改善してほしいポイント
欲しい機能・分かりづらい点
・デザイナーでコンポーネント上を右クリックしてHELPを表示させることができるが、知りたい情報がここで完結出来ない。例えばMapper。条件レイヤ等このHELPには記載されておらず多くの事項はデザイナーのメニューバーのヘルプ⇒ヘルプで表示されるマニュアルの中から探さなければならない。
・FlowInvokerコンポーネントを利用する場合、呼び出したフローをステップ実行でデバッグする事が出来ない。予め対象フローをデバッグしてから組み込む前提となっているが、呼び出し条件や実際に動作させた場合に発生する事象のデバッグ等ではやはりステップ実行したいケースがある。このコンポーネントが便利な理由は、条件によって呼び出すサブフローを変更できるという点。ステップ実行出来ればデバッグ精度が格段に向上する。
・Web画面の設計ツールが無い。現状では自らhtmlを記述しなければならず、多くの労力を必要とする。複雑なものはそれでもいいが、ある程度のレベルはコーディングレスで実現できるツールが欲しい。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
解決できた課題・具体的な効果
・新規取引先情報をワークフローで申請する時に相手先企業情報として口座情報や銀行休日日の処理(前日・後日に処理)、振込手数料負担等々が入力される。これが決裁されると次段の会計システムへ登録することになるが、従来はワークフロー画面を見ながら会計システムWeb画面で1つずつ手入力していた。時間がかかるだけでなく入力ミスも発生していたが、AsteriaWarpで①ワークフローのDBから承認済案件を取り出し、②経理担当者が参照しやすいようにエクセル帳票へ内容転記し、③その内容で会計システムのDBを更新、これらを自動化する事で作業時間削減と入力ミスを無くすことが出来た。
課題に貢献した機能・ポイント
・複数DBを操作していても、エラーが発生した時点でそれまでのDBを全てロールバックさせることが出来た。
・ワークフローのDBからデータを取り出すには、ワークフローのサーバー上でバッチを起動させる必要があったが、EXEコンポーネントを利用することでAsteriaサーバーからワークフローサーバーのバッチを起動させることが出来た。
検討者へお勧めするポイント
システム間データ連携目的であれば、ほぼ出来ない事は無いと感じています。また、ノンプログラミングとはいえ、ある程度のプログラミング知識があった方が良いです。理由は、①全体構成・構造が適切でないと維持管理が大変になる、②実装機能の網羅性・どこに何のエラー処理が必要か等に思いが及ばず利用者目線での開発となりがち、③デバッグの網羅性が確保できない、④やりたい事の実現手段をアイデアとして持っていない、等々があるからです。
とはいえ、非常に取り組みやすいツールなので、少し大きく複雑なものを開発しようとする場合でも、開発経験者が1名いれば十分開発できるツールです。