BIツールと似た役割を持つものにDWH(データウェアハウス)があります。ウェアハウスは倉庫という意味がある単語で、データウェアハウスはその名の通り、データの保管倉庫です。 DWHは、社内に散在しているデータを一元管理するために集約する機能があるツールです。 DWH内ではデータは時系列と内容ごとに分類して保管されています。DWHの特徴はデータの更新や削除を行なわずにデータを保管し続ける点で、まさに倉庫のような役割を果たしています。そして倉庫である以上、DWHには日々データが集積されていきます。過去から現在に至るまでのあらゆるデータを保管しているため、その量は非常に膨大なものになります。そのため、データを処理するための専用のコンピュータを設けるのが一般的です。 一方でBIツールは、売上・在庫・顧客・営業などのさまざまなデータを図やグラフにして可視化したり、分析したりするものです。BIツールが可視化や分析を行う際の材料となるデータは、DWHから取り出します。DWHはデータの蓄積を目的したツールで、BIツールはそのデータを活用することを目的としたツールである点で違いがあります。BIツールで行った分析結果をもとに、企業は課題解決のための施策や、売上向上のための行動を実行します。

BIツールに関する1分解説シリーズはこちら

1:ビジネスにおけるデータの可視化とは?

2:ビジネスにおいてデータを活用する目的や意味

3:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールとは?

4:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールによってどんな業務が効率化される?

5:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの基本的な機能

6:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールを導入する前に整理しておくべきポイント

7:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの導入で失敗しがちな事例

8:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの初期費用と運用費用

9:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールを選ぶポイント

10:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールとデータウェアハウス(DWH)の違いは?

11:ビジネスインテリジェンス(BI)ツールのダッシュボードとは?

この記事の執筆

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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