ウェビナーとは

「ウェビナー」とは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組合わせた造語で、インターネット上で行われるセミナーを指します。「オンラインセミナー」や「Webセミナー」と呼ばれる場合もあります。

開催方法には、リアルタイムでライブ配信する方法と、録画しておいた動画を配信する方法がありますが、どちらの場合であっても、コストを抑えながら、幅広く見込客にアプローチできるため、注目を集めている手法です。最近では、ツールも充実し活用しやすい環境が整ってきています。

一方で、会場に参加者を集めて開催するような、対面を前提とする従来型のセミナーや研修、展示会などは「オフラインイベント」と呼ばれます。

ITreviewではビジネス向けIT製品を詳しく学ぶためのセミナーや勉強会、活用方法を知るためのウェビナー・イベント情報を一覧にし、以下のページにてご紹介しています。
おすすめウェビナー・イベント一覧

ウェビナーとオフラインイベントの違い

ウェビナーとオフラインイベントの最大の違いは、「会場」の有無です。これによって、コスト・日程・参加者など、様々な違いが生まれます。

   ウェビナー オフラインイベント
開催場所 ウェビナーインターネット上 オフラインイベント会議室、ホールなど
開催日程 ウェビナー自由に設定可能 オフラインイベント会場の空き状況による
参加者数 ウェビナー制限なし(ツールの上限による) オフラインイベント会場の広さによる
参加者の所在地 ウェビナー全国各地 オフラインイベント地理的に近い地域
開催コスト ウェビナー安い(ウェビナーツール費用) オフラインイベント高い(会場代、資料印刷費、製品や資料の送料、交通費 など)

ウェビナーは会議室やホールといった会場を借りる必要がないため、さまざまなコストを抑えることができます。オフラインイベントでは、特に大規模なイベントを開催する場合、大きな会場を使用する必要があるため、コストも高額になります。参加者への配布資料の印刷も必要で、交通費もかかり、製品の紹介などを行うのであればそれらの送料もかかるでしょう。また、さまざまな地方の参加者を対象にするのであれば、各地で複数回の開催も必要になってきます。

これに対してウェビナーでは、基本的にウェビナーツールの利用料の他にコストは発生しません。

また、ウェビナーでは会場の営業日や空き状況などの影響を受けないため、自由に日程を設定可能です。会場の広さによる制約もないため、参加者数も多く受け入れられ、想定以上の申込があっても参加を断る必要はありません。遠方の見込客の参加も期待できるでしょう。

ウェビナーのメリットとデメリット

ウェビナーには前述のようなメリットの他、デメリットもあります。開催者・参加者の両方の観点で、ウェビナーのデメリットを抑えるようなツールおよび運営方法を選択する必要があります。

メリット
開催者側
・開催コストが抑えられる
・広く参加者を集められる
・日程を自由に設定できる
・撮影した動画は再利用できる

参加者側
・気軽に参加できる
・移動の負担がない
・座席による不公平感がない

デメリット
開催者側
・通信トラブルのリスクがある
・参加者の反応が掴みづらい
・ある程度の慣れが必要

参加者側
・多少のITスキルが必要
・個別の相談がしにくい
・参加意識が低くなりがち

・コスト
会場のレンタルや設営、撤去費用をはじめとしたコストが不要となる。
特に大規模なセミナーになると運営をイベント会社に外注する場合もあるが、ウェビナーの場合は参加者の対応に関わる人員に関しても省力化可能。

・場所
Webでの開催となるため、開催者、参加者ともに場所の制約を気にせずに開催、参加が可能となる。
また、実際の会場を借りる場合、他イベントとのバッティングなどスケジュール調整が必要となるがそのような懸念もなくなる。
参加者側も動画を視聴できる端末さえあればどこからでも参加可能。

・時間
ライブ配信に加え、セミナーの内容を録画し後から配信することも可能なため、スケジュールが合わない参加者へもリーチできる。

ウェビナーの導入目的・得られる効果とは

マーケティングおよび営業プロセスで、潜在顧客が見込顧客(リード)になり、商品を購入して顧客になって、最終的に優良顧客になるというプロセスを「顧客育成(ナーチャリング)」といいます。このプロセスの中では、企業は顧客を次のステップに育成することを目的としていますが、多くの場合、次のステップに進むきっかけとなるのは企業との接点です。

そこでウェビナーを導入することで、次に記載していくように、各段階でウェビナーのメリットを生かしたアプローチを取ることが可能となります。

ウェビナーの役割

セミナー

潜在顧客に対して、情報提供を主とした場を設け、自社および自社の製品を知ってもらうことを目的とするステップです。この段階ではまだ潜在顧客の意識は積極的ではないため、オフラインセミナーのように「時間と労力をはらって会場に行って話を聞く」ということは心理的に大きなハードルです。会場で企業の人に会うということ自体がプレッシャーに感じる場合もあります。

これに対してウェビナーは会場訪問の必要がないため、これらの心理的なハードルを下げる効果があり、より多くの集客が期待できます。一度ウェビナーに参加してもらえば、潜在顧客の連絡先を獲得できるため、その後、購買意欲を高めるためのキャンペーンのお知らせや、製品説明会への案内につなげられることから、ナーチャリングの第一ステップとして重要なポイントといえるでしょう。

製品説明会

製品に興味を持った見込み客に対して、製品に対する理解を深めてもらうことを目的とする段階です。製品の実物や活用事例などを紹介して自社製品を利用するイメージを持ってもらうことで、意識を購入へと誘導します。

オフラインでもオンラインでも製品説明会では製品の魅力を最大限に伝えることが重要です。また、その場で見込み客のニーズや課題を聞き出すことも重要になります。ウェビナーでも質問の時間を設けたり、チャットで疑問に思ったことを気軽に投稿、回答できるようにする等工夫することで参加者全員に理解を深めてもらうことが可能となります。

ここで掴んだニーズや課題を、その後の営業活動や個社対応に生かせれば、商談の成約率UPにもつながるでしょう。

カスタマーサポート

顧客に対して、製品の使い方や効果的な活用方法といった情報を提供し、製品の魅力を更に感じてもらったり、活用支援・サポートを含めて製品のファンとして育てていくことを狙うステップです。Webサイトに掲載するFAQの文章は理解不足による問合せの削減を図ることを狙うため、少し狙いが異なります。

一般的に、動画の情報量は、写真やテキストのみの場合と比べて約5,000倍とも言われているため、特に「文字での説明は困難だけれど、正確に伝えたい」という場合には、ウェビナーが適しているといえるでしょう。

ウェビナーツールの選び方・機能一覧

ウェビナーは、Zoom Meetingなどに代表されるオンライン会議ツールを使って開催されることもあります。しかし、ウェビナーツールには資料の共有や録画、チャットといったオンライン会議ツールが持っている機能に加えて、参加者管理やフォローメールの送信、アンケート集計といったウェビナー向けの機能が備わっているため、ウェビナーツールを使った方が効率的な運営を行うことが可能です。

ウェビナーツールが持つ便利な機能とは

基本機能

機能 解説
参加登録 参加者はウェビナーへの参加を事前登録でき、ホスト(主催者)は登録者の承認や出席確認などの管理が可能
記録(録画) 終了後に視聴したり、Webサイトへ掲載したりできるよう、ウェビナーを記録できる
アンケート/投票 ウェビナーを実施中にリアルタイムでアンケート/投票を実施
ライブチャット 参加者がチャットを介して相互にリアルタイムでのやりとりを行える
ブランディング 企業ロゴの追加などのカスタマイズ機能により、Webサイトや招待メールなどをブランディングできる
ロールベースのアクセス制御 おのおののリソースやツールに対して、参加者の役割(権限)にもとづいたアクセス制御を適用できる


ツール選定時の注意点

ウェビナーツールで最も重要なのは、「参加者がログインしやすいこと」です。ログイン方法が難しかったり、アプリのインストールが必要だったりする場合、ウェビナーに参加すること自体の難易度が上がってしまいます。

顧客に申し込んでもらえたとしても、開催時にログインに関する問い合わせ対応が頻発して、円滑な開催の阻害要因になりかねません。特に、新しく見込み客を集めるイベントの場合などには、できるだけ簡単に参加できるツールを利用して、参加のハードルを下げるようにしましょう。

質疑応答で使用する機能

製品説明会や勉強会のようなウェビナーは、質疑応答が多くなることが一般的です。このような場合は、多くのウェビナーツールが備えているチャット機能や「手を挙げる」機能(参加者がボタンによって運営者に通知する機能)を使うのが便利です。

有料ウェビナーで使用する機能

有料ウェビナーを開催する場合は、参加者から参加費を徴収する必要があります。参加費支払決済の機能を備えたツールであれば、支払管理が容易になります。しかし現時点(2020年5月)では、支払管理機能を持ったツールは数が多くありません。

ツールに参加費支払決済の機能がなくても、銀行振込や外部のオンライン決済ツールを使うことも可能です(※支払の突合作業は別途必要)。ウェビナーツール選定の際は、決済機能の有無も検討が必要ですが、総合的な判断を行うのがよいでしょう。

ウェビナーツール一覧紹介

代表的なウェビナーツールとして、以下のような製品が挙げられます。ライブ配信、および録画配信(ライブ配信を録画したもの)の機能は、基本的に全てのツールが備えています。従って、選定にあたっては、価格や開催規模、必要とする分析・連携機能で絞り込み、最終的には使い勝手を確認して決めるのが良いでしょう。

ウェビナーツール比較xxx
※ 2020年5月時点の各社Webサイトの情報を基に作成

ウェビナー(Webセミナー)ツールの無料トライアルについて

ウェビナー(Webセミナー)ツールには無料でトライアルが可能なツールがあります。無料トライアルでは購入前に操作感や接続の画質、音質などを事前にチェックできるため、製品の比較検討に大変役立ちます。

無料トライアルのあるウェビナー(Webセミナー)ツール一覧

ウェビナー開催にあたってのポイント

ウェビナーツールの導入後には、ウェビナー開催までにいくつか確認しておくべきポイントがあります。以下、具体的に見ていきましょう。

ウェビナーに必要な機材

 プレゼンテーション表示用のPC
 ファシリテーション用のPC
 カメラ(Webカメラ、またはスマホなど)
 カメラの固定器具(スマホのアームスタンドなど)
 マイク(音質が良くノイズキャンセリング機能付きのものを推奨)
 Wi-Fi環境(できるだけ高速かつ安定した環境)
マイクやカメラはPCに付属のものを利用しても問題ありませんが、より高品質なものを求める場合は別で用意しても良いでしょう。

リハーサル時に確認すべきポイント

ウェビナーの開催に伴いリハーサルは必須です。事前に機材を本番同様に設置して動作を確認すると共に、ウェビナーツールで参加者からの見え方を確認しておきましょう。通信環境の乱れがないかをチェックしておくことも重要です。また、当日の流れや司会進行、講演者への受け渡し方なども練習しておくと、本番でスムーズに進めることができます。

集客時のポイント

集客については、ウェビナーでもオフラインイベントでも同様ですが、最も重要なのはターゲットを決めて、効果的に訴求できる媒体・手法をとることです。インターネット広告、メールマガジン、セミナー情報サイトなど、インターネットの活用だけでなく、旧来のメディアが効果的な顧客を狙う場合には、業界誌や雑誌への広告、DM、ポスティング、新聞折込なども検討するとよいでしょう。

ウェビナー実施時の注意点

ウェビナー当日は、時間通りに進行することが重要です。最も大きな変動要因となるのは質疑応答であるため、質疑応答の時間管理がうまくできるかが成否のカギを握ると言っても過言ではありません。

当日、時間配分の中で収まりきらないほどの質問が集まった場合は、優先順位を決めて対応し、回答しきれない分は後日対応するなどの判断が必要となります。講演者や司会者が兼任すると、進行しながら同時に質問を受け付けて判断するのは難しいため、質疑の管理を含めたファシリテーションを行う専任のスタッフを配置しておくことで、円滑に対応することができます。

ウェビナーを盛り上げるポイント

ウェビナーでは講演者と参加者は画面越しの関係になるため、参加者の参加意識が希薄になりがちです。講演の中では、聞きやすい話し方、分かりやすい資料・説明にするのはもちろんですが、参加者に反応を求めることも効果的です。

途中でクイックアンケートを挟み、結果をフィードバックしながら進めることで、参加者の反応が良くなったという事例もあります。また、講演者と司会の間で、話をまとめたり質問したりといったやり取りを挟んだりすることでも、話の流れに変化が出てライブ感が演出できるため、盛り上がりに繋がります。

フォローアップも重要

オフラインイベントでも同様ですが、ウェビナーも「顧客育成」に繋げることが目的です。開催後は、参加者へのフォローアップも忘れないようにしましょう。

ウェビナーの基礎知識

「ウェビナー」とは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組合わせた造語で、インターネット上で行われるセミナーを指します。「オンラインセミナー」や「Webセミナー」と呼ばれる場合もあります。

開催方法には、リアルタイムでライブ配信する方法と、録画しておいた動画を配信する方法がありますが、どちらの場合であっても、コストを抑えながら、幅広く見込客にアプローチできるため、注目を集めている手法です。最近では、ツールも充実し活用しやすい環境が整ってきています。

一方で、会場に参加者を集めて開催するような、対面を前提とする従来型のセミナーや研修、展示会などは「オフラインイベント」と呼ばれます。

ITreviewではビジネス向けIT製品を詳しく学ぶためのセミナーや勉強会、活用方法を知るためのウェビナー・イベント情報を一覧にし、以下のページにてご紹介しています。
おすすめウェビナー・イベント一覧

ウェビナーとオフラインイベントの違い

ウェビナーとオフラインイベントの最大の違いは、「会場」の有無です。これによって、コスト・日程・参加者など、様々な違いが生まれます。

   ウェビナー オフラインイベント
開催場所 ウェビナーインターネット上 オフラインイベント会議室、ホールなど
開催日程 ウェビナー自由に設定可能 オフラインイベント会場の空き状況による
参加者数 ウェビナー制限なし(ツールの上限による) オフラインイベント会場の広さによる
参加者の所在地 ウェビナー全国各地 オフラインイベント地理的に近い地域
開催コスト ウェビナー安い(ウェビナーツール費用) オフラインイベント高い(会場代、資料印刷費、製品や資料の送料、交通費 など)

ウェビナーは会議室やホールといった会場を借りる必要がないため、さまざまなコストを抑えることができます。オフラインイベントでは、特に大規模なイベントを開催する場合、大きな会場を使用する必要があるため、コストも高額になります。参加者への配布資料の印刷も必要で、交通費もかかり、製品の紹介などを行うのであればそれらの送料もかかるでしょう。また、さまざまな地方の参加者を対象にするのであれば、各地で複数回の開催も必要になってきます。

これに対してウェビナーでは、基本的にウェビナーツールの利用料の他にコストは発生しません。

また、ウェビナーでは会場の営業日や空き状況などの影響を受けないため、自由に日程を設定可能です。会場の広さによる制約もないため、参加者数も多く受け入れられ、想定以上の申込があっても参加を断る必要はありません。遠方の見込客の参加も期待できるでしょう。

ウェビナーのメリットとデメリット

ウェビナーには前述のようなメリットの他、デメリットもあります。開催者・参加者の両方の観点で、ウェビナーのデメリットを抑えるようなツールおよび運営方法を選択する必要があります。

メリット
開催者側
・開催コストが抑えられる
・広く参加者を集められる
・日程を自由に設定できる
・撮影した動画は再利用できる

参加者側
・気軽に参加できる
・移動の負担がない
・座席による不公平感がない

デメリット
開催者側
・通信トラブルのリスクがある
・参加者の反応が掴みづらい
・ある程度の慣れが必要

参加者側
・多少のITスキルが必要
・個別の相談がしにくい
・参加意識が低くなりがち

・コスト
会場のレンタルや設営、撤去費用をはじめとしたコストが不要となる。
特に大規模なセミナーになると運営をイベント会社に外注する場合もあるが、ウェビナーの場合は参加者の対応に関わる人員に関しても省力化可能。

・場所
Webでの開催となるため、開催者、参加者ともに場所の制約を気にせずに開催、参加が可能となる。
また、実際の会場を借りる場合、他イベントとのバッティングなどスケジュール調整が必要となるがそのような懸念もなくなる。
参加者側も動画を視聴できる端末さえあればどこからでも参加可能。

・時間
ライブ配信に加え、セミナーの内容を録画し後から配信することも可能なため、スケジュールが合わない参加者へもリーチできる。

ウェビナーの導入目的・得られる効果とは

マーケティングおよび営業プロセスで、潜在顧客が見込顧客(リード)になり、商品を購入して顧客になって、最終的に優良顧客になるというプロセスを「顧客育成(ナーチャリング)」といいます。このプロセスの中では、企業は顧客を次のステップに育成することを目的としていますが、多くの場合、次のステップに進むきっかけとなるのは企業との接点です。

そこでウェビナーを導入することで、次に記載していくように、各段階でウェビナーのメリットを生かしたアプローチを取ることが可能となります。

ウェビナーの役割

セミナー

潜在顧客に対して、情報提供を主とした場を設け、自社および自社の製品を知ってもらうことを目的とするステップです。この段階ではまだ潜在顧客の意識は積極的ではないため、オフラインセミナーのように「時間と労力をはらって会場に行って話を聞く」ということは心理的に大きなハードルです。会場で企業の人に会うということ自体がプレッシャーに感じる場合もあります。

これに対してウェビナーは会場訪問の必要がないため、これらの心理的なハードルを下げる効果があり、より多くの集客が期待できます。一度ウェビナーに参加してもらえば、潜在顧客の連絡先を獲得できるため、その後、購買意欲を高めるためのキャンペーンのお知らせや、製品説明会への案内につなげられることから、ナーチャリングの第一ステップとして重要なポイントといえるでしょう。

製品説明会

製品に興味を持った見込み客に対して、製品に対する理解を深めてもらうことを目的とする段階です。製品の実物や活用事例などを紹介して自社製品を利用するイメージを持ってもらうことで、意識を購入へと誘導します。

オフラインでもオンラインでも製品説明会では製品の魅力を最大限に伝えることが重要です。また、その場で見込み客のニーズや課題を聞き出すことも重要になります。ウェビナーでも質問の時間を設けたり、チャットで疑問に思ったことを気軽に投稿、回答できるようにする等工夫することで参加者全員に理解を深めてもらうことが可能となります。

ここで掴んだニーズや課題を、その後の営業活動や個社対応に生かせれば、商談の成約率UPにもつながるでしょう。

カスタマーサポート

顧客に対して、製品の使い方や効果的な活用方法といった情報を提供し、製品の魅力を更に感じてもらったり、活用支援・サポートを含めて製品のファンとして育てていくことを狙うステップです。Webサイトに掲載するFAQの文章は理解不足による問合せの削減を図ることを狙うため、少し狙いが異なります。

一般的に、動画の情報量は、写真やテキストのみの場合と比べて約5,000倍とも言われているため、特に「文字での説明は困難だけれど、正確に伝えたい」という場合には、ウェビナーが適しているといえるでしょう。

ウェビナーツールの選び方・機能一覧

ウェビナーは、Zoom Meetingなどに代表されるオンライン会議ツールを使って開催されることもあります。しかし、ウェビナーツールには資料の共有や録画、チャットといったオンライン会議ツールが持っている機能に加えて、参加者管理やフォローメールの送信、アンケート集計といったウェビナー向けの機能が備わっているため、ウェビナーツールを使った方が効率的な運営を行うことが可能です。

ウェビナーツールが持つ便利な機能とは

基本機能

機能 解説
参加登録 参加者はウェビナーへの参加を事前登録でき、ホスト(主催者)は登録者の承認や出席確認などの管理が可能
記録(録画) 終了後に視聴したり、Webサイトへ掲載したりできるよう、ウェビナーを記録できる
アンケート/投票 ウェビナーを実施中にリアルタイムでアンケート/投票を実施
ライブチャット 参加者がチャットを介して相互にリアルタイムでのやりとりを行える
ブランディング 企業ロゴの追加などのカスタマイズ機能により、Webサイトや招待メールなどをブランディングできる
ロールベースのアクセス制御 おのおののリソースやツールに対して、参加者の役割(権限)にもとづいたアクセス制御を適用できる


ツール選定時の注意点

ウェビナーツールで最も重要なのは、「参加者がログインしやすいこと」です。ログイン方法が難しかったり、アプリのインストールが必要だったりする場合、ウェビナーに参加すること自体の難易度が上がってしまいます。

顧客に申し込んでもらえたとしても、開催時にログインに関する問い合わせ対応が頻発して、円滑な開催の阻害要因になりかねません。特に、新しく見込み客を集めるイベントの場合などには、できるだけ簡単に参加できるツールを利用して、参加のハードルを下げるようにしましょう。

質疑応答で使用する機能

製品説明会や勉強会のようなウェビナーは、質疑応答が多くなることが一般的です。このような場合は、多くのウェビナーツールが備えているチャット機能や「手を挙げる」機能(参加者がボタンによって運営者に通知する機能)を使うのが便利です。

有料ウェビナーで使用する機能

有料ウェビナーを開催する場合は、参加者から参加費を徴収する必要があります。参加費支払決済の機能を備えたツールであれば、支払管理が容易になります。しかし現時点(2020年5月)では、支払管理機能を持ったツールは数が多くありません。

ツールに参加費支払決済の機能がなくても、銀行振込や外部のオンライン決済ツールを使うことも可能です(※支払の突合作業は別途必要)。ウェビナーツール選定の際は、決済機能の有無も検討が必要ですが、総合的な判断を行うのがよいでしょう。

ウェビナーツール一覧紹介

代表的なウェビナーツールとして、以下のような製品が挙げられます。ライブ配信、および録画配信(ライブ配信を録画したもの)の機能は、基本的に全てのツールが備えています。従って、選定にあたっては、価格や開催規模、必要とする分析・連携機能で絞り込み、最終的には使い勝手を確認して決めるのが良いでしょう。

ウェビナーツール比較xxx
※ 2020年5月時点の各社Webサイトの情報を基に作成

ウェビナー(Webセミナー)ツールの無料トライアルについて

ウェビナー(Webセミナー)ツールには無料でトライアルが可能なツールがあります。無料トライアルでは購入前に操作感や接続の画質、音質などを事前にチェックできるため、製品の比較検討に大変役立ちます。

無料トライアルのあるウェビナー(Webセミナー)ツール一覧

ウェビナー開催にあたってのポイント

ウェビナーツールの導入後には、ウェビナー開催までにいくつか確認しておくべきポイントがあります。以下、具体的に見ていきましょう。

ウェビナーに必要な機材

 プレゼンテーション表示用のPC
 ファシリテーション用のPC
 カメラ(Webカメラ、またはスマホなど)
 カメラの固定器具(スマホのアームスタンドなど)
 マイク(音質が良くノイズキャンセリング機能付きのものを推奨)
 Wi-Fi環境(できるだけ高速かつ安定した環境)
マイクやカメラはPCに付属のものを利用しても問題ありませんが、より高品質なものを求める場合は別で用意しても良いでしょう。

リハーサル時に確認すべきポイント

ウェビナーの開催に伴いリハーサルは必須です。事前に機材を本番同様に設置して動作を確認すると共に、ウェビナーツールで参加者からの見え方を確認しておきましょう。通信環境の乱れがないかをチェックしておくことも重要です。また、当日の流れや司会進行、講演者への受け渡し方なども練習しておくと、本番でスムーズに進めることができます。

集客時のポイント

集客については、ウェビナーでもオフラインイベントでも同様ですが、最も重要なのはターゲットを決めて、効果的に訴求できる媒体・手法をとることです。インターネット広告、メールマガジン、セミナー情報サイトなど、インターネットの活用だけでなく、旧来のメディアが効果的な顧客を狙う場合には、業界誌や雑誌への広告、DM、ポスティング、新聞折込なども検討するとよいでしょう。

ウェビナー実施時の注意点

ウェビナー当日は、時間通りに進行することが重要です。最も大きな変動要因となるのは質疑応答であるため、質疑応答の時間管理がうまくできるかが成否のカギを握ると言っても過言ではありません。

当日、時間配分の中で収まりきらないほどの質問が集まった場合は、優先順位を決めて対応し、回答しきれない分は後日対応するなどの判断が必要となります。講演者や司会者が兼任すると、進行しながら同時に質問を受け付けて判断するのは難しいため、質疑の管理を含めたファシリテーションを行う専任のスタッフを配置しておくことで、円滑に対応することができます。

ウェビナーを盛り上げるポイント

ウェビナーでは講演者と参加者は画面越しの関係になるため、参加者の参加意識が希薄になりがちです。講演の中では、聞きやすい話し方、分かりやすい資料・説明にするのはもちろんですが、参加者に反応を求めることも効果的です。

途中でクイックアンケートを挟み、結果をフィードバックしながら進めることで、参加者の反応が良くなったという事例もあります。また、講演者と司会の間で、話をまとめたり質問したりといったやり取りを挟んだりすることでも、話の流れに変化が出てライブ感が演出できるため、盛り上がりに繋がります。

フォローアップも重要

オフラインイベントでも同様ですが、ウェビナーも「顧客育成」に繋げることが目的です。開催後は、参加者へのフォローアップも忘れないようにしましょう。