良いポイント
優れている点
全般に、人事で取り扱うデータは全社員に公開すべきもの、所属長のみに見せるもの、経営へ報告するもの、人事内で共有するものがあるが、それらのアクセス権限を構築できる仕組みが揃っているため、データアクセス権限の整合性を保ちながら、アジャイル的に機能を追加することが可能であり、この1年、事故なく機能拡張を実現できている。
その理由
・ミッション、アンケートなど、タレントマネージメントに必要な機能のテンプレートが準備されており、ノーコーディングで利用できる
・それらの"機能"から、社員マスターであるメンバ属性や、社員データの履歴であるリンク属性にアクセスができる
・データへのアクセス権限設定が、データを構成する一つ一つのデータ項目に設定できることで、Need to knowでデータを見せる/変更させる設定ができる
・また、そのアクセス権限をグループである権限マスタを定義することで、メンバが入れ替わっても権限マスタを変更するだけで、一度に多くのデータ項目の権限設定を間違いなく設定できる
・会社の組織に合わせて、上位マネージャが下位組織メンバーのデータへアクセスできる仕組みがを簡単に構築することができる
改善してほしいポイント
欲しい機能・分かりづらい点
・項目後のとヘルプやFAQや図解を含めた説明資料、問い合わせ対応などの支援は大変充実している一方、システム設定のマニュアルがない。そのため、設定値を決めるために多くの資料を確認したり、都度問い合わせをして回答をいただく必要がある。開発者用マニュアルが整備されていると良い
・バックアップできる範囲が限られている。データのインポート/エクスポートはできるが、例えば、データ項目のアクセス権限や、ミッションの設定など、データ以外のインポート/エクスポート機能は極めて限定されているため、設定のバックアップをとりながら開発を進め、行き詰まったらある時点まで設定を戻すということが容易にできない。
・ミッションでは柔軟にフォーム設計ができるが、データ項目間での計算や参照機能があまりない。例えば、ミッションのデータ項目-A(日付型)を入力すると、同じミッションのデータ項目-B(日付型)は、データ項目-Aの1週間後の日付を表示する、データ項目-C(文字型)でアカウントを入力すると、データ項目-D(文字型)はメンバ属性にあるメールアドレスを表示する、というもの。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
解決できた課題・具体的な効果
・社員のキャリアに関するフォームをミッションで実装し、社員で入力/所属長で承認させ、締切から1週間後にはダッシュボードのグラフにて、全社のキャリア志向/異動希望などの分析チャートを作成して経営へタイムリーに報告。これまではExcelでフォーム作成していたので、集計と分析チャート作成だけでも1ヶ月かかっていたところを大幅に短縮できた
課題に貢献した機能・ポイント
・オンラインで全てが完了:データの収集がオンラインで即時に可能であることが時間短縮につながっていることはもちろん、経営向けの全社レベル、部門長向けの部門レベルの分析チャートをそれぞれに作成することなく、1つのグラフを作成し、参照するマネージャの職責権限のアクセスレベルでグラフ表示できるので、迅速なフィードバックができた。また部門への展開も社員の所属組織に応じた参照権限設定としているので、それまでExcelで所属コードを見てファイルを分割するという手間もなくなった。
検討者へお勧めするポイント
オンラインドキュメントや、オンライン合宿など、オンラインでの使用が充実しているほか、コンシェルジュや(有償)コンサルサービスなども利用できるので、相談しながら徐々に機能拡充を図ることができるのが良い。
オプションも多数用意されているが、まずは、基本の機能から開始し、社内の利用状況を見てオプションを拡充できるのもメリット。