの送受信などの機能も備えており、テレワークやリモートワークの実現に向けて多くの企業が導入しています。
Web会議システムは、ビジネスや教育、医療などの分野で活用されており、海外や離れた地方の支社や取引先とのコミュニケーションを手軽に行えるメリットがあります。
Web会議システムを利用するには、PCに内蔵されたマイク、スピーカー、カメラ、または一般的なヘッドセットやWebカメラなどが必要です。スマートフォンでも利用できる製品やサービスも多くあります。
関連記事:Web会議はいつ使う?テレビ会議との違い、必要な機材を解説
Web会議システムの定義
- 複数人でオンラインによるビデオ通話や音声通話を実現できる
- PCの画面共有、あるいはテキストチャットができる
- 会議の主催者が参加者を簡易な手順で招待できる
- 通話内容を録音できる
- Web会議システムのタイプ別おすすめ製品10選
- ミーティング向けのWeb会議システム
- コラボレーション向けのWeb会議システム
- オンラインイベント向けのWeb会議システム
- Web会議システムの仕組み
- Web会議が注目される理由
- Web会議システムに必要なもの・機器
- 機器①:インターネット
- 機器②:カメラ
- 機器③:マイク
- 機器④:スピーカー
- Web会議システムとテレビ会議システム(ビデオ会議システム)の違い
- Web会議システムの特徴
- テレビ会議システム(ビデオ会議システム)の特徴
- Web会議システムの種類
- クラウド型Web会議システム
- オンプレミス型Web会議システム
- Web会議システムの機能
- 会議機能
- 資料共有
- Web会議システムのメリット
- リモートワークに対応できる
- 場所を確保する必要がなくなる
- 資料の準備や印刷の手間が省ける
- 移動の時間や交通費を削減できる
- スケジュールの調整が簡単になる
- Web会議システムのデメリット
- 通信環境に左右される
- 集中力の維持が難しい
- 会議が長時間化しやすい
- セキュリティに懸念が残る
- トラブルによる中断リスクがある
- Web会議システムの価格・料金・費用相場
- クラウド型のWeb会議システムの料金相場
- オンプレミス型のWeb会議システムの料金相場
- Web会議システムの無料版と有料版の違い
- 無料版のWeb会議システムの特徴
- 有料版のWeb会議システムの特徴
- Web会議システムの代表的な製品一覧
- Web会議システムの選び方と比較のポイント
- ①:画質や音質は安定しているか
- ②:必要な機能が網羅されているか
- ③:使い勝手や操作性は問題ないか
- ④:クラウド型かオンプレミス型か
- ⑤:外部サービスとの連携は可能か
- ⑥:サポートやフォロー体制は十分か
- ⑦:セキュリティ要件を満たしているか
- ⑧:コストパフォーマンスは問題ないか
- ⑨:英語や外国の言語に対応しているか
- Web会議システムはこんな企業におすすめ!
- リモートワークを推進する企業
- 国内外に複数の拠点を持つ企業
- セキュリティを重視したい企業
- コストの削減を図りたい企業
- 業務の効率化を図りたい企業
- Web会議システムの導入方法
- クラウド型のWeb会議システムの場合
- オンプレミス型のWeb会議システムの場合
- Web会議システムを導入するときの注意点
- Web会議システムの最新トレンド2024
- 会議の効率化を実現するAI機能の発展
- セキュリティとプライバシー保護の強化
- ハイブリッドワーク時代に求められる機能
- Web会議システムと同時に導入を検討したいITツール
- Web会議システムと関連のあるソフトウェア
Web会議システムのタイプ別おすすめ製品10選
ミーティング向けのWeb会議システム
ミーティング向けのWeb会議システムは、簡単に会議を開催したい場合に最適なシステムです。ユーザーは直感的に操作でき、特別な設定なしで迅速に会議を開始できます。
ミーティング向けのWeb会議システムおすすめ6選
- Zoom Meetings: 幅広い機能を持ち、個人から企業まで利用されている人気のシステム
- Google Meet: Googleサービスとの連携が強みで、シンプルな操作性が特徴
- Skype for Business: ビデオ通話やチャット機能が充実しており、ビジネスシーンでの利用に最適
- Whereby: ブラウザベースで簡単に会議を開始でき、特別なソフトウェアのインストールが不要
- Zoom Rooms: ハードウェアとソフトウェアが統合された会議室ソリューション
- Webex Meetings: 大規模な会議やウェビナーに対応し、高品質な音声と映像を提供
コラボレーション向けのWeb会議システム
コラボレーション向けのWeb会議システムは、チーム内のコミュニケーションや共同作業を促進するためのシステムです。チャット機能やファイル共有機能が充実しており、プロジェクト管理にも活用できます。
コラボレーション向けのWeb会議システムおすすめ2選
- Microsoft Teams: チーム作業を効率化する多機能なプラットフォームで、最大10,000人まで参加可能
- Webex Teams: コミュニケーションとコラボレーションを一元化し、高度なセキュリティ機能を搭載
オンラインイベント向けのWeb会議システム
オンラインイベント向けのWeb会議システムは、大規模なオンラインイベントやウェビナーを開催するために特化したシステムです。参加者数が多くても安定した接続が可能で、視聴体験を向上させる機能が充実しています。
オンラインイベント向けのWeb会議システムおすすめ2選
- Remo: 仮想空間でのネットワーキングやブレイクアウトセッションが可能なユニークなイベントツール
- LiveOn: 大規模イベント向けの高機能プラットフォームで、参加者とのインタラクションも容易
Web会議システムの仕組み
Web会議システムは、クラウドサービスの形態で提供されることが多く、サーバー側でデータをやり取りします。参加者は Web ブラウザまたは専用アプリから会議サーバーに接続し、カメラやマイク、スピーカーなどの入出力デバイスで映像や音声をやり取ります。通信方式はビデオ会議に適した専用プロトコルを採用しているケースがほとんどです。
Web会議が注目される理由
Web会議はその手軽さから、海外や離れた地方の支社や取引先との打ち合わせなどでよく利用されます。特に在宅勤務の需要が高まるにつれて、柔軟に働ける人を増やす働き方改革を実現する施策の一つとして注目を浴びており、国内の多くの企業で導入が増えています。
遠隔地の拠点間はもちろん、在宅勤務者とのコミュニケーションツールとしても重宝されています。移動コストやスペースコストの削減にもつながり、生産性向上が期待できます。
ビデオ(テレビ)会議専用の機材や専用線などは必要ありません。PCに内蔵されたマイク、スピーカー、カメラ、または一般的なヘッドセットやWebカメラなどがあれば利用できます。さらに、スマートフォンでも利用できる製品やサービスも多くあり、手軽さから社外の相手との会議も比較的簡単に実現できます。
Web会議システムに必要なもの・機器
機器①:インターネット
Web会議システムを利用するための最も基本的な要件が、インターネット回線の確保です。安定したブロードバンド回線に接続しておく必要があります。通信速度が遅いと、映像や音声が途切れ途切れになってしまいます。可能であれば有線LANを使うことをおすすめします。無線LANでも可能ですが、電波状況により通信が不安定になる可能性があります。
機器②:カメラ
Web会議では、自分の映像を相手に送信する必要があります。そのためにカメラが不可欠な機器となります。最近のノートPCであればカメラが内蔵されていることが一般的ですが、デスクトップPCの場合は外付けのWebカメラを用意する必要があります。カメラの画質が悪いと、くっきりとした映像を相手に送れないため、ある程度の性能は求められます。
機器③:マイク
相手の音声を確実に拾い上げるには、マイクも必須の機器です。ノートPCに内蔵のマイクでは、音質があまり良くありません。ヘッドセットタイプのマイクを使えば、クリアな音声を確保できます。遠隔地とのやり取りでは、通話口の明瞭さが重要なポイントになります。ハウリング対策にもなるため、ヘッドセットマイクが理想的です。
機器④:スピーカー
Web会議では、相手の音声を確実に聞き取れるスピーカーが欠かせません。ノートPCに内蔵のスピーカーでは音質が良くないため、外付けのPCスピーカーを用意するのが一般的です。ヘッドホンでも構いませんが、集音性に優れたスピーカーを選ぶと、より臨場感のある音声を体験できます。マイクとスピーカーのせめぎ合いに注意しましょう。
Web会議システムとテレビ会議システム(ビデオ会議システム)の違い
Web会議システムの特徴
Web会議システムは、インターネットに接続されたパソコンやモバイル端末から利用できるのが特徴です。専用の機器や回線を準備する必要がなく、ブラウザベースのシステムが一般的です。比較的低コストで導入でき、リモートワーカーにも対応しやすいのがメリットです。一方で、通信品質が不安定になる可能性があり、大人数での利用には適していないデメリットもあります。
テレビ会議システム(ビデオ会議システム)の特徴
テレビ会議システムは、高品質な映像と音声を実現するために、専用の高価な機器やネットワーク回線を使用します。初期コストと運用コストが高額になる傾向にあります。一方で、複数の会議室をリンクさせるなど、大人数でのマルチポイント接続に適しています。通信品質の高さと安定性が最大の強みですが、在宅勤務者などにはなじみにくいデメリットがあります。
Web会議システムの種類
Web会議システムは、リモートワークの普及に伴い、ビジネスコミュニケーションに欠かせないツールとなっています。しかし、システムを導入する際、クラウド型とオンプレミス型のどちらを選ぶべきか迷ってしまうことがあります。ここでは、それぞれの特徴を解説し、自社に適したシステムを選ぶためのポイントを紹介します。
クラウド型Web会議システム
クラウド型Web会議システムは、サービス提供者のクラウド環境で運用されるため、導入が簡単で初期費用も抑えられます。インターネット環境さえあれば、場所を選ばずに会議に参加できるのも大きなメリットです。また、システムの保守・更新はサービス提供者が行うため、IT部門の負担を軽減できます。
ただし、カスタマイズの自由度が低く、セキュリティ面ではサービス提供者の対策に依存する部分が大きいことに注意が必要です。代表的なクラウド型Web会議システムとしては、Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなどが挙げられます。
オンプレミス型Web会議システム
オンプレミス型Web会議システムは、自社のサーバーにシステムを構築し、管理・運用を行います。自社のセキュリティポリシーに沿ってシステムを設計できるため、機密性の高い情報を扱う企業に適しています。また、カスタマイズの自由度が高いため、独自の機能を追加することも可能です。
一方で、初期費用が高く、システムの保守・更新にも手間がかかるのがデメリットです。さらに、社内ネットワークで運用するため、外部からのアクセスが制限される場合があります。Adobe ConnectやCisco Webex Meetings(オンプレミス版)などが代表的なオンプレミス型Web会議システムです。
Web会議システムの機能
Web会議システムは、音声・ビデオ会議、チャット、資料共有など多彩な機能で、場所や時間に捉われない効果的なコミュニケーションが可能です。また、スケジュール管理や録音・録画、モバイル対応により、情報共有や管理も容易になります。
会議機能
機能 |
解説 |
---|---|
音声/ビデオ会議 | 複数人数、あるいは1対1で音声やビデオを用いた会議(ビデオチャット)ができる |
テキストチャット | テキストベースでの会議(チャット)ができる |
スケジュール設定 | Web会議のスケジュール設定(予約)が行える他、カレンダーやメールと連携した設定 |
録音 | 会議内容を録音し、ファイルとして保存できる |
録画 | 会議内容を録画でき、会議に参加できなかった従業員に共有できる |
ミュート | 複数人で会議を行う場合、雑音が混じらないよう音声をミュートできる |
投票 | 会議の参加者に対してアンケートをとったり、投票による多数決を行うことができる |
モバイルデバイス対応 | モバイルアプリやモバイルデバイス用Webブラウザで、スマートフォンやタブレットからでもWeb会議に参加できる |
在籍確認(プレゼンス) | 組織内ユーザーのプレゼンス(在席中か、席を外しているか、会議中かなど)を確認できる |
資料共有
機能 |
解説 |
---|---|
スライドショー | 開催者がPowerPointなどのプレゼンテーションやスライドショーを参加者全員のPCへ表示し、操作できる |
デスクトップ/アプリケーション画面共有 | 特定ユーザーのPC上のデスクトップやアプリケーションの画面を参加者全員のPCで共有できる |
ファイル共有/送受信 | 参加者にファイルを送信したり、フォルダを共有したりできる |
オンライン上でのメモ書き | 資料やホワイトボードなどに注釈をつけたり、メモを記入したりできる |
Web会議システムのメリット
近年、多くの企業でWeb会議システムの導入が進んでいます。Web会議システムを導入することで、業務効率の向上やコスト削減など、様々なメリットが期待できます。ここでは、Web会議システム導入のメリットについて詳しく解説します。
リモートワークに対応できる
Web会議システムの最大のメリットは、テレワークやリモートワークに対応できる点です。自宅や外出先から気軽に会議に参加できるので、フレキシブルな働き方を実現できます。場所を選ばずに会議が開催できるため、出張コストの削減にもつながります。
場所を確保する必要がなくなる
Web会議では物理的な会議室を確保する必要がありません。インターネット接続さえあれば、どこからでも会議に参加可能です。会議室を予約する手間も省け、設備投資コストをかけずに済むメリットがあります。
資料の準備や印刷の手間が省ける
Web会議システムには資料共有機能が備わっています。PDFやWord、Excelなど様々なファイル形式の資料をWeb上で簡単に共有できます。事前に印刷しておく必要がなく、ペーパーレス化による経費削減とリソース節約に貢献できます。
移動の時間や交通費を削減できる
Web会議ならば、出張に伴う時間とコストをかけずに済みます。遠方に出向く必要がなくなり、単に会議に参加するだけで良くなります。専従者の移動時間の削減にもつながり、生産性の向上が期待できます。
スケジュールの調整が簡単になる
Web会議システムは柔軟なスケジュール調整に適しています。場所を選ばずに会議が開催できるため、短期間での日程調整も容易になります。全員が事務所に集まる必要がないので、社外の方とのスケジュール調整も楽になります。
テレワークにもおすすめ!モバイル対応のWeb会議システムが重宝される理由|Web会議システムのモバイルアプリがもたらすビジネスメリット
Web会議システムのデメリット
Web会議システムを導入するメリットは多岐にわたりますが、いくつかのデメリットについても理解しておく必要があります。以下に、Web会議システムの主なデメリットとその理由を説明します。
通信環境に左右される
Web会議は通信環境に大きく左右されるのがデメリットです。インターネット回線が遅いと、映像や音声が途切れ途切れになり、スムーズなコミュニケーションが阻害されます。屋外や移動中に利用する際は、特に通信環境の影響を受けやすくなります。安定した高速回線が確保できない状況では、品質の低下に悩まされる可能性があります。
集中力の維持が難しい
対面の会議に比べ、Web会議では集中力を持続させるのが難しい傾向にあります。画面越しのコミュニケーションには物理的な距離感があり、直接的な緊張感に欠けます。作業が中断されやすく、私語や睡魔といった問題も発生しがちです。効率的な議事進行が難しくなることがデメリットです。
会議が長時間化しやすい
Web会議では対面より会議時間が長くなりがちです。議論の行き詰まりや時間の無駄につながります。また、発言者の把握が難しく、場合によっては無駄に詳細な説明が入るため、時間がかかり過ぎる恐れがあります。結果として生産性が低下するデメリットがあります。
セキュリティに懸念が残る
Web会議システムはインターネットを経由するため、セキュリティ上の懸念が残ります。機密情報の漏洩や不正アクセスのリスクが完全に払拭できません。システムベンダーやインターネットサービスプロバイダーに依存する部分が大きく、サービス品質やセキュリティ対策にも不安が残ります。
トラブルによる中断リスクがある
Web会議中に通信エラーや機器トラブルが発生すると、会議が強制的に中断してしまいます。再開のための準備に時間がかかり、非効率が生じるデメリットがあります。また、システムの不具合や障害が発生した場合、すぐに代替手段を取れないリスクもあります。重要な会議では事前に対策を講じる必要があります。
Web会議システムの価格・料金・費用相場
Web会議システムの価格については、様々な要因によって異なります。例えば、利用者数、機能、サポート、セキュリティなどが価格に影響します。
一般的には、月額数千円から数万円の範囲で、Web会議システムを利用できます。異なる価格帯でどういった機能の違いが出るかというと、例えば、高価なWeb会議システムでは、画面共有や録画、字幕、翻訳などの高度な機能が利用できる場合があります。
一方、安価なWeb会議システムでは、基本的な音声やビデオ通話のみが可能であったり、参加者数や時間に制限があったりする場合があります。
ただし、無料で提供されているWeb会議システムもありますが、機能や品質が制限されている場合があります。したがって、自分のニーズに合ったWeb会議システムを選ぶことが重要です。
クラウド型のWeb会議システムの料金相場
クラウド型Web会議システムでは、月額課金制や従量課金制のサービスが一般的です。10人程度の小規模プランでは、月額1万円前後が相場でしょう。従量課金制の場合は、1時間あたり数百円から千円程度が目安です。参加者数が多くなるにつれ、高額になる傾向にあります。100人規模のプランでは数万円の月額料金が一般的です。料金プランによってはユーザーライセンス込みのものもあり、柔軟な選択が可能です。
オンプレミス型のWeb会議システムの料金相場
オンプレミス型のWeb会議システムは、パッケージ製品としてライセンス料を支払う形式が主流です。初期費用として、10人規模のシステムでは100万円前後が相場と言えます。規模が大きくなれば高額になり、200人規模のシステムでは数百万円の費用が必要になります。年間の保守料や通信費用、ハードウェア投資コストも別途かかります。中小企業向けには高額なコストとなりがちです。
Web会議システムの無料版と有料版の違い
Web会議システムには、Zoom Meetings、Webex Meetings、Microsoft Teams、ハングアウト Meetなど、無料の製品や無料プラン、無料トライアルが存在します。ただし、有料の製品と比べて性能が劣ったり、機能が制限されている場合もあるため、使用する際には注意が必要です。
関連記事:無料で使えるWeb会議のおすすめ6選|利用上の注意、有料製品との違いを解説
無料版のWeb会議システムの特徴
無料版のWeb会議システムは、基本的な機能のみが利用可能となります。参加人数の制限があり、通常は最大100人程度までの中小規模の会議にしか対応できません。また、会議時間も制限される場合が多く、1回の会議時間は40分から1時間程度が一般的です。画面共有や録画機能、ホワイトボードなどの機能も制限されているため、簡単な打ち合わせや情報共有などの用途に適しています。一方で、有料版に比べてセキュリティ面での制約がある可能性がありますので、機密性の高い会議には向いていません。
有料版のWeb会議システムの特徴
有料版のWeb会議システムでは、より高度な機能が利用可能になります。参加人数の制限が大幅に緩和され、数百人から数千人規模の大人数での会議にも対応できます。会議時間についても無制限の場合がほとんどです。画面共有や録画、ホワイトボードなどの機能も拡張されており、リモートでのプレゼンテーションや打ち合わせに適しています。さらに、高度なセキュリティ対策が施されているため、機密性の高い重要な会議にも利用できます。ただし、月額や年額の利用料金が発生するため、コストとメリットを検討する必要があります。
Web会議システムの代表的な製品一覧
Zoom(ズーム)
Zoomは、最も普及しているWeb会議システムの1つです。ミーティングの開催や参加が手軽にできることから、個人利用から企業での導入まで幅広く活用されています。基本的な機能に加えて、ホワイトボードや仮想背景、ブレイクアウトルームなどの便利な機能を備えています。セキュリティ面でも、エンドツーエンド暗号化に対応するなど、安全性が高いのが特徴です。無料版と複数の有料プランが用意されており、参加人数や機能の違いによって選択できます。
Google Meet(ミート)
Google MeetはGoogleが提供するWeb会議システムで、G Suiteに含まれているツールの1つです。Gmail、カレンダー、ドライブなどGoogleのさまざまなサービスとの連携が強みです。URLを共有するだけで手軽に会議に参加できるシンプルな操作性が特徴です。画面共有や録画、チャット、仮想背景にも対応しています。Googleアカウントを持っていれば無料で利用可能で、有料版ではより高度な機能が使えます。
Microsoft Teams(チームス)
Microsoft TeamsはMicrosoftの提供するWeb会議システムです。チャット、ファイル共有、タスク管理など、チーム作業を効率化する機能が充実しています。Officeアプリとのシームレスな連携も売りの1つです。ミーティングでは最大10,000人までの参加に対応し、録画やライブキャプション、背景ブラーなどの機能を備えています。Microsoft 365のサブスクリプション製品に含まれるため、別途費用は発生しません。企業などでの活用に適しています。
Web会議システムの選び方と比較のポイント
①:画質や音質は安定しているか
Web会議システムを選ぶ際、まず画質や音質の安定性が重要です。映像や音声が途切れることなく、クリアに伝わるかどうかは、スムーズなコミュニケーションに欠かせません。特に、大人数が参加する会議や国際会議では、画質や音質の品質が顕著に現れます。各システムのレビューや評価を参考に、安定性を確認することが推奨されます。
②:必要な機能が網羅されているか
Web会議システムには、多様な機能が求められます。画面共有、録画機能、チャット機能、バーチャル背景など、必要な機能が揃っているか確認することが大切です。業務の特性に合わせて、使いやすく、効果的に活用できる機能を選びましょう。提供される機能が豊富であることが、業務効率化につながります。
③:使い勝手や操作性は問題ないか
使い勝手や操作性も重要なポイントです。直感的な操作が可能で、特別なトレーニングを必要としないシステムが理想です。ユーザーインターフェースがわかりやすく、初めて利用する人でも迷わずに操作できるかを確認してください。操作性の高いシステムは、会議のスムーズな進行に寄与します。
④:クラウド型かオンプレミス型か
Web会議システムは、クラウド型とオンプレミス型の二つに大別されます。クラウド型は初期投資が少なく、すぐに導入できる反面、オンプレミス型はセキュリティ面で優れています。企業のニーズやセキュリティポリシーに合わせて、適切なタイプを選ぶことが求められます。それぞれのメリットとデメリットを理解し、最適な選択をしましょう。
⑤:外部サービスとの連携は可能か
他のツールやシステムとの連携も重要なポイントです。カレンダーアプリやファイル共有サービスなど、既存の業務ツールとスムーズに連携できるかを確認してください。連携機能が充実していると、業務全体の効率が向上します。特に、APIの提供有無やサードパーティーアプリとの互換性をチェックすることが重要です。
⑥:サポートやフォロー体制は十分か
導入後のサポートやフォロー体制も確認すべき点です。問題が発生した際に迅速に対応してくれるサポート体制が整っているか、ユーザーマニュアルやFAQなどの資料が充実しているかをチェックしましょう。サポートが充実していると、安心して利用できます。特に24時間対応のサポートが提供されているかは大きなポイントです。
⑦:セキュリティ要件を満たしているか
セキュリティはWeb会議システム選定の際に最も重要な要素の一つです。データの暗号化やアクセス制限、認証方法など、セキュリティ機能がしっかりしているか確認しましょう。特に、機密情報を扱う企業にとっては、セキュリティが高いシステムが求められます。各システムのセキュリティ認証取得状況も参考にすることが推奨されます。
⑧:コストパフォーマンスは問題ないか
導入コストと運用コストを総合的に見て、コストパフォーマンスが高いかを検討することが必要です。初期費用、月額料金、追加機能のコストなどを比較し、予算に合ったシステムを選びましょう。コストだけでなく、提供される機能やサービスの質も考慮することで、最適な選択が可能です。
⑨:英語や外国の言語に対応しているか
グローバルなビジネス展開をしている場合、英語やその他の外国語に対応しているかどうかも重要です。多言語対応のシステムであれば、国際的な会議や多国籍のチームとのコミュニケーションも円滑に進められます。インターフェースやサポートも多言語対応しているか確認すると良いでしょう。
Web会議システムはこんな企業におすすめ!
ビジネスコミュニケーションのあり方が大きく変化する中、Web会議システムは、場所や時間の制約を超えて効率的なコミュニケーションを実現するツールとして注目を集めています。では、どのようなユーザーにWeb会議システムの導入がおすすめなのでしょうか。
リモートワークを推進する企業
リモートワークを推進する企業にとって、Web会議システムは不可欠です。離れた場所にいる社員同士が円滑にコミュニケーションを取るため、リアルタイムでの会議や情報共有が容易になります。特に、ビデオ会議や画面共有機能を活用することで、物理的な距離を感じさせない働き方が実現できます。
国内外に複数の拠点を持つ企業
国内外に複数の拠点を持つ企業にとって、Web会議システムは重要なツールです。異なる場所にいる社員やチームが効率よく連携し、意思決定を迅速に行うために役立ちます。時差や地理的な制約を超えて、各拠点とのコミュニケーションがスムーズに行えるため、企業全体の生産性向上に寄与します。
セキュリティを重視したい企業
セキュリティを重視したい企業にとって、Web会議システムは安心して利用できるソリューションです。暗号化技術やアクセス制限、認証機能などが備わっているため、機密情報を含む会議でも安全に行えます。特に、金融業界や医療業界など、厳格なセキュリティ要件が求められる業界での利用に適しています。
コストの削減を図りたい企業
コストの削減を図りたい企業には、Web会議システムの導入が有効です。移動費や宿泊費など、出張にかかる費用を大幅に削減できます。さらに、時間の節約にもつながり、業務効率の向上も期待できます。月額料金や利用料が明確であるため、コスト管理も容易に行えます。
業務の効率化を図りたい企業
業務の効率化を図りたい企業にとって、Web会議システムは強力な支援ツールです。リアルタイムでの情報共有や迅速な意思決定が可能となり、業務プロセスがスムーズになります。特に、プロジェクト管理やチームコラボレーションを効率化する機能が充実しているシステムを選ぶことで、さらに効果を発揮します。
Web会議システムの導入方法
クラウド型のWeb会議システムの場合
クラウド製品のWeb会議システムは、インターネットを通じて提供されるため、迅速な導入が可能です。まず、公式サイトでアカウントを作成し、必要なプランを選択します。その後、提供されるリンクからソフトウェアをダウンロードし、インストールします。設定が完了すれば、すぐに利用を開始できます。導入に特別なハードウェアや大規模な初期投資が不要なため、コスト効率が高い点も魅力です。
オンプレミス型のWeb会議システムの場合
オンプレミス製品のWeb会議システムを導入する際は、自社サーバーにシステムをインストールする必要があります。まず、必要なハードウェアとソフトウェアの準備を行い、提供元からシステムを購入します。次に、インストール作業を実施し、システムの設定とカスタマイズを行います。セキュリティやパフォーマンスの管理も自社で行うため、専門的な知識が必要です。導入には時間とコストがかかりますが、カスタマイズ性が高く、セキュリティ面でも優れています。
Web会議システムを導入するときの注意点
SaaS、オンプレミスといずれの場合も、ネットワーク環境についてはしっかりと事前検証する必要があります。導入前の同一施設内での1対1のテストでは問題がなくても、実際に導入して拠点間で利用すると満足のいく品質が得られない場合もあります。
そのため、実際の利用を想定して、できれば拠点間や会議室間、ユーザー間で事前にテストを実施することが望ましいです。特に無線ネットワーク通信を利用して利便性を重視する場合には、帯域が不足していないかどうかを確認する必要があります。
場合によってはアクセスポイントを追加したり、全体的なパフォーマンスが不足している場合には、QoS(Quality of Service)を設定して優先的に伝送するなどの対策も必要になることがあります。
Web会議システムの最新トレンド2024
会議の効率化を実現するAI機能の発展
AIと機械学習を活用したWeb会議システムが登場し、会議の効率性と生産性を大きく向上させています。自動文字起こし、会議の要約、参加者の感情分析など、革新的な機能により、会議運営の負担が軽減されます。また、会議後の情報共有もスムーズになるため、コミュニケーションの質が高まります。
セキュリティとプライバシー保護の強化
サイバー攻撃の脅威が増大する中、セキュリティとプライバシー保護に優れたWeb会議システムが求められています。エンドツーエンド暗号化やマルチファクタ認証など、高度なセキュリティ機能を備えたシステムが主流になりつつあります。
ハイブリッドワーク時代に求められる機能
ポストコロナ時代は、オフィス勤務とリモートワークを併用するハイブリッドワークが一般的になると予想されます。場所を問わずシームレスなコミュニケーションを実現するWeb会議システムが不可欠になります。
Web会議システムと同時に導入を検討したいITツール
働き方改革により、テレワーク、リモートワークといった在宅勤務の体制構築を進める企業も多いです。Web会議システムの導入により、社内外との打ち合わせは対応可能ですが、ほかにもインフラ構築や資料の共有といった面で同時に導入をすべきツールがあります。
ここではそのツールカテゴリの一例を挙げます。
リモートアクセス
リモートアクセスとは、離れた場所からインターネット回線や電話回線を介して、会社のネットワークに接続することです。リモートアクセス機能を使いやすく、また安全に利用できるようにしています。
VDI・DaaS
VDI(Virtual Desktop Infrastructure、仮想デスクトップインフラ)とは、PCのデスクトップを仮想化するシステムであり、シンクライアントを実現するための代表的な手法の一つとなります。VDIは、デスクトップ(OSやアプリケーションの処理などPCのソフトウェア一式)をハイパーバイザー上の仮想マシンとしてサーバ上で実行し、その結果をネットワーク経由で端末に転送することが可能です。
VPN
VPNとは、"Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク)”の略で、仮想の専用線による安全なインターネットアクセスを実現する技術を指します。離れている拠点間で同一のセグメントによる通信が可能になるほか、リモートアクセスVPNにより、拠点と離れた場所からでも企業内ネットワークへの通信が可能となります。
ビジネスチャット
ビジネスチャットとは、ネットワークを介したリアルタイムコミュニケーションを実現するチャットツールのうち、ビジネス用途に特化したものを指します。
社内の情報共有やコラボレーションにも役立てられるよう、スケジュール/タスク管理やファイル共有などの機能を搭載する製品・サービスも少なくありません。
プロジェクト管理
プロジェクトの目標やスケジュール、プロジェクトチームのタスクを管理するシステムのことです。プロジェクトマネジャーは作業量、作業負荷の可視化、生産性の監視、リソースの最適化など複数のプロジェクト、及びチームとメンバーの状況を追跡して達成度や問題点を分析し、目標に向けた方向修正や改善活動に利用します。
ウェビナー
ウェビナー(Webセミナー)とは、Webとセミナーを合わせた造語で、インターネット上で配信するセミナーのことです。画面共有やプレゼン、参加者の音声発言、チャット、アンケートなどの機能を備え、手軽に始められるツールもあります。
Web会議システムと関連のあるソフトウェア
Web会議システムと関連のあるソフトウェアとしては、以下のようなものがあります。
- リモートアクセスツール:離れた場所から会社のネットワークに接続することができるソフトウェアです。
- VDI(仮想デスクトップサービス)・DaaS:PCのデスクトップを仮想化するシステムです。
- VPNソフト:仮想の専用線による安全なインターネットアクセスを実現する技術です。
- ビジネスチャット:ネットワークを介したリアルタイムコミュニケーションを実現するチャットツールです。
- コラボレーションツール:チームや組織が共同作業を効率的に行うためのツールのことです。
これらのソフトウェアは、ITreviewの他のカテゴリーで詳しく紹介されています。Web会議システムと併用することで、テレワークやリモートワークの効率化やセキュリティ強化に役立ちます。
Web会議システム導入時のROI・費用対効果の算出方法
Web会議システムによるコスト削減効果の最大のポイントは会議/打ち合わせのための移動コストと宿泊費といえます。テレビ会議と同様の効果となりますが、Web会議の場合はツール導入コストと拠点内設備の追加コスト、広帯域のネットワーク契約の必要がないのがメリットです。また、複数の参加者が拠点の会議室に集まる必要がなく、1対多、多対多、1対1でもコミュニケーションできるのが特長になります。
(1)会議をWeb会議で実施した際の出張・宿泊費の削減効果
遠隔拠点からの参加者が多い会議をWeb会議に置き換えることで、会議開催地への移動交通費、移動時間の人件費が削減でき、また場合によっては宿泊費もなくなるため、大きな費用対効果が生まれます(会議時間そのものは変化がない前提で計算します)。
■費用対効果の算出例

◆Aの計算例
・大阪、名古屋、博多拠点から2名ずつ、月1回東京本社に集まるケースで、博多からの参加者が前日に東京に宿泊する場合を例にとります。
大阪-東京間 往復交通費 28,000 [円] × 2 [人] = 56,000 [円]
名古屋-東京間 往復交通費 22,000 [円] × 2 [人] = 44,000 [円]
博多-東京間 往復交通費 42,000 [円」× 2 [人] = 84,000 [円]
宿泊費 10,000 [円] × 2 [人] = 20,000 [円]
年間の交通・宿泊費総額 204,000 [円] × 12 [回] = 2,448,000 [円]
◆Bの計算例
・人件費は1時間あたり4,000円を想定すると、移動に要する人件費は次のようになります。
大阪-東京間往復移動時間人件費 6 [時間] × 2 [人] × 4,000 [円] = 48,000 [円]
名古屋-東京間往復移動時間人件費 3 [時間] × 2 [人] × 4,000 [円] = 24,000 [円]
博多-東京間往復移動時間人権費 10 [時間]× 2 [人] × 4,000 [円] = 80,000 [円]
年間の人件費総額 152,000 [円] × 12 [回] = 1,824,000[円]
◆Cの計算例
・Web会議ツールの利用料
1台のホスト端末で利用すると想定
ツール利用料金 月額 50,000 [円] × 12 [カ月] = 600,000 [円] (+初期費用30,000円)
費用対効果 2,448,000 [円] + 1,824,000 [円] ー 600,000 [円] = 3,672,000 [円]
これから初期費用を差し引いても、1年目から大きなコスト削減効果が期待できます。また移動時間がゼロになるため、各地方拠点での執務時間が増えることによる業務効率化・働き方改善効果も期待できます。
(2)取引先との商談をWeb会議で行うことによる費用対効果
社内だけでなく社外との商談や打ち合わせにWeb会議を利用すると、取引先の担当者や意思決定者との情報交換がスムーズかつ頻繁にでき、成約につながることが期待できます。
まだ日本では直接訪問することが良いとされている習慣が根深いですが、Web会議の利点が理解されれば、訪問回数を削減しても商談を進展させられ、サポート対応数も増やせるため顧客満足度の向上にもつなげられます。ここでは、成約数の増加が利益としてROIを算出してみましょう。
ROIは一般的に、利益額÷投資額×100[%]で算出する。Web会議ツールの場合は以下を適用します。
◆Aの計算式
商談機会が増えることで角度の高い案件数が20%増加し、頻繁にコミュニケーションをとることにより先方の信頼感が高まり、成約率が10%向上すると想定した場合の売り上げは次のようになります。
案件数×1.2 × 成約率×1.1 × 成約案件の平均売上
従来年間1,000案件、成約率20%、成約案件の平均売上100万円だった場合だと下記のように計算できます
従来: 1,000 [案件] × 0.2 [成約率] × 100 [万円] = 200,000,000 [円]
導入後: 1,200 [案件] × 0.22 [成約率] × 100 [万円] = 264,000,000 [円]
(差し引き売上増加額) 640,000,000 [円]
◆Bの計算例:Web会議ツールの利用料金
営業スタッフ20人がそれぞれの担当取引先とのWeb会議ホストとなると想定します。Web会議利用料金は、月5000[円]/月のものを利用したとすると、ライセンスは人数分かかるため次のように計算できます。
20 [人] × 5000円×12カ月=1,200,000 [円]
◆ROIの算出方法
(64,000,000 [円] − 1,200,000 [円] )÷ 1,200,000 [円] × 100 ≒ 523.3 [%]
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