【2025年】セキュリティソフトのおすすめ10製品(全48製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも
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ESET PROTECT Entry は、ウイルス・スパイウェアなどのマルウェア対策のほか、ネットワーク保護、迷惑メール対策などエンドポイントに求められるさまざまなセキュリティ機能を搭載しています。 軽快な動作と多層防御による高い検出力、低い誤検知率により第三者評価機関から認められるエンドポイント保護機能が、お客さまのコンピューターやスマートフォン、サーバーの安全な利用を支援します。 クラウド型セキュリティ管理ツールにより、「どこからでも、どこにいても」エンドポイントを一元管理できます。
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4.3
機能満足度
平均:4.1
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4.1
使いやすさ
平均:4.0
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4.0
導入のしやすさ
平均:4.0
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3.8
サポート品質
平均:3.7
カテゴリーレポート2025 Summer 掲載中詳細を閉じる -
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Windows Defenderとは、Windows 8 以降の Windows に搭載されたマイクロソフトが提供する、無料のマルウェア対策ソリューションです。バックグラウンドで動作し、ウイルス、スパイウェア、及びその他のマルウェアの分析を行って多彩な脅威からPCを保護します。Windowsのアップデートで常に最適化が図られ、あえて導入せずとも手間をかけずに常に最新のセキュリティ環境を入手できます。2017年4月より名称が「Windows Defender ウイルス対策」と改められ、Windowsのセキュリティ対策全般のブランド名となりました。あらゆる業種・規模の企業で導入されています。
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標的型攻撃やゼロデイ脅威など、昨今のサイバー攻撃はさまざまな手法を使い執拗で高度なものが増えています。その結果、ここ3年で10億もの未知のマルウェアが出現し、気づかないうちにエンドポイントに侵入している可能性が高まっています。これからのセキュリティ対策は、単純に外部からの攻撃を防ぐだけでなく、侵入されることを前提にしなければなりません。Symantec Endpoint Protection 14は、従来の防御機能に先進のテクノロジーを追加搭載し、防御力を大幅に進化させました。
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Trend Micro Apex Oneは、実績のある技術とAIを融合した、ウイルスバスターコーポレートエディションの後継となる中堅・大企業向けのエンドポイントセキュリティ製品です。 実績のあるエンドポイント保護機能、AI(機械学習型検索)や振る舞い検出に代表される先進的なNGAV(次世代型アンチウイルス)機能、Web脅威対策、脆弱性対策、情報漏えい対策等総合的な保護機能に加え、EDR/XDR機能(オプション)、当社の豊富な脅威インテリジェンスのスムーズな連携を通してエンドポイントに求められる機能を提供します。 従来型の検知技術だけでなく、次世代アンチウイルス(NGAV)機能も豊富に提供しており、未知の脅威対策にも効果を発揮します。
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ウイルスバスター ビジネスセキュリティとは、PCやサーバ、POSデバイス、USBドライブなどのエンドポイントを守るセキュリティツールです。メールやWeb、ファイル共有などを保護し、URLフィルタリングで不適切なWebサイトへのアクセスをブロックし、ランサムウェア、ウイルス・スパイウェアなどから保護します。業界を問わず、中小企業で導入が進んでいます。
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「最高峰のAIアンチウイルスをカンタンに」 LANSCOPE サイバープロテクション powered by Aurora Protect(以下Aurora Protect)※旧名称:CylancePROTECTは AIを活用したアンチウイルス製品で、既知のマルウェアはもちろん 未知・亜種のマルウェアからもデバイスを高精度に防御します。 導入社数は約2,100社以上で、Aurora Protectの国内販売実績No.1です。(※) ※2025年3月末時点 ■Aurora Protectの特徴 ●AIを活用した次世代型のアンチウイルス製品 数理モデルに基づいてAI(人工知能)が未知・既知のマルウェアを動作前に防御します。 従来のパターンファイルでの検知ではないため未知のマルウェアの検知が可能です。 ●ファイルレスマルウェアへの対応 Aurora ProtectはAIでのファイル検知だけでなく スクリプト制御やメモリ保護などの機能もご利用いただけます。 近年流行しているファイルレスマルウェアにもAurora Protectは有効です。 ●レガシーOSにも対応 Windows XP SP3 やWindows 8のようなOSサポートが終了しているレガシーOSでも Aurora Protectをご利用いただけます。 ※レガシーOSはAurora Protectでご利用いただけるバージョンが限られています。 ●オプションでEDR製品・MDRサービスもご用意 EDR製品のAurora FocusとMDRサービスのAurora Managed Endpoint Defenseもご用意しております。 高い検知率を誇るAurora Protectと合わせて、マルウェア感染の後追いのためにEDR製品や、 運用工数削減のために24/365のMDRサービスのご利用もご検討ください。
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FortiClientは、可視化、制御およびプロアクティブな防御機能を統合することによって、エンドポイントのセキュリティを強化します。エンドポイントのリスクを発見、監視、評価できるため、エンドポイントのコンプライアンスを担保し、リスクを軽減すると同時に外部への情報漏えいを抑制します。また、高度な攻撃に対するプロアクティブな防御を可能にします。セキュリティ ファブリックとFortiClientの緊密な統合によってポリシーベースの自動化が可能になり、脅威を隔離して感染の拡大を防止できます。FortiClientは、ファブリック・レディ パートナーの製品やサービスとの互換性があり、エンタープライズにおけるセキュリティのさらなる強化を可能にします。
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McAfee Endpoint Securityとは、多様なエンドポイント環境に対してシンプルな管理を実現しつつ、脅威を迅速に検出し、修復するアンチウイルスのツールです。ウイルス対策、エクスプロイト防止、ファイアウォール、Web管理などの基本的なセキュリティ機能が連動して機能。統合・自動化された適応型のエンドポイントの検出・対応技術により、ワンクリックでインシデント対応を行うことができます。機械学習技術を利用し、見た目と行動から不正なコードを識別し、アプリケーションの隔離によって環境全体に広がる前に脅威を封じ込めることが可能です。導入企業の業界は製造、小売り、サービス、官公庁、教育機関など、多岐にわたります。
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ウイルスセキュリティZEROとは、1台に1本、1回入れるだけで契約更新や継続料などがかからず、入れた端末が使える限り、端末の防御が可能なアンチウイルスのツールです。Windowsのほか、iOS(iPhone/iPad)、Mac、Android端末(スマホ、タブレット)に対応しています。低価格に加えて、動作の軽さも特長としており、少しでも費用を抑えたいサブPCや、旧PCなどの軽さを重視する環境にも適しています。身代金ウイルス(ランサムウェア)にも対応し、ふるまい検知機能とランサムウェア防御機能で検知・ブロックします。導入企業の業界は製造、小売り、サービス、官公庁、教育機関など、多岐にわたります。
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「最高峰のAIアンチウイルスをカンタンに」 LANSCOPE サイバープロテクション powered by Deep Instinct (以下、Deep Instinct)は ディープラーニングをサイバー攻撃対策に活用した第3世代型ウイルス対策ソフトです。 導入社数は約2,300社以上で、Deep Instinctの国内販売実績No.1です。(※) ※2025年3月末時点 ■Deep Instinctの特徴 ●次世代型 AI アンチウイルス Deep Instinctは、デバイスに対する「ゼロデイ攻撃」「APT(Advanced Persistent Threat)攻撃」など あらゆる脅威をリアルタイムに検知/防御します。 従来のマルウェア対策ソフトで用いられているテクノロジーを利用せず、 世界で初めてディープラーニング(深層学習)を活用したアプローチをとっています。 ●新型のマルウェア対策にも有効 静的解析機能以外にも、メモリ内の保護など多層的なアプローチで 新型のマルウェアであっても高精度に防御が可能です。 ●様々なファイルに対応 実行ファイル(PEファイル)以外にも、PDF/DOC/XLSなど数多くの ファイルフォーマットに対応しています。 近年確認されている複数のファイルを利用した攻撃も高精度に防ぎます。 ●パターンファイルが無く、日々のアップデート不要 パターンファイルのように毎日・毎週のアップデート作業は不要です。 アップデートは年に数回となります。
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セキュリティソフトの基礎知識
セキュリティソフトとは、コンピュータやネットワークを様々な脅威から保護するためのソフトウェアのことです。情報セキュリティの確保が主な目的です。
これらのソフトウェアは、マルウェア、ランサムウェア、フィッシング詐欺などの多様なサイバー攻撃から企業や個人のデータを守り、システムの安全性を維持します。
具体的にはウイルススキャン、ファイアウォール機能、不正アクセス検知、脆弱性診断などの機能を備えており、企業の情報資産を様々な角度から保護することで、業務の安全な継続に役立ちます。
セキュリティソフトの定義
- エンドポイントに侵入したマルウェアの識別・検知ができる
- ウイルス対策やスパイウェア対策機能を持つ
- 各デバイスの状態(脆弱性やウイルスの有無)を表示できる
- 新しいウイルスのシグネチャが検出されたときにアップデートを配布できる
- 【タイプ別】おすすめセキュリティソフト10選
- 個人向けセキュリティソフト
- 企業向けエンドポイントセキュリティ
- クラウド統合型セキュリティソリューション
- 【規模別・人気順】セキュリティソフトのおすすめランキング
- セキュリティソフトの高評価ランキング
- 中小企業で人気のセキュリティソフトランキング
- 中堅企業で人気のセキュリティソフトランキング
- 大企業で人気のセキュリティソフトランキング
- セキュリティソフトのおすすめ製品比較表
- 無料のセキュリティソフト一覧
- アバスト無料アンチウイルス
- AVGアンチウイルス無料版
- Bitdefender Antivirus Free Edition
- カスペルスキー セキュリティクラウド – 無料版
- Windowsセキュリティ(Microsoft Defender)
- セキュリティソフト・ウイルス対策ソフトは本当に必要?いらない?
- サイバー攻撃の脅威は年々増大している
- サイバー攻撃による被害額
- 標準セキュリティ機能だけで十分か?
- セキュリティソフトの比較ポイント
- セキュリティソフトの選び方
- ①:課題を整理する
- ②:課題を解決するために必要な機能や選定基準を整理する
- ③:機能で製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に自社にあった製品を選ぶ
- セキュリティソフトの種類
- 対応OSの種類
- 内部攻撃と外部攻撃の対応
- 有料版と無料版の違いについて
- セキュリティソフトの機能一覧・できること
- セキュリティソフトの価格・料金相場
- 小規模事業者(個人)向けのセキュリティソフトの料金相場
- 中規模事業者向けのセキュリティソフトの料金相場
- 大規模事業者向けのセキュリティソフトの料金相場
- セキュリティソフトの導入メリット
- 豊富な検知手法でウイルスを遮断できる
- リアルタイムの監視で侵入を察知できる
- 顧客のデータやプライバシーの保護の役立つ
- クライアントや株主からの信頼を獲得できる
- 法令やコンプライアンス対策にも貢献できる
- セキュリティソフトの導入デメリット
- 導入・維持にコストがかかる
- 更新やメンテナンスに手間がかかる
- パソコンやサーバーの動作が遅くなる
- 誤検知による生産性の低下を招く恐れがある
- 最新ウイルスへの対応は保護が間に合わない
- セキュリティソフト導入に関しての注意点
- PC1台につきセキュリティソフトは1つ
- 無料ソフトはインストールしない
- ファイルの拡張子は必ず表示させる
- 管理者でなく標準ユーザーでログインする
- セキュリティソフトと関連のあるソフトウェア
【タイプ別】おすすめセキュリティソフト10選
個人向けセキュリティソフト
個人ユーザーや小規模な家庭向けに設計されたセキュリティソフトです。コスト効率が良く、使いやすさを重視しています。「手軽に基本的な保護が欲しい」「追加費用をかけずにセキュリティを確保したい」といった場合におすすめです。一般的な脅威から個人のデバイスを守るのに十分な機能を持っています。
製品 | 説明 |
---|---|
ZERO ウイルスセキュリティ | 買い切り型で契約更新不要の軽量セキュリティソフト。 |
Windows Defender | Windows OSに標準搭載された無料のセキュリティソフト。 |
企業向けエンドポイントセキュリティ
中小企業から大企業まで幅広く利用できます。エンドポイントの保護、管理、監視機能を統合し、企業全体のセキュリティを強化します。「複数のデバイスを一元管理したい」「高度な脅威に対する保護が必要」といった場合におすすめです。
製品 | 説明 |
---|---|
ESET Endpoint Protection | クラウドベースの管理で複数のエンドポイントを保護。 |
Symantec Endpoint Protection | 多層防御によるエンドポイント保護を提供。 |
Trend Micro Apex One | AIと機械学習を活用した次世代エンドポイントセキュリティ。 |
McAfee Endpoint Security | 統合された脅威防御プラットフォームを提供。 |
FortiClient | 包括的なエンドポイント保護と管理機能を提供。 |
クラウド統合型セキュリティソリューション
最新のAI技術やクラウドインテリジェンスを活用した先進的なセキュリティソリューションです。「最新の脅威に対する高度な保護が必要」「クラウド環境との統合を重視している」といった場合に最適です。これらのソフトは、従来の方法では検出が困難な新種の脅威や高度な攻撃に対して、予測型の防御を行います。
製品 | 説明 |
---|---|
LANSCOPE サイバープロテクション powered by CylancePROTECT | AI技術を活用した高度な脅威検知と防御。 |
LANSCOPE サイバープロテクション powered by Deep Instinct | ディープラーニングを用いた予測型脅威防御。 |
ウイルスバスター ビジネスセキュリティ | クラウドベースの保護で脅威をプロアクティブに阻止。 |
【規模別・人気順】セキュリティソフトのおすすめランキング
セキュリティソフトの高評価ランキング
製品名 | スコア | 満足度 | レビュー数 | 価格 |
---|---|---|---|---|
V3 Security for Business | 4.5 | 4.4/5点 | 7件 | 要お見積り |
Webroot Secure Anywhere | 4.3 | 4.2/5点 | 12件 | 要お見積り |
Windows Defender | 4.2 | 4.1/5点 | 257件 | 0円~ / 月額 |
Deep Instinct | 4.2 | 4.2/5点 | 4件 | 要お見積り |
※上記のランキング表は、2024年9月27日時点の「セキュリティソフトの高評価ランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。
各おすすめ製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。
中小企業で人気のセキュリティソフトランキング
製品名 | 満足度 | レビュー数 | 価格 |
---|---|---|---|
V3 Security for Business | 4.4/5点 | 6件 | 要お見積り |
Intercept X Advanced with XDR | 4.3/5点 | 9件 | 要お見積り |
EXOセキュリティ | 4.2/5点 | 5件 | 5,000円~ / 月額 |
Webroot Secure Anywhere | 4.2/5点 | 4件 | 要お見積り |
※上記のランキング表は、2024年9月27日時点の「中小企業で人気のセキュリティソフトランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。
各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。
中堅企業で人気のセキュリティソフトランキング
製品名 | 満足度 | レビュー数 | 価格 |
---|---|---|---|
Webroot Secure Anywhere | 4.5/5点 | 5件 | 要お見積り |
Trend Micro Apex One SaaS | 4.2/5点 | 11件 | 要お見積り |
LANSCOPE サイバープロテクション powered by Deep Instinct | 4.1/5点 | 11件 | 要お見積り |
Symantec Endpoint Security Complete | 4.1/5点 | 9件 | 要お見積り |
※上記のランキング表は、2024年9月27日時点の「中堅企業で人気のセキュリティソフトランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。
各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。
大企業で人気のセキュリティソフトランキング
製品名 | 満足度 | レビュー数 | 価格 |
---|---|---|---|
Intercept X Advanced with XDR | 4.3/5点 | 5件 | 要お見積り |
Symantec Endpoint Protection Cloud | 4.3/5点 | 3件 | 要お見積り |
Symantec Endpoint Security Complete | 4.2/5点 | 7件 | 要お見積り |
Kaspersky Endpoint Security | 4.2/5点 | 6件 | 要お見積り |
※上記のランキング表は、2024年9月27日時点の「大企業で人気のセキュリティソフトランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。
各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。
セキュリティソフトのおすすめ製品比較表
製品名 | 満足度 | レビュー数 | 価格 |
---|---|---|---|
Windows Defender | 4.1/5点 | 257件 | 0円~ / 月額 |
ANSCOPE サイバープロテクション powered by CylancePROTECT | 4.1/5点 | 88件 | 要お見積り |
ESET Endpoint Protection | 4.0/5点 | 410件 | 要お見積り |
LANSCOPE サイバープロテクション powered by Deep Instinct | 3.9/5点 | 23件 | 要お見積り |
※Leader製品のうち、2024年9月27日時点における満足度の高い順番で表示しています。
各おすすめ製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。
無料のセキュリティソフト一覧
無料で利用できるセキュリティソフトを一覧で紹介します。それぞれ特徴や強みが異なります。ご自身の利用環境や目的に合わせて、最適なソフトを選択することが重要です。
アバスト無料アンチウイルス
アバスト無料アンチウイルスは、世界中で多くのユーザーに利用されている実績のあるセキュリティソフトです。ウイルス対策、マルウェア対策、スパイウェア対策といった基本的な機能はもちろんのこと、Wi-Fiセキュリティスキャナーやソフトウェアアップデーターなど、多岐にわたる機能が搭載されています。無料版でありながら、非常に高いレベルのセキュリティ対策を提供します。
こんな人におすすめ
多機能な無料セキュリティソフトを探している方、実績と信頼性を重視する方、Wi-Fiセキュリティなど、より広範なセキュリティ機能を活用したい方。
AVGアンチウイルス無料版
AVGアンチウイルス無料版は、アバストと同じ会社が提供しているセキュリティソフトであり、同様に高性能な保護機能を提供します。ウイルス対策、マルウェア対策、ルートキット対策などの基本的な機能に加え、ウェブ保護機能やメール保護機能も搭載されており、インターネット利用時の安全性を高めます。シンプルで使いやすいインターフェースも特徴です。
こんな人におすすめ
シンプルで操作が簡単なセキュリティソフトを求める方、インターネット閲覧やメール利用時の安全性を特に重視する方、初めてセキュリティソフトを導入する方にもおすすめです。
Bitdefender Antivirus Free Edition
Bitdefender Antivirus Free Editionは、その名の通り、高性能なウイルス対策エンジンを搭載したセキュリティソフトです。無料版でありながら、リアルタイム保護機能や高度な脅威検出技術を利用でき、バックグラウンドで静かに動作しながらも、しっかりとPCを保護します。シンプルさを追求した設計で、動作が軽い点も魅力です。
こんな人におすすめ
PCの動作速度を重視する方、セキュリティソフトの存在を意識せずに利用したい方、ゲームをプレイする際など、PCへの負荷を抑えたい方。
カスペルスキー セキュリティクラウド – 無料版
カスペルスキー セキュリティクラウド無料版は、高度なセキュリティ技術で知られるカスペルスキーが提供する無料セキュリティソフトです。ウイルス対策、マルウェア対策、フィッシング対策といった基本的な機能に加え、VPN機能(制限付き)やパスワード管理機能など、便利な追加機能も利用できます。総合的なセキュリティ対策を求めるユーザーに適しています。
こんな人におすすめ
基本的なウイルス対策だけでなく、VPNやパスワード管理など、多角的なセキュリティ機能を無料で利用したい方、セキュリティ対策に高い信頼性を求める方。
Windowsセキュリティ(Microsoft Defender)
Windowsセキュリティ(Microsoft Defender)は、Windowsに標準搭載されているセキュリティ機能です。特別なインストール作業 없이 、購入後すぐに利用を開始できます。ウイルス対策、マルウェア対策といった基本的な保護機能に加え、ファイアウォール機能やデバイスのパフォーマンスと正常性に関するレポート機能も提供します。Windows OSとの親和性が高く、安定した動作が期待できます。
こんな人におすすめ
Windows OSを標準で使用しており、特別なソフトのインストールを避けたい方、基本的なセキュリティ対策を手軽に始めたい方、PC初心者やセキュリティソフトの設定に不安がある方。
セキュリティソフト・ウイルス対策ソフトは本当に必要?いらない?
サイバー攻撃による被害額は年々増加しています。企業が受ける経済的損失は膨大で、数億円に達することもあります。情報漏洩や業務停止による損失は計り知れず、復旧費用や信頼回復にかかるコストも無視できません。こうした被害を未然に防ぐために、セキュリティソフトの導入は非常に重要です。
サイバー攻撃の脅威は年々増大している
まず認識すべきは、サイバー攻撃の脅威が急速に拡大しているという事実です。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のデータによれば、2024年に観測されたサイバー攻撃関連の通信数は前年比約11%増の約6,862億回に達し、過去最高を記録しました。さらに、直近10年間でサイバー攻撃関連の通信数はほぼ11倍に増加しており、サイバーセキュリティの重要性が高まっていることを示しています。
日本国内に限定しても、1日当たり平均約2,600台の機器がIoTボットと呼ばれるマルウェアに感染していると推計されています。このような状況は、インターネットを利用する以上、誰もがサイバー攻撃のリスクにさらされていることを意味します。
▶ 参考サイト:https://www.nict.go.jp/press/2025/02/13-1.html
サイバー攻撃による被害額
IBMの調査した『データ侵害のコストに関する調査』によると、2023年のデータ侵害の世界平均コストは445万米ドル(日本円に換算すると約6.7億円)となっており、直近3年間で15%増加したとのことで、現代の企業運営にとってサイバーリスクは、もはや軽視することができない重大なリスクと言えます。
▶ 参考サイト:https://www.ibm.com/jp-ja/reports/data-breach
標準セキュリティ機能だけで十分か?
パソコンには基本的なセキュリティ対策がされていますが、それをかいくぐる攻撃が増加しています。特に、新しいタイプの攻撃(ゼロデイ攻撃)や古いアプリやシステムが狙われる攻撃が増加する傾向にあり、OSに組み込まれた標準機能だけでは対応が間に合わないケースが出てきています。
一方で、セキュリティソフトウェアは、未知のマルウェアであっても、高い検出精度で脅威を検出し、即座に防御することができます。標準機能では対応できない新たな脅威に対して、より高度な保護を提供できる点がセキュリティソフトの重要な役割の一つです。
セキュリティソフトの比較ポイント
セキュリティソフトを比較する際は、次のようなポイントを考慮しましょう。
比較項目 | 詳細 |
---|---|
機能 | ウイルス検出やファイアウォール、フィッシング対策、ランサムウェア対策など |
料金 | 初期費用、年間ライセンス費用、更新料金 |
動作の快適性 | システムリソースへの影響 |
サポート体制 | 対応時間、問い合わせ方法、日本語対応の有無 |
インストール可能なOSや台数 | 対応デバイスと同時インストール可能数 |
操作性や使い勝手 | 管理画面の操作性、設定のしやすさ |
性能や第三者機関の評価 | 検出率や誤検知率の公表データ |
無料版と有料版の違い | 機能制限の有無 |
セキュリティソフトを選ぶ際には、いくつかの重要な比較ポイントから自社に最適なものを見極めることが大切です。
まず確認すべきは保護機能の範囲です。ウイルス検出、ファイアウォール、フィッシング対策、ランサムウェア対策など、必要な防御機能が搭載されているか確認します。第三者機関によるウイルス検出率の評価結果も参考になります。また、料金プランやサポート体制は法人・個人向けで大きく異なるため、自社に適したものを選ぶことが重要です。
さらに動作の軽量さや使いやすさも重視すべきです。特に複数端末を管理する企業では、集中管理機能の有無や、インストールできるOSや台数に注意が必要です。実際のユーザー評価も参考にすると、運用面での問題点も事前に把握できるでしょう。
セキュリティソフトの選び方
セキュリティソフトを選ぶ際は、自社の規模や業種に合った製品を選定することが重要です。選び方には主に以下のステップがあります。
セキュリティソフトの選び方
- ①:自社の課題を整理する
- ②:課題解決に必要な機能や選定基準を明確にする
- ③:機能で製品を絞り込む
- ④:レビューや導入事例を参考に最適な製品を選ぶ
①:課題を整理する
セキュリティソフト選びの第一歩は、自社が抱えるセキュリティ上の課題を明確にすることです。現状分析が不可欠です。
まず社内のIT環境(デバイス数、OS種類、ネットワーク構成など)を棚卸しし、どのような脅威に対して脆弱性があるのかを把握します。例えば、リモートワークが多い企業ではVPN接続時のセキュリティ、オンライン決済を扱う企業ではクレジットカード情報の保護など、業種や業務形態によって優先すべき課題が異なります。
また過去に発生したセキュリティインシデントの履歴や、業界内で報告されている脅威情報も参考にすると良いでしょう。これにより、防御すべき対象と優先度が明確になり、的確な製品選定につながります。
②:課題を解決するために必要な機能や選定基準を整理する
課題が明確になったら、その解決に必要な機能や選定基準を整理します。どんな機能が必要かを書き出しましょう。
例えば、マルウェア対策が課題なら高い検出率を持つソフトが、情報漏洩対策が課題ならデータ暗号化機能やデバイス制御機能が必要になります。また、IT担当者の人数が少ない企業では、管理のしやすさや自動化機能の充実度も重要な選び方のポイントとなります。
さらに予算制約やユーザー数、拠点数なども考慮し、費用対効果や将来の拡張性についても基準を設けましょう。これらの要件を書き出すことで、何を重視すべきかがはっきりし、製品比較の際に役立ちます。
③:機能で製品を絞り込む
必要な機能が明確になったら、それに合った製品を絞り込んでいきます。比較検討を効率的に行いましょう。
ITreviewのサイトでは、セキュリティソフトを機能別に絞り込むことができるため、自社に必要な機能を持つ製品を簡単に見つけることができます。例えば「マルウェア対策」「エンドポイント保護」「データ暗号化」などの機能タグで検索すれば、必要な機能を持つ製品だけを表示できます。
また、製品カテゴリや価格帯での絞り込みも可能なので、予算内で最適なセキュリティソフトを見つけることができます。ITreviewの機能絞り込み検索を活用することで、効率的な製品選定が可能になります。
④:レビューや事例を参考に自社にあった製品を選ぶ
機能で絞り込んだ後は、実際のユーザーレビューや導入事例を参考にしましょう。実際の使用感が重要です。
ITreviewでは、各セキュリティソフトについて多数のユーザーレビューを閲覧できます。同じ業種や規模の企業からの評価を参考にすることで、カタログやベンダー説明だけではわからない運用上の課題や実際の使いやすさを知ることができます。
また、ITreviewには詳細な評価項目(使いやすさ、コストパフォーマンス、サポート品質など)ごとの点数も掲載されているため、自社が重視する観点での比較が可能です。これらのユーザー体験に基づく情報を活用することで、ミスマッチの防止につながります。
セキュリティソフトの種類
セキュリティソフトには様々な種類があり、それぞれ対応OSや保護機能の範囲が異なります。適切な選択には、これらの違いを理解することが重要です。
セキュリティソフトは大きく分けて、Windows向け、Mac向け、マルチプラットフォーム対応の3種類があります。また保護の対象範囲によって、個人向けの基本的な保護機能を提供するものから、企業向けの高度な脅威対策まで幅広く存在します。
さらに、内部攻撃と外部攻撃の両方に対応したセキュリティソフトや、無料版と有料版の違いも把握しておくことで、自社のニーズに合った製品選びができます。
対応OSの種類
セキュリティソフトを選ぶときは、使用しているコンピューターのOSに対応しているかどうかを確認することが重要です。主要なOSには異なる脆弱性があり、それぞれに適したセキュリティ対策が必要です。
Windows PCとMacでは脅威の種類や攻撃手法が異なるため、それぞれに特化したセキュリティソフトが開発されています。特にWindows向けには多くの製品があり、機能も豊富です。
企業内で複数のOS(WindowsとMacの混在環境など)を使用している場合は、マルチプラットフォーム対応のセキュリティソフトを選ぶことで、一元管理が可能になり管理の手間を減らせます。どのOSを使用しているかに合わせて、適切な製品を選びましょう。
内部攻撃と外部攻撃の対応
セキュリティソフトは、外部からの攻撃だけでなく内部からの脅威にも対応できるものがあります。多層防御の考え方が重要です。
外部攻撃対応のセキュリティソフトは、インターネットから侵入するマルウェアやハッキング、フィッシング攻撃などを防ぐ機能が中心です。ファイアウォール、ウェブフィルタリング、ウイルス対策などの機能が含まれており、外部からの不正アクセスを防ぎます。
一方、内部攻撃対応のセキュリティソフトは、社内からの情報漏洩や不正アクセスを防止する機能が充実しています。DLP(情報漏洩対策)、アクセス制御、操作ログ監視などの機能があり、従業員による意図的または偶発的な情報漏洩リスクを軽減します。企業規模が大きくなるほど、この両方に対応した製品を選ぶことが大切です。
有料版と無料版の違いについて
セキュリティソフトには無料版と有料版があり、機能や保護レベルに大きな違いがあります。費用対効果を考慮して選びましょう。
無料版のセキュリティソフトは、基本的なウイルス対策やマルウェア対策といった最低限の保護機能が含まれています。個人用の1台または少数のPCを保護するには十分な場合もありますが、更新頻度や検出精度が有料版に比べて劣ることがあります。
有料版のセキュリティソフトは、より高度な保護機能(ランサムウェア対策、オンラインバンキング保護など)や複数デバイスの保護、優先的なテクニカルサポートなどの特典があります。企業での利用には、集中管理機能やレポート機能なども重要な要素となるため、通常は有料版が推奨されます。コストと必要な保護レベルのバランスを考えて選択することが大切です。
セキュリティソフトの機能一覧・できること
機能 |
解説 |
---|---|
アンチウィルス機能 | コンピュータに侵入したウイルスやマルウェアを検知し、除去する |
スパイウェア対策機能 | ユーザーの情報を盗み出すために設計されたスパイウェアを検知し、除去する |
スパム対策機能 | スパムメールをフィルタリングし、ユーザーのメールボックスから除去する |
フィッシング対策機能 | 偽のウェブサイトやメールを通じてユーザーの個人情報を盗み出すフィッシングを検知し、警告する |
マルウェア対策機能 | 各種デバイスやブラウザ、ネットワークをスキャンし、ウイルスの場所を特定し、ユーザーまたはIT管理者に警告する |
継続的なスキャン | エンドポイントを常にスキャンし続け、脅威の発生源を特定することにより、システムの安全性を維持する |
ファイアウォール | ネットワークトラフィックを監視/フィルタリングすることにより、セキュリティを強化する |
Webの保護 | 有害なWebサイトなどへのアクセスを無効にしたり、マルウェアのダウンロードを実行させないようにブロックする |
メール保護 | 迷惑メールやフィッシング攻撃、添付ファイル内のウイルスなどを検出/識別し、スパムフォルダや隔離された領域に移動させる |
自動アップデート | プログラムやウイルス定義ファイルなどを自動的に更新し、システムを常に安全な状態に保つ |
クロスプラットフォーム対応 | 企業が包括的なセキュリティ対策を行えるよう、さまざまな種類の端末やサーバ、アプライアンスといった幅広いコンポーネントへアンチウイルス機能を提供する |
セキュリティソフトの価格・料金相場
セキュリティソフトの価格については、様々な要因によって異なります。例えば、ライセンスの期間や台数、機能やサポートの充実度などです。一般的には、年間で数千円から数万円の範囲で購入できると考えられますが、価格帯によっては機能に大きな差があります。安価なものは基本的なウイルス検出や削除のみに対応している場合が多く、高価なものはファイアウォールやスパイウェア対策、バックアップなどの付加機能を備えている場合があります。最適なセキュリティソフトを選ぶためには、自分のニーズや予算に合わせて慎重に判断することが重要です。
小規模事業者(個人)向けのセキュリティソフトの料金相場
小規模事業者や個人向けのセキュリティソフトは、年間で3,000円から5,000円程度が相場です。無料版も存在しますが、有料版は追加のセキュリティ機能やサポートが充実しているため、安心して利用できます。代表的な製品には、Norton、McAfee、Avastなどがあります。
中規模事業者向けのセキュリティソフトの料金相場
中規模事業者向けのセキュリティソフトは、年間で10,000円から50,000円程度が一般的です。この価格帯では、複数台のデバイスをカバーし、クラウドベースの管理機能や高度なセキュリティ対策が含まれています。Trend MicroやKaspersky、Bitdefenderなどの製品が人気です。
大規模事業者向けのセキュリティソフトの料金相場
大規模事業者向けのセキュリティソフトは、年間で数十万円から数百万円に達することがあります。大規模なネットワークを保護するために、カスタマイズ可能なセキュリティソリューションや24時間のサポートが提供されます。SymantecやPalo Alto Networks、Sophosなどのエンタープライズ向け製品が評価されています。
セキュリティソフトの導入メリット
セキュリティソフトを導入すると、以下のようなメリットが得られます。どんな規模の会社でも、しっかりしたセキュリティ対策は今や欠かせません。各メリットを詳しく見ていきます。
セキュリティソフトの導入メリット
- 豊富な検知手法でウイルスを遮断できる
- リアルタイムの監視で侵入を察知できる
- 顧客のデータやプライバシーの保護に役立つ
- クライアントや株主からの信頼を獲得できる
- 法令やコンプライアンス対策にも貢献できる
豊富な検知手法でウイルスを遮断できる
セキュリティソフトの最大のメリットは、複数の検知手法を組み合わせてウイルスを高精度で検出・遮断できる点です。多層防御が可能になります。
最新のセキュリティソフトは、従来のパターンマッチング法だけでなく、ヒューリスティック法や振る舞い検知、機械学習を活用した検知技術など、複数の検出方法を組み合わせて使用します。これにより、既知のウイルスはもちろん、未知の脅威(ゼロデイ攻撃)にも対応できる可能性が高まります。
特に企業向けのセキュリティソフトでは、エンドポイント保護、ネットワーク監視、メールフィルタリングなど複数の防御層を一元管理できるため、様々な侵入経路からの攻撃を効率的に防ぎます。このように複数の技術を組み合わせることで、より多くのウイルスを見つけ出し、しっかり守る体制を整えられます。
パターンマッチング法
パターンマッチング法は、セキュリティソフトの基本的なウイルス検出技術です。既知のウイルスの特徴的なコードやパターンをシグネチャ(特徴のデータ)として保存し、検査します。
パターンマッチング法では、ファイルやプログラムのコードをスキャンし、データベースに登録されたウイルスの特徴と一致するかを確認します。一致が見つかると、問題のファイルはウイルスとして隔離または削除されます。検出精度が高く、誤検知が少ないのが特長です。
ただし、パターンマッチング法は定義ファイルの更新が必要で、未知のウイルスには対応できないという制限があります。現代のセキュリティソフトでは他の検出方法と組み合わせて使用されています。既知のウイルスを確実に検出できるため、基本的な防御の仕組みとして重要な役割を果たしています。
ヒューリスティック法
ヒューリスティック法は、ウイルスの振る舞いや特徴を分析し、疑わしい動作パターンを識別する検出技術です。未知のウイルスにも対応できる点が大きな強みです。
ヒューリスティック法は、医師が症状から病気を診断するのに似ています。医師が発熱や咳などの症状から風邪やインフルエンザを判断するように、セキュリティソフトもプログラムの動作パターンを分析し、ウイルスらしい挙動(システムファイルの変更、不審な通信など)を見つけると警告を発します。まだデータベースに登録されていない新種のウイルスも検出できるのが特長です。
ヒューリスティック法の利点は、シグネチャ(ウイルスパターン)アップデートがなくても新たな脅威に対応できることですが、正常なプログラムを誤ってウイルスと判断する「誤検知」が発生する可能性も高くなります。現代のセキュリティソフトは、先回りして危険を察知するヒューリスティック法とパターンマッチング法を組み合わせて使うことで、より幅広い脅威から保護します。
リアルタイムの監視で侵入を察知できる
セキュリティソフトのもう一つの重要なメリットは、リアルタイムで常時監視を行い、脅威の侵入をすぐに察知できる点です。早期発見・早期対応が可能になります。
リアルタイム監視機能は、パソコンの使用中に実行されるプログラムやダウンロードされるファイル、ウェブサイトへのアクセス、メール添付ファイルなどを常にチェックします。攻撃が始まった瞬間に検知して阻止するため、被害が広がる前に対処できます。人体の免疫システムが常に血液や組織を監視して病原体を見つけるのと同じような働きをします。
最新のセキュリティソフトでは、クラウドベースの監視技術も採用されており、世界中の脅威情報をリアルタイムで共有・反映できます。ある国で発見された新種のマルウェアについて、世界中のユーザーが数分以内に保護される仕組みです。リアルタイム監視により、被害の最小化と感染拡大の防止が実現します。
顧客のデータやプライバシーの保護の役立つ
3つ目のメリットは、顧客の個人情報や企業の機密データを守れる点です。情報漏洩の防止に大きく貢献します。
顧客データは企業にとって重要な資産であり、その漏洩は信用損失や賠償責任につながります。セキュリティソフトは、不正アクセスを阻止し、マルウェアによる情報窃取を防ぎ、データの安全性を高めます。特に個人情報保護法やGDPRなどの法規制が厳格化する中、適切なデータ保護は法令遵守の観点からも必須となっています。
高度なセキュリティソフトには、データ暗号化機能やランサムウェア対策、不審な通信の遮断など、情報保護に特化した機能も備わっています。顧客データを適切に守ることで、企業の信頼性向上にもつながり、長期的な取引関係の構築にも役立ちます。
クライアントや株主からの信頼を獲得できる
4つ目のメリットは、企業の信頼性向上につながる点です。責任ある企業姿勢をアピールできます。
現代のビジネス環境では、取引先や顧客は自社の情報を預ける企業のセキュリティ対策を重視するようになっています。適切なセキュリティソフトを導入し、情報保護への積極的な取り組みを示すことで、ビジネスパートナーからの信頼を獲得できます。特に大企業との取引では、セキュリティ対策が取引条件になっているケースも増えています。
また株主や投資家にとっても、セキュリティリスク管理は重要な評価ポイントです。セキュリティ対策の不備による情報漏洩は株価下落を招く可能性があり、逆に適切な対策を講じることで企業価値の維持・向上につながります。セキュリティソフトの導入は、リスク管理の徹底を外部に示す有効な手段となります。
法令やコンプライアンス対策にも貢献できる
5つ目のメリットは、法令を守り、コンプライアンスへの対応を助けてくれる点です。法律問題のリスクを減らせるのが大きな利点です。
最近は個人情報保護法やマイナンバー法など、情報セキュリティに関する法律は厳しくなっています。企業は顧客や従業員の個人情報を守る義務があり、セキュリティソフトはこうした法律の要件を満たす基本的な対策です。もし情報が漏れてしまった場合でも、きちんとセキュリティ対策をしていたことで、賠償金が少なくなる可能性もあります。
企業向けの高機能なセキュリティソフトには、誰がいつデータにアクセスしたかを記録する機能や、セキュリティのルール設定機能、監査に対応するための報告機能なども付いています。これらは法令対応の手間を減らすのに役立ちます。銀行や医療機関など、厳しい規制がある業界では、業界の基準を満たしていることを示すためにもセキュリティ対策は必要です。
セキュリティソフトの導入デメリット
セキュリティソフトを導入する際には、いくつかの注意点やデメリットも考慮する必要があります。次のような点に気をつけましょう。デメリットを理解し、自社の環境に最適なセキュリティ対策を考えることが大切です。
セキュリティソフトの導入デメリット
- 導入や維持にコストがかかる
- 更新やメンテナンスの手間が必要
- システムの処理速度が遅くなることがある
- 誤検知で業務に支障が出ることも
- 最新の脅威への対応が遅れる場合がある
導入・維持にコストがかかる
セキュリティソフトのデメリットとして「導入や維持に費用がかかる」というものが挙げられます。
特に高機能な企業向けセキュリティソフトは、ユーザー数やサーバー数に応じたライセンス料が発生し、年間の維持費も必要になります。解決策としては、必要な機能を絞り込み、自社の規模に合った製品を選ぶことが効果的です。また、複数製品の比較見積もりを取ることで、コストを抑えながら必要な保護レベルを確保できます。クラウド型のサービスを利用すれば初期投資を抑えられるため、中小企業ではコスト分散がしやすくなります。
更新やメンテナンスに手間がかかる
デメリットの2つ目としては「定期的な更新やメンテナンスに手間がかかる」というものが挙げられます。
セキュリティソフトは定義ファイルの更新やソフトウェア自体のアップデートが頻繁に必要です。IT担当者が少ない中小企業では、日々の更新管理が負担になることがあります。運用負荷を感じる企業も少なくありません。
解決策としては、自動更新機能を活用したり、集中管理コンソールでの一括更新が可能な製品を選ぶことが有効です。また、クラウド型のセキュリティサービスを利用すれば、更新作業の多くをサービス提供側が担ってくれるため、社内の管理工数を削減できます。特に複数拠点や多数の端末を持つ企業では、管理のしやすさを重視した製品選びが重要です。
パソコンやサーバーの動作が遅くなる
デメリットの3つ目は、パソコンやサーバーの動作が遅くなることが挙げられます。
セキュリティソフトはバックグラウンドで常に監視を行うため、CPUやメモリなどのシステムリソースを消費します。特にスキャン実行時は処理負荷が高まり、業務用アプリケーションの動作が遅くなることがあります。作業効率の低下が問題になる場合もあります。
解決策としては、リソース消費の少ない軽量なセキュリティソフトを選んだり、スキャンのスケジュールを業務時間外に設定したりすることが効果的です。また、パソコンのスペックに合わせた製品選びも大切です。近年は最適化技術の進歩により、以前と比べて負荷が軽減されている製品も増えているため、製品レビューやパフォーマンステスト結果を参考にすると良いでしょう。
誤検知による生産性の低下を招く恐れがある
正常なファイルやプログラムを誤ってウイルスと判定してしまうこともデメリットの一つです。
特にヒューリスティック検知を採用している製品では、業務に必要な正規のソフトウェアが不正なプログラムとして検出されることがあります。誤検知が頻発すると、業務が中断したり、必要なファイルにアクセスできなくなったりして、仕事の効率が下がることがあります。
解決策としては、誤検知率の低い製品を選ぶことや、社内で使用する正規アプリケーションを例外設定に登録することが有効です。また、IT担当者が誤検知の対応方法を把握しておくことも重要です。最近の高性能なセキュリティソフトは、クラウドベースの確認システムを用いて誤検知を減らす工夫をしています。
最新ウイルスへの対応は保護が間に合わない
デメリットの一つとして新種のウイルスや攻撃に対して保護が間に合わないことも挙げられます。
日々新たな脅威が生まれる中、ウイルス定義ファイルの更新や対策機能の開発には時間がかかります。特に標的型攻撃など高度な脅威に対しては、検出が遅れる場合があり、保護の空白期間が生じることがあります。
解決策としては、単一のセキュリティソフトだけでなく、多層防御の考え方を取り入れることが効果的です。例えば、メールフィルタリング、ウェブフィルタリング、エンドポイント保護といった複数の防御層を組み合わせることで、一つの対策が間に合わなくても別の層で防ぐことができます。また、従業員へのセキュリティ教育も重要で、不審なメールやウェブサイトに注意する意識を高めることで、技術的な対策を補完できます。
セキュリティソフト導入に関しての注意点
セキュリティソフトを導入する際には、いくつかの重要な注意点があります。下記のポイントを押さえておくことで、より効果的にセキュリティ対策を行えます。
セキュリティソフト導入に関しての注意点
- PC1台につきセキュリティソフトは1つだけにする
- 信頼できない無料ソフトはインストールしない
- ファイルの拡張子は必ず表示させる
- 管理者権限は必要な時だけ使い、普段は標準ユーザーでログインする
PC1台につきセキュリティソフトは1つ
1台のパソコンには1つのセキュリティソフトだけをインストールしましょう。競合による不具合が発生するためです。
複数のセキュリティソフトを同時に使うと、互いに干渉し合い、システムが不安定になったりパフォーマンスが極端に低下したりすることがあります。特にリアルタイム監視機能を持つセキュリティソフト同士は、同じファイルに同時にアクセスしようとして競合が起きやすく、正常に動作しなくなるリスクがあります。
対策としては、新しいセキュリティソフトをインストールする前に、既存のソフトを完全にアンインストールすることが重要です。多くのセキュリティソフトは専用のアンインストールツールを提供しており、これを使用することで設定やファイルの残りを確実に削除できます。保護の隙間を作らないよう、アンインストールと新規インストールは連続して行うようにしましょう。
無料ソフトはインストールしない
出所不明の無料ソフトは安易にインストールしないようにしましょう。
無料ソフトの中には、マルウェアやスパイウェアが含まれているものもあり、個人情報の流出や不正な広告表示といったリスクがあります。特に信頼性の低いサイトからダウンロードしたセキュリティソフトには注意が必要です。
対策としては、Microsoft Defenderなど信頼できるベンダーの公式サイトから提供されている無料版を利用するようにし、インストール前には必ずレビューや評判を確認しましょう。企業で使用する場合は、IT部門が承認したソフトのみを使うルールを徹底することが効果的です。
ファイルの拡張子は必ず表示させる
ファイルの拡張子を常に表示する設定にしておくことが重要です。
拡張子を表示することで、悪意のある実行ファイルを見分けやすくなります。たとえば「請求書.pdf.exe」のようなファイルは、拡張子が非表示のままだと「請求書.pdf」と表示され、誤って開いてしまう危険があります。
対策としては、Windowsのエクスプローラーで「表示」タブから「ファイル名拡張子」にチェックを入れ、すべての拡張子を表示するように設定しましょう。企業においては、社内のすべてのパソコンでこの設定を標準とし、セキュリティ意識を徹底することが大切です。拡張子を確認する習慣をつけることで、不審なファイルに早く気づき、感染リスクを減らすことができます。
管理者でなく標準ユーザーでログインする
普段の作業は標準ユーザーで行い、管理者権限の使用は必要な時だけにしましょう。
標準ユーザーでログインすることで、マルウェアに感染した場合でも影響範囲を限定できます。管理者権限で作業していると、マルウェアがシステム全体に影響を及ぼすリスクが高まります。
対策としては、通常の業務では標準ユーザーアカウントを使用し、インストールや設定変更が必要な場面のみ一時的に管理者権限を使うようにしましょう。企業においては、最小限の権限のみを付与する「最小権限の原則」を徹底し、権限の階層化によって被害拡大のリスクを抑えることが重要です。
セキュリティソフトと関連のあるソフトウェア
ソフトウェア | 連携内容 |
---|---|
ファイアウォール機器 | セキュリティソフトが端末を守り、ファイアウォールがネットワークを守ります。互いに情報を共有して防御力を高めます。 |
IPS/IDS | 不審な通信を監視し、セキュリティソフトと情報交換。怪しい動きを見つけたら互いに通知し合います。 |
UTM | ネットワーク入口で様々な脅威をまとめて防御。セキュリティソフトと二重の防御層を作ります。 |
SSLサーバ証明書 | 安全なサイト証明をセキュリティソフトが確認し、危険なサイトへのアクセスを事前に警告します。 |
VPNソフト | リモートワーク時に安全な接続を確保。セキュリティソフトと連携して接続前に安全確認を行います。 |
DLP | 情報漏洩を防止。セキュリティソフトが検知した不審な動きと連携し、重要データの流出を防ぎます。 |
振る舞い検知ソフト | プログラムの怪しい動きを監視。セキュリティソフトでは見つけにくい新種の脅威も検出します。 |
XDR | 様々なセキュリティ情報を一元管理。セキュリティソフトのデータも取り込み、全体像から脅威を見つけます。 |
EDR | 端末での不審な活動を詳しく調査。セキュリティソフトが脅威を見つけたら詳細分析し、対策を提案します。 |
SWG | Webアクセスを管理。セキュリティソフトと協力して危険なサイトへのアクセスをブロックします。 |
WAF | Webアプリの攻撃を防御。セキュリティソフトがパソコン側を、WAFがウェブサイト側を守ります。 |
パスワード管理ソフト | 安全にパスワードを保存・自動入力。セキュリティソフトが確認した安全なサイトでのみ認証情報を提供します。 |
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